2008年 06月 20日
口で空気を吸っていると、からだがたるむ |
朝3分!「美呼吸」ダイエット「鼻で呼吸」の驚異
医学博士・西原研究所所長 西原克成著からご紹介します。
腕や脚に筋肉がついているように、顔にも筋肉がついています。泣いたり笑ったりと表情をつくることができるのは、顔に筋肉があるから。口を動かして食べたりできるのも、まばたきすることができるのも、ちゃんと筋肉が動くからです。
スポーツでからだを鍛えれば筋肉がついたり、また反対に運動不足だと筋肉が弱って力が出なくなったりします。それと同じように、顔の筋肉も使わない部分があると、動きが悪くなったり、たるんだりしてしまいます。
鼻を使わず口で空気を吸っていると、鼻も、鼻から上にある顔の筋肉も動かす機会はほとんどありません。するとまず、目もとの筋肉が重力にしたがって、下がってきます。使わない筋肉には力がありませんから、ズルズルと下へ落ちてしまう。つまり、目もとがたるんでしまうのです。さらに、ここの筋肉が衰えると、目のまわりに〝カラスの足あと″とよばれる、小ジワができてしまいます。
では口で空気を吸えば、鼻より下にある顔の筋肉は鍛えられることになるからよいのか、といえば答えはノー。
口で空気を吸うということは、口がいつも開いている状態ですから、下くちびるは緊張する機会がありません。すると下くちびるはしまりがなくなり、上くちびるにくらべてブヨッと厚くなって口角が下がってしまいます。
▼顔がたるむ
よく美人をたとえて、"口もとがキリッと引きしまった感じの"と表現しますが、口で空気を吸っていると、これと正反対のことが起こってしまうわけです。
また、ほおの筋肉も衰えます。これは、口で空気を吸うことイコール、鼻と口のまわりの筋肉がたるみきっているということなのです。口を動かすというよりは、ただポカンと開けているような状態ですから、鼻も口も動かしていないのと大差はありません。筋肉は動かしたり鍛えたりしないと、どんどん弱っていきます。口を開けていると、ほおが下へたるみ、最終的にはあごまでたるんで二重あごになってしまいます。
口角が下がった口に、ゆるんだほお、たるんだあご。そのうえ、いつもポカンと口を開けていますから、表情までもしまりのない、ぽんやりとした顔つきになってしまうのです。
▼顔がたるむと、からだもたるむ
たるむのは顔だけではありません。口で空気を取っていると、実はからだもたるんでしまうのです。
顔は表面から順番に皮ふ、脂肪組織、筋肉、骨から成り立っています。そのうち筋肉には、笑ったり泣いたりなどの表情をつくる表情筋というものがあるのですが、これは首の筋肉ともっながっています。最近では「年齢は首に出る」などといって、ネックケアを心がける人が増えています。顔と首はつながっていますから、年齢による顔のたるみは首にも出る、ということなのです。
さて、人のからだの筋肉は、腕は肩とつながり、肩は首とつながっているように、すべてが連動しています。ですから、口で空気を吸うことによって顔の筋肉が衰えると、つながっている首、さらに背中、胸、おなかまでもたるませてしまうのです。
▼猫背になり、からだがたるむ
また口で吸っていると、どうしてもあごが、前に突き出るようなかっこうになってしまいます。一度、あごをぐっと引いて口で空気を吸ってみてください。吸いにくいでしょう? 口で吸おうと思ったら、あごが前に出ます。あごが前に出ると、自然と猫背になります。
姿勢が悪いと、口で吸うにしても深呼吸のように思いきり空気を吸えません。浅い吸いかたになると自然と、肋骨の間にある筋肉を使うだけで吸える胸式呼吸をすることになります。すると、胸より下にある筋肉は使いませんから、今度はおなかのまわりの筋肉が弱り、とうとう下腹までポッコリと出てしまうのです。
もちろん、浅い吸いかただと空気の取り入れも十分にできませんから、細胞に運ばれる酸素も少なくなってしまいます。このように、顔の筋肉がたるむと、からだまでもたるみます。また姿勢の悪さからも、からだはたるんでしまいます。
しかし、口で空気を吸うことで衰えるのは、目に見える部分を動かしている筋肉だけではありません。胃や腸などの内臓の壁も筋肉でできていて、筋肉の力によって動いています。とくに胃や腸の筋肉が衰えると、動きが悪くなって食べたものを消化する力が弱まります。すると、体重増加につながるのです。
ふだん、なにげなく吸っている空気ですが、口で吸うことによって顔だけでなくからだまでたるんでしまう。また、体重増加まで引き起こすなんて、ちょっと驚きでしょう?
#楽隠居です
息をするときは勿論なんですが、話をするとき、モノを食べるとき、歌をうたうときなどにも、無意識に顎を出す癖のある人もおられます。いつでも横隔膜・鎖骨・頸椎を意識しておく事が大切なんですね!身体は全部繋がっていますから・・・
参照1:正しい呼吸法について
参照2:呼吸法の呪文
参照3:骨盤の締まり具合と頭の据え方
参照4:呼吸をコントロールしましょう
by centeringkokyu
| 2008-06-20 00:03
| 本などの紹介