2008年 10月 12日
ホメオスタシス |
「洗脳・・・スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック」 苫米地英人著からご紹介します。
▼洗脳に不可欠なホメオスタシス
内部表現の書き換えは、人間の特徴を利用した高度なテクニックの一つです。しかし、内部表現については理解できるが、なぜそれを他人に植え付けられるのか、と訝(いぶか)る人もいることでしょう。
そこで、内部表現の書き換えで欠かすことができない、もう一つの人間特有の現象を述べておきましょう。
それは、ホメオスタシスです。ホメオスタシスは、恒常性維持機能と訳します。
人間は生きていくうえで、無意識レベルで体内の様々な機能が安定的に活動しています。体に負荷をかけないように一定のリズムで呼吸や心拍が見られます。これはホメオスタシスが正常に機能しているからです。ホメオスタシスは呼吸や心拍といった秒単位のものから、日単位、年単位のものまであります。
また、ホメオスタシスは外的な要因にも反応します。例えば、夏になると、人間は暑さをしのげるように発汗して生体を活動させます。さらに、外敵が現れた時、その危険を回避するように脳が警告を発したりもします。これらは全てホメオスタシスによるものです。
では、ホメオスタシスと内部表現は、どのように関係しているのでしょうか。
夏の例で述べると、人間は気温が上昇すると、その情報を全身の神経が認識して、脳へと伝えます。すると、脳からは「発汗せよ」という指令が下り、皮膚から汗が滲み出てきます。これは、脳内で外界の気温が上がったという内部表現の更新と、それに合わせた生体を望ましい状態に維持するための内部表現の更新によって、ホメオスタシスが生体を安定的な健康状態に保とうと反応していることを意味します。つまり、ホメオスタシスは内部表現の更新に合わせて自律的に反応するのです。
ところで、私は内部表現は物理的現実世界だけではなく、小説などの仮想世界でも適用されると述べました。これは、ホメオスタシスも仮想世界で適用されることを意味します。というのは、小説を読んで、その世界に感動して涙を流す、という現象は内部表現で描かれた世界にホメオスタシスが反応しているからです。他にも小説内で恐ろしい描写に出くわすと、一瞬ドキッとすることがあるでしょう。実際に、心臓が大きく鼓動しているのが自分でもわかるかと思います。これも、涙を流すのと同様にホメオスタシスが内部表現の更新に合わせて反応しているから起こっています。
少々難しく感じるでしょうか。しかし、これは私たちに体の中で常に起こっていることです。
さて、このホメオスタシスにはもう一つ大きな特徴があります。
それは、ホメオスタシスは他人に同調するということです。
例えば、二人の人間が長い間一緒にいると、自然とホメオスタシスが同調してきます。意識していなくても、勝手に呼吸や心拍のリズムが同じになるのです。女性同士が同居した場合などは、二人の生理周期か一致したりします。
これらの事実は、自分自身のイメージさえ自由に操れれば、何もしなくても相手の世界に割り込んで影響を与えられる可能性を示しています。
洗脳では、このホメオスタシスの持つ特性を最大限に活かしています。他人に自分がつくり上げた内部表現をホメオスタシスの同調を使って移植しているわけです。
注:ヒューマニスティック心理学は、人間心理の奥深さや可能性、個人の人格の複雑さや幅広さを中心とした人間観を打ちたて、個性的で魅力的な心の豊かさや魅力性に目を向けていくのです。
人間には、身体の内部環境を一定の健康な状態に保とうとする“ホメオスタシス(生体恒常性)”が働くように、人間心理にも、絶えず、成長・回復・幸福・善へと向かう“実現傾向”が働いているとマズローらは考えます。
実現傾向を具体的に見てみると、病的な状態を健康な状態に戻そうとする“自然回復傾向”、問題のある状況を解決しようとする“問題解決傾向”、自己の成長や他人の幸福を実現しようとする“道徳的行動傾向”などを想定することが出来るでしょう。
#楽隠居です
土曜日の観照塾では、肘から指先までを使わないで、肘と肩を自由に使う為の稽古をしました。当然、骨盤や呼吸を厳密に使っているかどうかのチェックにもなるんですが、身体を大きく動かせない分だけ、イメージや同調を使う必要があると考えています。植芝盛平翁は、霊体と幽体というような表現をされていたようですが、私には理解できませんでした。
洗脳という言葉は、何となくいやなイメージがあったのですが、そのテクニックは、潜在意識教育や治療とも共通の部分があるような気がしています。霊術といわれていた気合術や催眠術などとも共通の技術ではないかと思っているのですが・・・
参照1:感応法
参照2:一体感
参照3:移るから映るへ
参照4:超チャネリング
参照5:こんなにチョロイ大衆の騙し方
参照6:厚労省は「新しい患者」を作りたい
参照7:馬鹿な日本人をつくるプロジェクト
▼洗脳に不可欠なホメオスタシス
内部表現の書き換えは、人間の特徴を利用した高度なテクニックの一つです。しかし、内部表現については理解できるが、なぜそれを他人に植え付けられるのか、と訝(いぶか)る人もいることでしょう。
そこで、内部表現の書き換えで欠かすことができない、もう一つの人間特有の現象を述べておきましょう。
それは、ホメオスタシスです。ホメオスタシスは、恒常性維持機能と訳します。
人間は生きていくうえで、無意識レベルで体内の様々な機能が安定的に活動しています。体に負荷をかけないように一定のリズムで呼吸や心拍が見られます。これはホメオスタシスが正常に機能しているからです。ホメオスタシスは呼吸や心拍といった秒単位のものから、日単位、年単位のものまであります。
また、ホメオスタシスは外的な要因にも反応します。例えば、夏になると、人間は暑さをしのげるように発汗して生体を活動させます。さらに、外敵が現れた時、その危険を回避するように脳が警告を発したりもします。これらは全てホメオスタシスによるものです。
では、ホメオスタシスと内部表現は、どのように関係しているのでしょうか。
夏の例で述べると、人間は気温が上昇すると、その情報を全身の神経が認識して、脳へと伝えます。すると、脳からは「発汗せよ」という指令が下り、皮膚から汗が滲み出てきます。これは、脳内で外界の気温が上がったという内部表現の更新と、それに合わせた生体を望ましい状態に維持するための内部表現の更新によって、ホメオスタシスが生体を安定的な健康状態に保とうと反応していることを意味します。つまり、ホメオスタシスは内部表現の更新に合わせて自律的に反応するのです。
ところで、私は内部表現は物理的現実世界だけではなく、小説などの仮想世界でも適用されると述べました。これは、ホメオスタシスも仮想世界で適用されることを意味します。というのは、小説を読んで、その世界に感動して涙を流す、という現象は内部表現で描かれた世界にホメオスタシスが反応しているからです。他にも小説内で恐ろしい描写に出くわすと、一瞬ドキッとすることがあるでしょう。実際に、心臓が大きく鼓動しているのが自分でもわかるかと思います。これも、涙を流すのと同様にホメオスタシスが内部表現の更新に合わせて反応しているから起こっています。
少々難しく感じるでしょうか。しかし、これは私たちに体の中で常に起こっていることです。
さて、このホメオスタシスにはもう一つ大きな特徴があります。
それは、ホメオスタシスは他人に同調するということです。
例えば、二人の人間が長い間一緒にいると、自然とホメオスタシスが同調してきます。意識していなくても、勝手に呼吸や心拍のリズムが同じになるのです。女性同士が同居した場合などは、二人の生理周期か一致したりします。
これらの事実は、自分自身のイメージさえ自由に操れれば、何もしなくても相手の世界に割り込んで影響を与えられる可能性を示しています。
洗脳では、このホメオスタシスの持つ特性を最大限に活かしています。他人に自分がつくり上げた内部表現をホメオスタシスの同調を使って移植しているわけです。
注:ヒューマニスティック心理学は、人間心理の奥深さや可能性、個人の人格の複雑さや幅広さを中心とした人間観を打ちたて、個性的で魅力的な心の豊かさや魅力性に目を向けていくのです。
人間には、身体の内部環境を一定の健康な状態に保とうとする“ホメオスタシス(生体恒常性)”が働くように、人間心理にも、絶えず、成長・回復・幸福・善へと向かう“実現傾向”が働いているとマズローらは考えます。
実現傾向を具体的に見てみると、病的な状態を健康な状態に戻そうとする“自然回復傾向”、問題のある状況を解決しようとする“問題解決傾向”、自己の成長や他人の幸福を実現しようとする“道徳的行動傾向”などを想定することが出来るでしょう。
#楽隠居です
土曜日の観照塾では、肘から指先までを使わないで、肘と肩を自由に使う為の稽古をしました。当然、骨盤や呼吸を厳密に使っているかどうかのチェックにもなるんですが、身体を大きく動かせない分だけ、イメージや同調を使う必要があると考えています。植芝盛平翁は、霊体と幽体というような表現をされていたようですが、私には理解できませんでした。
洗脳という言葉は、何となくいやなイメージがあったのですが、そのテクニックは、潜在意識教育や治療とも共通の部分があるような気がしています。霊術といわれていた気合術や催眠術などとも共通の技術ではないかと思っているのですが・・・
参照1:感応法
参照2:一体感
参照3:移るから映るへ
参照4:超チャネリング
参照5:こんなにチョロイ大衆の騙し方
参照6:厚労省は「新しい患者」を作りたい
参照7:馬鹿な日本人をつくるプロジェクト
by centeringkokyu
| 2008-10-12 11:17
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