良い位置で待つ |
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◆不思議治療への扉-25「言葉に出来ません・・・」
3月11日(土)に毎月参加させて頂いているバランス運動療法の講習会に芦屋まで行ってきました。
毎回、先生が参加者1人1人の状態を確認して施術してくださいます。
これが具合良いのです、自覚していない疲れや固まり歪みなどを整えて下さるのですよ。
今までは、途中で「どうですか?」と問われた時に「何やらカンやら」と感想を述べていたのですが、今回は「ウ~ン・・・」と言葉になりません。
納得できていない時の「ウ~ン」では無いのです。
身体は充分納得していますが、表す言葉が見つからないのですよ。
◆陰陽を邪魔しない
○師匠の調整
・頸の位置を決め、どこに補助を入れるか?
・胸椎を動かし反応を観察する(高さ、上下、左右)
・胸椎と反応の悪い部分の弛みを取り良い位置で待つ
・陰陽と照射点
・照射点は浮き出てくるもの
・弛みを取ってここしかない所で固まらずに止まる
・伸展の瞬間を逃さないで弛みを取り続けながら付いて行く
・臨界点で跳ね返る様に逆モーションが起り、中心をキープして良い位置へ
・余韻を観察して次の一手
仏像の形を映し出す光と影と同様に、光の射す方向と陰の落ちる場所をイメージして力を通すことで、陰陽のバランスを整えられることを学びました。
肋骨や脊柱も、滞っている場所を浮かすことで、動きがどこで止まるかを確認し、両方が平になる位置へ近付けると、頚と繋がることを体験できました。
術者の都合で中心に近付けようとするのではなく、相手のアンバランスを受け入れて繋がる位置で待つことで、自然に中心に戻っていくことを実感しました。
施術を形として追っても、無限にバリエーションがあるようで掴み所がなく、それらの治療が生まれる源泉をみていくことの大切さを感じました。
「床に置いた剣を”無形”の状態へと取り(吊り)上げる」
この一挙動にどれ程の意味や大切さがある事か...
剣の重さやバランス、形状を感じ、
ゆっくり、少し、丁寧に動いてみます。
時に、鏡に自分を映し、自分の現実と向き合ってみるのも良いです。
その分、様々な支障(固まり・捻じれ他)に気づきます。
そこをひとつひとつ落ち穂拾いして行くと、
「分け目・搦」や「肘肩」、「峰谷」...様々、浮き出て来ます。
すると、肋骨や指のもっと細かく、柔らかい動きも感じられる様になります。
○物打ちの上下を挟んでもらい科学する
・相手の良い位置
・吸って、弛めて、吐いて
・剣の中で引きと攻めが行われている
・相手の手首が決まる様に弛みを取り頸へ入れる
・自分の中を落とすと嶺と谷が現れる
・信じて切る
・余計な事をしては切れない
◆柔らかい刀
固いように思える刀にも、呼吸の行き来が柔らかく剣先まで伝わっていく様子を感じられた
呼吸の深さや細さや緩急によって、剣を介して相手に伝わる力の強さや鋭さや早さが反映される
自分が力を抜くことで、物打ちを掴む相手の手の内のバランスを変えずに刀を持つ
釣りで竿を通して水中の様子を伺うように、刀を介した接点から相手の中心に付ける
ケガをした後、脳神経外科と耳鼻科に行かれましたが、検査をしても脳や耳に異常は無く、原因は分からないと言われたそうです。
脈を診せていただくと左手の肝と心に当たる場所の脈が弱まっており、腕の後面中央から首の横を通るラインが特に滞っているように見えました。
接触鍼で、腕の経絡の流れを改善するように誘導し、脚やお腹や頭の意識が薄そうな場所を中心に補いました。
また、転ばれる前からと思われますが、円背の傾向が強く、からだに対して頭部の位置がかなり前にあったので、姿勢のアドバイスもさせて頂きました。
〆管理人です
先週土曜日の呼吸法中心塾および合気観照塾に参加された、会員様のブログから一部を引用させて頂きました。
同じ場に居ても、これだけ受け取り方や表現の方法に多様性が生まれることを興味深く感じます。
参照1:良い位置
参照2:天から吊られる意識
参照3:現象が生まれるための前提条件
参照4:現状認識の大切さ
参照5:自らが動いて光の方向を変えてみる
参照6:呼吸で自分自身の内部を照らす