2008年 03月 05日
和式生活の勧め |
身近で役立つ健康講座 (J-Basketから抜粋)
「和」式生活がメタボリックシンドロームに効く
「しゃがんで立ち上がる」この習慣が痩せ体質をつくる
「痩せ体質に!」誰もが願うこの体質に、「じつは簡単になれる」と話すのは、日常ながら運動の考案・提唱者の長野茂さん。
「『和』式生活を復権させることで、基礎代謝が上がり、太りにくい体質にすることができます」(長野さん)
そもそも日本の住居の基本は「畳」。トイレは「和式」で、寝る時は「布団」だった。この3つに共通するのは「膝を深く曲げて、立ち上がる(しゃがんで立ち上がる)」という動作。畳には正座して座り、何かをする時には正座から立ち上がり、布団の上げ下ろしや和式トイレでも膝を深く曲げてしゃがみ、その姿勢から立ち上がらなければならなかった。
これを英語では「スクワット」といい、日本人は古来より日常的にごく当たり前のこととして、下半身に理想的な運動を行ってきたのである。
ところが、いまや生活は一変。畳は床に、ちゃぶ台と座布団は椅子とテーブル、ソファになり、トイレは洋式、布団はベッドに。
「和の生活を捨てた結果、昔の人が1日200回ぐらいはしていたスクワットを、いまはほとんどしなくなりました。朝はベッドから起きて、トイレは洋式、食事はテーブルで、会社でも椅子に座り…… とほとんどありません。唯一お風呂に入る時ぐらいかもしれません」
その結果、日本人の足腰は弱り、肥満が蔓延。腰痛を増やすことにもなった。椅子は腰に負担をかけ、床などにあるものを拾う時、〝膝を深く曲げて、しゃがみこんで″ではなく、腰だけを曲げて拾うようになってしまったからだ。
しかし、和を復権させるチャンスは、じつはたくさんある。
「常に、〝正座から立ち上がる″という動作を念頭に、『きちんとしゃがんで立ち上がる』ということを意識すればよいのです」(長野さん)
たとえば--。
◎床に置いた雑誌を拾う
◎ゴミを拾う
◎落とした物を拾う
◎脱いだ靴を揃える
◎下にあるものを上に上げる
◎机の下段の引き出しから書類を取る
◎自販機から物を取り出す
◎洗濯物をかごから取り出す
こんな時に、しっかりとしゃがみ込み、その後、ゆっくりと立ち上がればいいだけ。全体の筋肉の約7割を占める下半身の筋肉が鍛えられて、基礎代謝が向上し、痩せ体質になれる。また、「日本古来の美意識の『間』も大切に」と長野さん。
たとえば、正座から立ち上がる時、椅子からのようにスッとは立ち上がれないが、その分、次の動作に移るまでの間にひと呼吸おくことで美しく見える。これは作法の所作などにも共通することだが、襟を正す、姿勢を正す、そんな気持ちで、日々の動作にひと呼吸おくという「間」を取り入れてみよう。立ち居振る舞いが美しくなり、品格や奥ゆかしさを表現できたり、礼を尽くすことにもなる。
もちろん、動きを一瞬止めることで、ふだんよりも筋肉の運動量が増えて、減量効果も。なかでも、椅子に座る時や立ち上がる時に、この「間」を取り入れると効果満点。途中で動きを止めて、空気椅子状態を作ることで、椅子生活でありながら、「ミニスクワット」を実行でき、痩せ体質にさらに近づけることに。
「座る時は背中を伸ばし、お尻を落とすつもりで中腰に。1秒だけでもそのままの姿勢を保ち、その後、ゆっくりと座ります。立ち上がる時は、前かがみにならないように気をつけて、中腰状態で静止しましょう。(長野さん)
この空気椅子は洋式トイレでも実行でき、ソファや電車で座る時などにも実践してみたい。
ソファや椅子に座っている時は正座の座り方を思い出してみよう。正座はお茶やお花の稽古できれいとされるように、膝をぴたりと揃えるのが基本。男性は作法ではわずかに膝を開けることになっているが、膝をきちんと揃えるためには太ももの内側の筋肉が必要で、この筋肉への刺激も基礎代謝の向上、痩せ体質につながる。ふだんの動作では使われにくい場所だけに、筋肉のたるみも防げる。
「太ももの内側の筋肉不足が、O脚やX脚を招き、足を組むという動作を引き起こしているともいえます」
これからは、椅子に座ったら膝を揃えてみよう。背筋を伸ばし、両足をきちんと揃えたら、両足のくるぶしと両膝をぴたりと合わせ、太ももの内側がビリビリするくらいに両膝に力を込めて押し合、「最初は揃えるという姿勢を維持することから始め、慣れてきたら力を入れるといいでしょう。家で座布団やクッションなどを膝にはさんで行うと、力を入れやすくなります」(長野さん)
本などを読む時も、正座を意識して背筋を伸ばそう。さらに、椅子には浅く腰をかけ、上体を少し後ろに倒すと腹筋に効果がある。本はきちんと両手で持つことが大事で、時々左右にねじるとわき腹のたるみ解消にも効果を期待できる。
日本は、正座をする民族。日々「和」式を心がければ、メタボ知らずになれそうだ。
監修/長野茂(ながの・しげる)/フィットネス研究所、日常ながら運動推進協套、ダンベル健康体操指導協会、アロマフィットネス協会各代表。早稲田大学卒。日常ながら運動を考案・提唱し、21世紀型の健康づくりの啓棄・普及をテレビ、雑誌、講演会などを通じて幅広く展開中。
#楽隠居です
知人が「面白い記事が見つかりました。ご存じですか?」といって届けてくれました。この記事で紹介されているストップモーションは、中心塾でのレッスンそのものですね。これだけ上手に纏めてくださいますと脱帽です。
ストップモーションといっても、筋肉を緊張させて静止するのではなく、体内操作でバランスをとって、モビール状態になるという方が良いかもしれませんね!
「和」式生活がメタボリックシンドロームに効く
「しゃがんで立ち上がる」この習慣が痩せ体質をつくる
「痩せ体質に!」誰もが願うこの体質に、「じつは簡単になれる」と話すのは、日常ながら運動の考案・提唱者の長野茂さん。
「『和』式生活を復権させることで、基礎代謝が上がり、太りにくい体質にすることができます」(長野さん)
そもそも日本の住居の基本は「畳」。トイレは「和式」で、寝る時は「布団」だった。この3つに共通するのは「膝を深く曲げて、立ち上がる(しゃがんで立ち上がる)」という動作。畳には正座して座り、何かをする時には正座から立ち上がり、布団の上げ下ろしや和式トイレでも膝を深く曲げてしゃがみ、その姿勢から立ち上がらなければならなかった。
これを英語では「スクワット」といい、日本人は古来より日常的にごく当たり前のこととして、下半身に理想的な運動を行ってきたのである。
ところが、いまや生活は一変。畳は床に、ちゃぶ台と座布団は椅子とテーブル、ソファになり、トイレは洋式、布団はベッドに。
「和の生活を捨てた結果、昔の人が1日200回ぐらいはしていたスクワットを、いまはほとんどしなくなりました。朝はベッドから起きて、トイレは洋式、食事はテーブルで、会社でも椅子に座り…… とほとんどありません。唯一お風呂に入る時ぐらいかもしれません」
その結果、日本人の足腰は弱り、肥満が蔓延。腰痛を増やすことにもなった。椅子は腰に負担をかけ、床などにあるものを拾う時、〝膝を深く曲げて、しゃがみこんで″ではなく、腰だけを曲げて拾うようになってしまったからだ。
しかし、和を復権させるチャンスは、じつはたくさんある。
「常に、〝正座から立ち上がる″という動作を念頭に、『きちんとしゃがんで立ち上がる』ということを意識すればよいのです」(長野さん)
たとえば--。
◎床に置いた雑誌を拾う
◎ゴミを拾う
◎落とした物を拾う
◎脱いだ靴を揃える
◎下にあるものを上に上げる
◎机の下段の引き出しから書類を取る
◎自販機から物を取り出す
◎洗濯物をかごから取り出す
こんな時に、しっかりとしゃがみ込み、その後、ゆっくりと立ち上がればいいだけ。全体の筋肉の約7割を占める下半身の筋肉が鍛えられて、基礎代謝が向上し、痩せ体質になれる。また、「日本古来の美意識の『間』も大切に」と長野さん。
たとえば、正座から立ち上がる時、椅子からのようにスッとは立ち上がれないが、その分、次の動作に移るまでの間にひと呼吸おくことで美しく見える。これは作法の所作などにも共通することだが、襟を正す、姿勢を正す、そんな気持ちで、日々の動作にひと呼吸おくという「間」を取り入れてみよう。立ち居振る舞いが美しくなり、品格や奥ゆかしさを表現できたり、礼を尽くすことにもなる。
もちろん、動きを一瞬止めることで、ふだんよりも筋肉の運動量が増えて、減量効果も。なかでも、椅子に座る時や立ち上がる時に、この「間」を取り入れると効果満点。途中で動きを止めて、空気椅子状態を作ることで、椅子生活でありながら、「ミニスクワット」を実行でき、痩せ体質にさらに近づけることに。
「座る時は背中を伸ばし、お尻を落とすつもりで中腰に。1秒だけでもそのままの姿勢を保ち、その後、ゆっくりと座ります。立ち上がる時は、前かがみにならないように気をつけて、中腰状態で静止しましょう。(長野さん)
この空気椅子は洋式トイレでも実行でき、ソファや電車で座る時などにも実践してみたい。
ソファや椅子に座っている時は正座の座り方を思い出してみよう。正座はお茶やお花の稽古できれいとされるように、膝をぴたりと揃えるのが基本。男性は作法ではわずかに膝を開けることになっているが、膝をきちんと揃えるためには太ももの内側の筋肉が必要で、この筋肉への刺激も基礎代謝の向上、痩せ体質につながる。ふだんの動作では使われにくい場所だけに、筋肉のたるみも防げる。
「太ももの内側の筋肉不足が、O脚やX脚を招き、足を組むという動作を引き起こしているともいえます」
これからは、椅子に座ったら膝を揃えてみよう。背筋を伸ばし、両足をきちんと揃えたら、両足のくるぶしと両膝をぴたりと合わせ、太ももの内側がビリビリするくらいに両膝に力を込めて押し合、「最初は揃えるという姿勢を維持することから始め、慣れてきたら力を入れるといいでしょう。家で座布団やクッションなどを膝にはさんで行うと、力を入れやすくなります」(長野さん)
本などを読む時も、正座を意識して背筋を伸ばそう。さらに、椅子には浅く腰をかけ、上体を少し後ろに倒すと腹筋に効果がある。本はきちんと両手で持つことが大事で、時々左右にねじるとわき腹のたるみ解消にも効果を期待できる。
日本は、正座をする民族。日々「和」式を心がければ、メタボ知らずになれそうだ。
監修/長野茂(ながの・しげる)/フィットネス研究所、日常ながら運動推進協套、ダンベル健康体操指導協会、アロマフィットネス協会各代表。早稲田大学卒。日常ながら運動を考案・提唱し、21世紀型の健康づくりの啓棄・普及をテレビ、雑誌、講演会などを通じて幅広く展開中。
#楽隠居です
知人が「面白い記事が見つかりました。ご存じですか?」といって届けてくれました。この記事で紹介されているストップモーションは、中心塾でのレッスンそのものですね。これだけ上手に纏めてくださいますと脱帽です。
ストップモーションといっても、筋肉を緊張させて静止するのではなく、体内操作でバランスをとって、モビール状態になるという方が良いかもしれませんね!
by centeringkokyu
| 2008-03-05 00:01
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