2007年 08月 01日
進化・退化・突然変異 |
◎ヒトの二足歩行は、「エネルギー節約」による進化と
2007.07.18 Web posted JST- CNN/REUTERS/AP
ヒトの特徴である「二足歩行」が進化したきっかけが、「エネルギー節約」だという説を裏付ける実験結果を、米国の研究者が17日、米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した。ヒトの祖先が二足歩行を始め、ヒトへと進化した過程に、エネルギー消費という生化学的な面や、歩き方という解剖学的な面が強く関与していることを示唆する研究だとして、注目されている。
米ワシントン大学とアリゾナ大学、カリフォルニア大学デイビス校の研究者らは、遺伝的にヒトに近いチンパンジー5頭に、酸素吸入量などを調べる機器を装着し、トレッドミルの上で歩かせ、エネルギー消費量を測定した。
その結果、二足歩行時と四足歩行時における消費エネルギー量について、個体差が非常に大きなことが判明した。
ある個体は、二足歩行時の方が四足歩行時よりも、より少ないエネルギーで済んだが、ある個体では二足歩行時と四足歩行時で、消費エネルギー量はほぼ同じだった。また、ある個体では、二足歩行の方が四足歩行よりも、より大きなエネルギーを必要としていた。
一方、ヒトにも同様の実験を行ったところ、ヒトでは二足歩行時の消費エネルギー量が、四足歩行のチンパンジーの約4分の1と、二足歩行の方が効率がよかった。
この結果から、ヒトとチンパンジーの共通の祖先のうち、二足歩行の方が消費エネルギー量が少なくてすむ個体にとって、より広範囲にエサを探すことが可能となり、繁殖機会が増えたことから、二足歩行する個体が増えた。そのため、二足歩行をする個体群と、四足歩行の個体群が別れて、別の種になったと考えられるという。
研究を行ったアリゾナ大学のデイビッド・レイチレン人類学准教授は、「個体差が非常に大きなことに驚いた。進化が働く上で、個体差があることは最低条件。個体差がなければ、進化は生まれない」と話している。
◎進化とは突然変異なのでしょうか?から抜粋します。
進化は突然変異によって生じるほんのわずかな「個体差」が「自然淘汰」で選別されていき、何百万年も蓄積されることによって起きます。より環境に適した個体が生き延び、子供をたくさん作り、その子供たちの間でもわずかな差があって、さらに環境に適した個体が選別され・・・を繰り返すわけです。 【これって平等じゃないですよねぇ〜! 古錐】
突然変異にも自然淘汰にも目的意識はありません。よくOOの為に進化した、と言う説明がされますけど、それは結果的にそう見えるだけです。ようするに進化とは流れやすいところを水が流れる川の流れみたいなものですね。
・子供を作るときに遺伝子がコピーされます。これは人間でも植物でも同じです。このときにまれに起きるコピーミスが突然変異です。ほとんどの突然変異は毒にも薬にもならない無意味なものです。しかし、何万年~何百万年という時間の中で、たくさんの個体が子供を残しているわけですから、様々な突然変異が起こり、その中には生存に有利な変異もあれば不利になる変異も起きます。
・例えば全く枝に似ていない昆虫よりは、ほんのわずかでも枝に似ているほうが捕食者の目を欺けるので生存率は上がります。そしてたくさん子孫を残し、その性質は広まっていきます。すると鳥の方でも、目が悪くて枝と昆虫を見分けられないよりは、見分けられる個体の方が餌にありつけるので子孫を残しやすくなります(眼の良さ、悪さも突然変異によってもたらされるとします。もちろん眼を怪我すれば視力が落ちることもあるでしょうけど、そう言う性質は子供に受け継がれないので問題になりません)。 【平和な自然界はどこに? 古錐】
今度はほんのわずかに枝に似ている昆虫よりは、そこそこ似ている方が有利になりますね。すると鳥の目もさらに良くなる方向に進化します。目が悪いヤツは飢えて死に、目の良いヤツがたくさん子孫を残すので。
そして目の良い鳥が増えた環境では、「そこそこ枝に似ている個体」よりは、「すいぶん枝に似ている個体」の方が生存率が上です。何度も言いますが「そこそこ」と「すいぶん」は突然変異がもたらす個体差のことです。こうして生まれたのが現在のナナフシのような擬態昆虫です。
葉っぱの上で生活する昆虫が青く、砂場などに住んでいる昆虫が茶色をしているのも、サバンナの動物の足が速いのも、魚が泳ぐのに適した形をしているのもそのせいです。そうやって環境に適した個体が生き残ることを「自然淘汰(自然選択)」と言います。【葉っぱや砂場を離れると食べられやすくなる?これって、やっぱり不自由です! 古錐】
ポイントは、わずかな差でも何百万年、何千万世代と蓄積されればすごく大きい違いになる、ということですよ。(キリンの首は600万年で4mの長さになったので、10年あたりで計算するとたった0.6ミリです)【格差をなくしましょう! 平和で自由で平等な自然界を!でも人間だけは大丈夫。生まれながらに人権があるから!しかし、これって自然界では差別的発言? 古錐】
#楽隠居です
気の遠くなるような年月をかけて、生物は進化してきたようです。それも、「OOの為に進化した」と考えたくなるような巧みな変化だと思います。そして、エネルギー消費量の個体差も重要だというのは、非常に興味深いことです。
進化とは話が違いますが、年齢と共に体力が衰えていくのも、流れやすいところを水が流れて行くようなものなのでしょうね。しかし、体力が衰えていくからこそ、体力に頼らない、出来る限り体力を衰えさせない工夫が必要になってきているということを実感します。他人様にお世話をかけたくはないですから・・・(イザとなったら、私設介護団の皆さまぁ〜お願いしますょ〜!!)
呼吸法や合気も身体の使い方を工夫しながら探究し続けているのですが、それが進歩しているのか衰えているのか、自分では判断がつかないものです。
進化しつつあるのか、退化しつつあるのかそれが問題です。でも、突然変異して健康的擬態合気を目指すのが、いいのかも・・・
私の合気も、「そこそこのレベル」にならないと生き残れないでしょうネ! 参照:擬態
2007.07.18 Web posted JST- CNN/REUTERS/AP
ヒトの特徴である「二足歩行」が進化したきっかけが、「エネルギー節約」だという説を裏付ける実験結果を、米国の研究者が17日、米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した。ヒトの祖先が二足歩行を始め、ヒトへと進化した過程に、エネルギー消費という生化学的な面や、歩き方という解剖学的な面が強く関与していることを示唆する研究だとして、注目されている。
米ワシントン大学とアリゾナ大学、カリフォルニア大学デイビス校の研究者らは、遺伝的にヒトに近いチンパンジー5頭に、酸素吸入量などを調べる機器を装着し、トレッドミルの上で歩かせ、エネルギー消費量を測定した。
その結果、二足歩行時と四足歩行時における消費エネルギー量について、個体差が非常に大きなことが判明した。
ある個体は、二足歩行時の方が四足歩行時よりも、より少ないエネルギーで済んだが、ある個体では二足歩行時と四足歩行時で、消費エネルギー量はほぼ同じだった。また、ある個体では、二足歩行の方が四足歩行よりも、より大きなエネルギーを必要としていた。
一方、ヒトにも同様の実験を行ったところ、ヒトでは二足歩行時の消費エネルギー量が、四足歩行のチンパンジーの約4分の1と、二足歩行の方が効率がよかった。
この結果から、ヒトとチンパンジーの共通の祖先のうち、二足歩行の方が消費エネルギー量が少なくてすむ個体にとって、より広範囲にエサを探すことが可能となり、繁殖機会が増えたことから、二足歩行する個体が増えた。そのため、二足歩行をする個体群と、四足歩行の個体群が別れて、別の種になったと考えられるという。
研究を行ったアリゾナ大学のデイビッド・レイチレン人類学准教授は、「個体差が非常に大きなことに驚いた。進化が働く上で、個体差があることは最低条件。個体差がなければ、進化は生まれない」と話している。
◎進化とは突然変異なのでしょうか?から抜粋します。
進化は突然変異によって生じるほんのわずかな「個体差」が「自然淘汰」で選別されていき、何百万年も蓄積されることによって起きます。より環境に適した個体が生き延び、子供をたくさん作り、その子供たちの間でもわずかな差があって、さらに環境に適した個体が選別され・・・を繰り返すわけです。 【これって平等じゃないですよねぇ〜! 古錐】
突然変異にも自然淘汰にも目的意識はありません。よくOOの為に進化した、と言う説明がされますけど、それは結果的にそう見えるだけです。ようするに進化とは流れやすいところを水が流れる川の流れみたいなものですね。
・子供を作るときに遺伝子がコピーされます。これは人間でも植物でも同じです。このときにまれに起きるコピーミスが突然変異です。ほとんどの突然変異は毒にも薬にもならない無意味なものです。しかし、何万年~何百万年という時間の中で、たくさんの個体が子供を残しているわけですから、様々な突然変異が起こり、その中には生存に有利な変異もあれば不利になる変異も起きます。
・例えば全く枝に似ていない昆虫よりは、ほんのわずかでも枝に似ているほうが捕食者の目を欺けるので生存率は上がります。そしてたくさん子孫を残し、その性質は広まっていきます。すると鳥の方でも、目が悪くて枝と昆虫を見分けられないよりは、見分けられる個体の方が餌にありつけるので子孫を残しやすくなります(眼の良さ、悪さも突然変異によってもたらされるとします。もちろん眼を怪我すれば視力が落ちることもあるでしょうけど、そう言う性質は子供に受け継がれないので問題になりません)。 【平和な自然界はどこに? 古錐】
今度はほんのわずかに枝に似ている昆虫よりは、そこそこ似ている方が有利になりますね。すると鳥の目もさらに良くなる方向に進化します。目が悪いヤツは飢えて死に、目の良いヤツがたくさん子孫を残すので。
そして目の良い鳥が増えた環境では、「そこそこ枝に似ている個体」よりは、「すいぶん枝に似ている個体」の方が生存率が上です。何度も言いますが「そこそこ」と「すいぶん」は突然変異がもたらす個体差のことです。こうして生まれたのが現在のナナフシのような擬態昆虫です。
葉っぱの上で生活する昆虫が青く、砂場などに住んでいる昆虫が茶色をしているのも、サバンナの動物の足が速いのも、魚が泳ぐのに適した形をしているのもそのせいです。そうやって環境に適した個体が生き残ることを「自然淘汰(自然選択)」と言います。【葉っぱや砂場を離れると食べられやすくなる?これって、やっぱり不自由です! 古錐】
ポイントは、わずかな差でも何百万年、何千万世代と蓄積されればすごく大きい違いになる、ということですよ。(キリンの首は600万年で4mの長さになったので、10年あたりで計算するとたった0.6ミリです)【格差をなくしましょう! 平和で自由で平等な自然界を!でも人間だけは大丈夫。生まれながらに人権があるから!しかし、これって自然界では差別的発言? 古錐】
#楽隠居です
気の遠くなるような年月をかけて、生物は進化してきたようです。それも、「OOの為に進化した」と考えたくなるような巧みな変化だと思います。そして、エネルギー消費量の個体差も重要だというのは、非常に興味深いことです。
進化とは話が違いますが、年齢と共に体力が衰えていくのも、流れやすいところを水が流れて行くようなものなのでしょうね。しかし、体力が衰えていくからこそ、体力に頼らない、出来る限り体力を衰えさせない工夫が必要になってきているということを実感します。他人様にお世話をかけたくはないですから・・・(イザとなったら、私設介護団の皆さまぁ〜お願いしますょ〜!!)
呼吸法や合気も身体の使い方を工夫しながら探究し続けているのですが、それが進歩しているのか衰えているのか、自分では判断がつかないものです。
進化しつつあるのか、退化しつつあるのかそれが問題です。でも、突然変異して健康的擬態合気を目指すのが、いいのかも・・・
私の合気も、「そこそこのレベル」にならないと生き残れないでしょうネ!
by centeringkokyu
| 2007-08-01 00:08
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