2007年 03月 15日
還元水 |
水に流せぬ“還元水”の謎 浄水器業界もあきれた「500万円」
3月14日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイから一部引用します。
■学者は警告、水道局は怒り
松岡利勝農水相の事務所費問題で話題を集める超高価な“ナントカ還元水”の存在。ここ数年、浄水器の普及率が上がるなど安全な水を求める消費者は増える一方なのだが、年間500万円超のおいしい水は、なかなか見つからない。
問題の“還元水”。その名は酸化した物質を元に戻す「還元作用」に由来する。水の電気分解で生じるアルカリイオン水(電解還元水)のうち、還元作用の大きいとされるものを指し、胃腸症状の改善などに効果があるという。市販の生成器で主力は本体価格25万〜30万円だ。
なかには「老化の原因の『活性酸素』が除去できる」とうたった高額な装置もある。だが、お茶の水女子大学の冨永靖徳教授(物性物理学)は「単に水道水を処理したような水にそこまでの力はない」と話し、「科学的根拠も全くない。気をつけた方がいい」と警告する。
ただいずれにしても、松岡農水相の事務所で使われていた年間507万円の光熱水費には至らない。(引用終わり)
#楽隠居です
実は去年、私は友人から紹介されて、還元水というものを知りました。水道水とミネラルウォーターと還元水を比べるのですが。実験の仕方にあまりにもデリカシーが無く、何が何でも変化を見せてやるというような実験方法でした。
身体の中のペーハーはいろいろだし、電極のプラチナメッキが分厚いからプラチナイオンがどうのこうの、自衛隊でも使っているなどの説明でしたが、もともとマルチ商法は好みではないので、紹介者には、ネットでいろいろ検索してから返事をしますと、お茶を濁しておいて、数日後にネット検索の結果を報告し、マルチ商法はその時は良くても結果的に友達をなくすことになりやすいから、積極的に人を紹介しない方がいいですよとアドバイスしておきました。
以下に、簡単な抜粋と参照すべきHPをご紹介しておきます。
「活性酸素が悪でありそれを消去する必要がある」というのは、一見わかりやすい説明ですが、そんなに単純なものではありません。我々の体内では、活性酸素を必要に応じて作り、いらなくなったら壊すしくみがちゃんとあります。また、空気中の活性酸素イオンを除去した状態ではマウスの寿命が短くなるという実験結果もあり、少量なら活性酸素に暴露されることが不可欠だという可能性もあります。過剰な活性酸素は確かに有害でしょうが、電解水にもし活性酸素消去効果があったとしても(ためしてガッテンでは否定する報道があったが)、過剰分だけをねらい撃ちにしてくれる保証はありません。
宣伝されているような人体への効果が本当にあるかどうかは、臨床試験の結果が出そろうのを待ちましょう。体験談は判断理由になりません。有名大学の教授が出てきて,大新聞やテレビなどでいくら大々的に報道されていても,常温核融合の時のように,完璧な間違いということもあるのです。報道の量や新聞社の名前といったものは,内容が正しいことの保証にはなりません。
なお、「お茶の色を変える(濃くなる)」という演示実験が宣伝にしばしば使われますが、pHが変わるとお茶の色素の色が変わるのは当たり前で、うんとアルカリにすると実際濃くなりますが、水のミラクルな作用とは何の関係もありません。抽出状態の違いはpHによる影響を除いた状態で比較したのでないと無意味です。
注意情報:電解水の営業をしている方に対して,九州大白畑教授と他一名の大学教授が「営業をするときにこの還元水は癌にきくと公表してよい」と発言したという情報がよせられました。真実かどうか不明ですが,こういったセールストークを信じてはいけません。効果を標榜できるのは「医薬品」に限られますから,薬事法違反です。「大学教授」という肩書きで判断しないこと,医薬品であるかどうかの確認を厚生労働省に対して行うこと,その上で,もし問題のある宣伝を見かけたら厚生労働省に通報してください。癌治療はタイミングを逃すと致命的です。不明確な情報に振り回されず,主治医との信頼関係を維持するようにしてください。
参照1:水商売追加情報
参照2:富永研究室びじたー案内
3月14日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイから一部引用します。
■学者は警告、水道局は怒り
松岡利勝農水相の事務所費問題で話題を集める超高価な“ナントカ還元水”の存在。ここ数年、浄水器の普及率が上がるなど安全な水を求める消費者は増える一方なのだが、年間500万円超のおいしい水は、なかなか見つからない。
問題の“還元水”。その名は酸化した物質を元に戻す「還元作用」に由来する。水の電気分解で生じるアルカリイオン水(電解還元水)のうち、還元作用の大きいとされるものを指し、胃腸症状の改善などに効果があるという。市販の生成器で主力は本体価格25万〜30万円だ。
なかには「老化の原因の『活性酸素』が除去できる」とうたった高額な装置もある。だが、お茶の水女子大学の冨永靖徳教授(物性物理学)は「単に水道水を処理したような水にそこまでの力はない」と話し、「科学的根拠も全くない。気をつけた方がいい」と警告する。
ただいずれにしても、松岡農水相の事務所で使われていた年間507万円の光熱水費には至らない。(引用終わり)
#楽隠居です
実は去年、私は友人から紹介されて、還元水というものを知りました。水道水とミネラルウォーターと還元水を比べるのですが。実験の仕方にあまりにもデリカシーが無く、何が何でも変化を見せてやるというような実験方法でした。
身体の中のペーハーはいろいろだし、電極のプラチナメッキが分厚いからプラチナイオンがどうのこうの、自衛隊でも使っているなどの説明でしたが、もともとマルチ商法は好みではないので、紹介者には、ネットでいろいろ検索してから返事をしますと、お茶を濁しておいて、数日後にネット検索の結果を報告し、マルチ商法はその時は良くても結果的に友達をなくすことになりやすいから、積極的に人を紹介しない方がいいですよとアドバイスしておきました。
以下に、簡単な抜粋と参照すべきHPをご紹介しておきます。
「活性酸素が悪でありそれを消去する必要がある」というのは、一見わかりやすい説明ですが、そんなに単純なものではありません。我々の体内では、活性酸素を必要に応じて作り、いらなくなったら壊すしくみがちゃんとあります。また、空気中の活性酸素イオンを除去した状態ではマウスの寿命が短くなるという実験結果もあり、少量なら活性酸素に暴露されることが不可欠だという可能性もあります。過剰な活性酸素は確かに有害でしょうが、電解水にもし活性酸素消去効果があったとしても(ためしてガッテンでは否定する報道があったが)、過剰分だけをねらい撃ちにしてくれる保証はありません。
宣伝されているような人体への効果が本当にあるかどうかは、臨床試験の結果が出そろうのを待ちましょう。体験談は判断理由になりません。有名大学の教授が出てきて,大新聞やテレビなどでいくら大々的に報道されていても,常温核融合の時のように,完璧な間違いということもあるのです。報道の量や新聞社の名前といったものは,内容が正しいことの保証にはなりません。
なお、「お茶の色を変える(濃くなる)」という演示実験が宣伝にしばしば使われますが、pHが変わるとお茶の色素の色が変わるのは当たり前で、うんとアルカリにすると実際濃くなりますが、水のミラクルな作用とは何の関係もありません。抽出状態の違いはpHによる影響を除いた状態で比較したのでないと無意味です。
注意情報:電解水の営業をしている方に対して,九州大白畑教授と他一名の大学教授が「営業をするときにこの還元水は癌にきくと公表してよい」と発言したという情報がよせられました。真実かどうか不明ですが,こういったセールストークを信じてはいけません。効果を標榜できるのは「医薬品」に限られますから,薬事法違反です。「大学教授」という肩書きで判断しないこと,医薬品であるかどうかの確認を厚生労働省に対して行うこと,その上で,もし問題のある宣伝を見かけたら厚生労働省に通報してください。癌治療はタイミングを逃すと致命的です。不明確な情報に振り回されず,主治医との信頼関係を維持するようにしてください。
参照1:水商売追加情報
参照2:富永研究室びじたー案内
by centeringkokyu
| 2007-03-15 00:39
| 社会