2007年 03月 10日
生活習慣や、ものの考え方を180度変える |
◎久光、関節リウマチ痛み止めで初の張り薬
消炎鎮痛剤大手の久光製薬は2007年度内をメドに、関節リウマチの痛み止めに使う張り薬の販売承認を厚生労働省に申請する。関節リウマチの痛み止めは飲み薬中心で、張り薬は国内で初めてという。張り薬は皮膚を通して薬の成分が体内に入るため、胃の痛みなど胃腸への副作用が起きない利点がある。
関節リウマチは自分の体に対して免疫反応が起きて関節に炎症を引き起こす病気。免疫反応を抑える薬や痛み止めの薬などを飲んで治療する。久光製薬が申請する張り薬はこれまで腰痛などの炎症を抑える薬として使われていたが、今回関節リウマチにも使えるよう臨床試験(治験)した。 [2007年3月5日/日本経済新聞 朝刊]
上の新聞記事と関連して、「リウマチの医学的見解」から転載させていただきます。
リウマチは自己免疫疾患
リウマチは多発性関節炎を主症状とする疾患で、朝起床時に関節のこわばりや進行すると関節が変形、拘縮(こうしゅく)し、動かなくなっていく病気である。また結節性多発性動脈炎様の全身性壊死性血管炎を伴い、短期間のうちに死に至る例を悪性関節リウマチと呼んでいる。
血液検査では自己免疫抗体であるリウマトイド因子(RF)が陽性を示すため、リウマチも自己免疫疾患のひとつと考えられている。本来免疫とは、自身の体組織と異なる異物が体内に侵入した場合、それに対する抗体を生成し自身を防御する機能のことをいう。しかし正常な免疫機能が障害され、正常に働かないと自己の体組織に対する抗体を生成し、自分で自分の体組織を攻撃してしまう。このような状態のことを自己免疫疾患という。自己免疫疾患はリウマチの他にも溶血性貧血や甲状腺炎(橋本病)、全身性エリテマトーデスなどがある。
薬物療法では治らない
現代医学的治療は非ステロイド系抗灸症剤、金製剤、ステロイド剤、免疫抑制剤(抗癌剤)などの薬物療法が主体となる。しかし筆者はこのような薬物療法によってリウマチが治ったという実例を経験したことはない。そればかりか、高血圧、糖尿病、痛風などの慢性病すべてについても、現代医学的な治療で治ったという実例を見たことはない。これらの化学薬品を投与すればするほど、病状は悪化していき種々な合併症で苦しむこととなる。
リウマチのみならず、どのような病気であろうと、その病気を治したいのであれば、生活習慣やものの考え方を今までとは180度変えることが必要となる。肉や魚、砂糖などを中心とした食生活を続けながら、何か特殊なもの、例えば化学薬品や健康食品のみで病気を治そうとしてもしょせん無理なことである。ほとんどの病気がこれら現代的な食生活を続けたがゆえに、あるいは飽食したがゆえに起こったものだからである。
食事療法と手当て法
マクロビオティック食養生では、リウマチの場合も、それが陰性のリウマチか陽性のリウマチかを的確に判断してから食養を始めなければならない。
陰性のリウマチであれば陽性の玄米菜食を実践していく。主食は玄米ご飯か小豆入り玄米ご飯とし、ゴマ塩か鉄火みそをふりかけて食す。代用食はソバ。副食として、きんぴら(ごぼう、にんじん、れんこん)、たくあん、梅干、みそ漬け、味噌汁(だしは昆布のみ)、飲み物としては梅醤番茶とする。
陽性のリウマチには、少し陰性の玄米菜食を行う。主食は玄米ご飯、玄米粥とし、代用食はうどん。副食として、野菜のてんぷら、おひたし、味噌汁(だしは昆布、椎茸)、飲み物は三年番茶、または玄米茶とする。
リウマチ(陰陽ともに)の手当て法としては、痛みのある関節に生姜湿布、里芋パスタをし、焼き塩であたためる。第一大根湯、椎茸スープを一合ずつ服用する。大根おろしとその1/3の醤油、1/3の熱いゴマ油をまぜたものを服用する。すり生姜を袋に入れ、それをふり出した熱めの風呂に5分間ずつ入る。発熱には椎茸入り玄米スープ、または第一大根湯を服用する。また患部を大根干葉湯、あるいは生姜湯で蒸し、その後に生姜油をすりこむ方法などがある。
病気治しの考え方、方法などは、「新食養療法」桜沢如一・著、日本CI協会・刊を参考にされるとよい。
詳しくは、こちらをどうぞ。
#楽隠居です
ついでに、「リアップに関するマスコミ報道について」 平成15年9月27日 大正製薬株式会社 もご紹介しておきます。長くなりますが、ご辛抱の程を・・
リアップは、国内で医療用を経ずに大衆薬に承認された初の「ダイレクトOTC薬」であり、当社では安全性の確認とお客様への情報提供徹底に努めて参りました。
◎9月26日の報道
9月26日、新聞等にて「一般用医薬品の副作用と疑われる死亡例が、過去3年間に10例、厚生労働省に報告されていた。うち3例がミノキシジル製剤を使用していた方だった」という報道がありました。
今回報道されました3例は、1999年11月から12月に、ご家族や薬局様から当社へ連絡が入り当局に報告したもので、いずれの例も薬剤との因果関係は不明です。厚生労働省でも「副作用の可能性は低い」と正式にコメントされています。
◎過去の経緯
1999年11月に、発売以来3ヶ月間に当社の寄せられたご相談等を、当局を通じて公表したところ「ミノキシジル製剤が元々高血圧の治療剤であったため、リアップは、循環器の心臓に何らかの副作用を与えているのではないか」という誤解に基づき、公表された様々な症例がミノキシジル製剤と関連性がある副作用であるかのような報道が起こりました。報道後、心臓への影響を心配された方々からのお問い合わせが当社に多数寄せられ、その中には、重篤な症状を訴える方もいらっしゃいました。
当時リアップのお客様は100万人を越えており、統計学的に見て、リアップとの関係あるなしに関わらず、お客様の中で心臓病を発症される方は年間数百人規模に上ることが想定されました。「すべてリアップが原因か」との誤解が加速する可能性があり、お客様に対して、早急に正しい情報提供を行う必要が出て参りました。
1999年12月、当時の厚生省は「米国で実施された2万例に及ぶ市販後疫学調査(ミノキシジル製剤の使用者と未使用者を3年間追跡し、発症した疾患を比較調査したもの)の結果や、実際のミノキシジルの経皮吸収率などから判断し、心臓等の循環器系の副作用とリアップの関連性を疑うのは、むしろ難しいこと」と発表されました。この発表に伴い誤解に伴う報道は大幅に減り、かつお客様方のリアップへの理解も促進されました。(引用終わり)
残念ながら、私は「リアップ」のお世話にはなっていません。しかし、国内で医療用を経ずに大衆薬に承認された初の「ダイレクトOTC薬」が、元々高血圧の治療剤だったんですよね!飲んでダメなら、塗らせて何とか開発費を出す。これこそ、売り上げのリアップを狙ったということでしょうか・・・
ダイレクトOTC(Direct OTC)
ある程度の期間、医療の現場で実際に使用され、安全性と有効性が認められると、医療用医薬品から一般用医薬品(大衆薬、OTC)に転用(スイッチ)することが認められる医薬品があります。このような医薬品を「スイッチOTC」と呼びます。
しかし、中には、新しい有効成分が、医療用医薬品という段階を経ずに、直接(ダイレクトに)一般用医薬品(大衆薬、OTC)として、申請され承認される場合があります。
このようなタイプの医薬品を、「ダイレクトOTC」、あるいは、「ダイレクトOTC薬」(Direct OTC Drug)と呼びます。
代表的なダイレクトOTCに、発毛・育毛の効果のある成分「ミノキシジル」、製品名「リアップ」があります。血圧降下剤として本来は開発されたものです、開発中に副作用として発毛効果が認められたことにより、あらためて発毛剤として開発され医薬品となりました。
ダイレクトOTCは、スイッチOTCと同様に、医療用医薬品に匹敵する高い有効性がある一方、副作用もあるので、 承認される際、情報提供の方法、広告宣伝方法、販売方法に関して、通常のOTCよりも厳しい条件が付加されています。
消炎鎮痛剤大手の久光製薬は2007年度内をメドに、関節リウマチの痛み止めに使う張り薬の販売承認を厚生労働省に申請する。関節リウマチの痛み止めは飲み薬中心で、張り薬は国内で初めてという。張り薬は皮膚を通して薬の成分が体内に入るため、胃の痛みなど胃腸への副作用が起きない利点がある。
関節リウマチは自分の体に対して免疫反応が起きて関節に炎症を引き起こす病気。免疫反応を抑える薬や痛み止めの薬などを飲んで治療する。久光製薬が申請する張り薬はこれまで腰痛などの炎症を抑える薬として使われていたが、今回関節リウマチにも使えるよう臨床試験(治験)した。 [2007年3月5日/日本経済新聞 朝刊]
上の新聞記事と関連して、「リウマチの医学的見解」から転載させていただきます。
リウマチは自己免疫疾患
リウマチは多発性関節炎を主症状とする疾患で、朝起床時に関節のこわばりや進行すると関節が変形、拘縮(こうしゅく)し、動かなくなっていく病気である。また結節性多発性動脈炎様の全身性壊死性血管炎を伴い、短期間のうちに死に至る例を悪性関節リウマチと呼んでいる。
血液検査では自己免疫抗体であるリウマトイド因子(RF)が陽性を示すため、リウマチも自己免疫疾患のひとつと考えられている。本来免疫とは、自身の体組織と異なる異物が体内に侵入した場合、それに対する抗体を生成し自身を防御する機能のことをいう。しかし正常な免疫機能が障害され、正常に働かないと自己の体組織に対する抗体を生成し、自分で自分の体組織を攻撃してしまう。このような状態のことを自己免疫疾患という。自己免疫疾患はリウマチの他にも溶血性貧血や甲状腺炎(橋本病)、全身性エリテマトーデスなどがある。
薬物療法では治らない
現代医学的治療は非ステロイド系抗灸症剤、金製剤、ステロイド剤、免疫抑制剤(抗癌剤)などの薬物療法が主体となる。しかし筆者はこのような薬物療法によってリウマチが治ったという実例を経験したことはない。そればかりか、高血圧、糖尿病、痛風などの慢性病すべてについても、現代医学的な治療で治ったという実例を見たことはない。これらの化学薬品を投与すればするほど、病状は悪化していき種々な合併症で苦しむこととなる。
リウマチのみならず、どのような病気であろうと、その病気を治したいのであれば、生活習慣やものの考え方を今までとは180度変えることが必要となる。肉や魚、砂糖などを中心とした食生活を続けながら、何か特殊なもの、例えば化学薬品や健康食品のみで病気を治そうとしてもしょせん無理なことである。ほとんどの病気がこれら現代的な食生活を続けたがゆえに、あるいは飽食したがゆえに起こったものだからである。
食事療法と手当て法
マクロビオティック食養生では、リウマチの場合も、それが陰性のリウマチか陽性のリウマチかを的確に判断してから食養を始めなければならない。
陰性のリウマチであれば陽性の玄米菜食を実践していく。主食は玄米ご飯か小豆入り玄米ご飯とし、ゴマ塩か鉄火みそをふりかけて食す。代用食はソバ。副食として、きんぴら(ごぼう、にんじん、れんこん)、たくあん、梅干、みそ漬け、味噌汁(だしは昆布のみ)、飲み物としては梅醤番茶とする。
陽性のリウマチには、少し陰性の玄米菜食を行う。主食は玄米ご飯、玄米粥とし、代用食はうどん。副食として、野菜のてんぷら、おひたし、味噌汁(だしは昆布、椎茸)、飲み物は三年番茶、または玄米茶とする。
リウマチ(陰陽ともに)の手当て法としては、痛みのある関節に生姜湿布、里芋パスタをし、焼き塩であたためる。第一大根湯、椎茸スープを一合ずつ服用する。大根おろしとその1/3の醤油、1/3の熱いゴマ油をまぜたものを服用する。すり生姜を袋に入れ、それをふり出した熱めの風呂に5分間ずつ入る。発熱には椎茸入り玄米スープ、または第一大根湯を服用する。また患部を大根干葉湯、あるいは生姜湯で蒸し、その後に生姜油をすりこむ方法などがある。
病気治しの考え方、方法などは、「新食養療法」桜沢如一・著、日本CI協会・刊を参考にされるとよい。
詳しくは、こちらをどうぞ。
#楽隠居です
ついでに、「リアップに関するマスコミ報道について」 平成15年9月27日 大正製薬株式会社 もご紹介しておきます。長くなりますが、ご辛抱の程を・・
リアップは、国内で医療用を経ずに大衆薬に承認された初の「ダイレクトOTC薬」であり、当社では安全性の確認とお客様への情報提供徹底に努めて参りました。
◎9月26日の報道
9月26日、新聞等にて「一般用医薬品の副作用と疑われる死亡例が、過去3年間に10例、厚生労働省に報告されていた。うち3例がミノキシジル製剤を使用していた方だった」という報道がありました。
今回報道されました3例は、1999年11月から12月に、ご家族や薬局様から当社へ連絡が入り当局に報告したもので、いずれの例も薬剤との因果関係は不明です。厚生労働省でも「副作用の可能性は低い」と正式にコメントされています。
◎過去の経緯
1999年11月に、発売以来3ヶ月間に当社の寄せられたご相談等を、当局を通じて公表したところ「ミノキシジル製剤が元々高血圧の治療剤であったため、リアップは、循環器の心臓に何らかの副作用を与えているのではないか」という誤解に基づき、公表された様々な症例がミノキシジル製剤と関連性がある副作用であるかのような報道が起こりました。報道後、心臓への影響を心配された方々からのお問い合わせが当社に多数寄せられ、その中には、重篤な症状を訴える方もいらっしゃいました。
当時リアップのお客様は100万人を越えており、統計学的に見て、リアップとの関係あるなしに関わらず、お客様の中で心臓病を発症される方は年間数百人規模に上ることが想定されました。「すべてリアップが原因か」との誤解が加速する可能性があり、お客様に対して、早急に正しい情報提供を行う必要が出て参りました。
1999年12月、当時の厚生省は「米国で実施された2万例に及ぶ市販後疫学調査(ミノキシジル製剤の使用者と未使用者を3年間追跡し、発症した疾患を比較調査したもの)の結果や、実際のミノキシジルの経皮吸収率などから判断し、心臓等の循環器系の副作用とリアップの関連性を疑うのは、むしろ難しいこと」と発表されました。この発表に伴い誤解に伴う報道は大幅に減り、かつお客様方のリアップへの理解も促進されました。(引用終わり)
残念ながら、私は「リアップ」のお世話にはなっていません。しかし、国内で医療用を経ずに大衆薬に承認された初の「ダイレクトOTC薬」が、元々高血圧の治療剤だったんですよね!飲んでダメなら、塗らせて何とか開発費を出す。これこそ、売り上げのリアップを狙ったということでしょうか・・・
ダイレクトOTC(Direct OTC)
ある程度の期間、医療の現場で実際に使用され、安全性と有効性が認められると、医療用医薬品から一般用医薬品(大衆薬、OTC)に転用(スイッチ)することが認められる医薬品があります。このような医薬品を「スイッチOTC」と呼びます。
しかし、中には、新しい有効成分が、医療用医薬品という段階を経ずに、直接(ダイレクトに)一般用医薬品(大衆薬、OTC)として、申請され承認される場合があります。
このようなタイプの医薬品を、「ダイレクトOTC」、あるいは、「ダイレクトOTC薬」(Direct OTC Drug)と呼びます。
代表的なダイレクトOTCに、発毛・育毛の効果のある成分「ミノキシジル」、製品名「リアップ」があります。血圧降下剤として本来は開発されたものです、開発中に副作用として発毛効果が認められたことにより、あらためて発毛剤として開発され医薬品となりました。
ダイレクトOTCは、スイッチOTCと同様に、医療用医薬品に匹敵する高い有効性がある一方、副作用もあるので、 承認される際、情報提供の方法、広告宣伝方法、販売方法に関して、通常のOTCよりも厳しい条件が付加されています。
by centeringkokyu
| 2007-03-10 00:00
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