2015年 05月 28日
体感覚が変化する |
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前回、「症状そのもの」と「全身」と分けて、味わう一連の流れをご紹介させて頂きました。この様に味わい方に変化をつけたのは、症状の程度、性質、その背景を術者として知るためと、治療以前に「味わうこと」によって、症状やそれ以外の体感覚が変化することを実際に患者さんに体験して頂きたかったからです。
「症状を味わう」では、まず術者と患者間に症状に対する共通認識をもつために、症状の部位を明確化する問い掛けをしました。術者と患者間の共通認識が一致すると、時に症状に対する感じ方に変化が現れることがあります。しかし、今回は、ほぼありませんでした。
そこで、より症状に対する認識を深めてもらおうと、擬音化、大きさ、色、症状と繋がる場面などを尋ねました。特に症状と繋がる場面として仕事や家庭を想起した時には、痛みの範囲が広がり、また表情に明らかに抵抗反応が見られました。おそらく、仕事や家庭での何らかの出来事が、症状と密接に関連しているのではないかと思われます。
しかし、その日はそれらの場面に対して向き合う心の準備が出来ていないものと判断し、心理的負担がより少なく、かつ症状と関連することとして「食欲」についてお尋ねすることで、質問の矛先を変えました。
とはいうものの、ここまでの流れだけで、恐らく症状を通じて患者さん自身の心身両面の内側の変化は激しかったことでしょう。そこで、少しでも鍼治療前に症状への負担を和らげる意味で、「症状」より簡単な「全身」をただ味わって頂きました。
◎頸の位置と骨盤操作
・人中と瘂門の位置確認
・意外と人中が下がり過ぎている
・人中を上げて頸の後ろを伸ばす
・頸の後ろを伸ばそうとすると緊張する
・あくまでも骨盤操作で行う
・視線を決め恥骨を引き腹直筋から胸鎖乳突筋が綺麗に伸ばす
・前面を伸ばしたまま、仙骨尾骨を丸めると頭部の深みが出る様に頸の後ろが伸ばされる
・恥骨を引くと股関節の前が動いている
・仙骨尾骨を丸めると股関節の後ろが動いている
・股関節の前と後ろの間を感じると身体の中が伸びる
・六方円で頸の位置をキープ
先日、観照塾で頭と頸のご指導を受けました。
なかなか解決出来ていなかった部分に大きなヒントを頂き、
随分、体の感覚や運動に変化が現れました。
それ以上に、「呑気」に「ぽか~ん」と居られる様になりました。
頭と頸の位置が整って来ると、
ある日、自分の頭上にもわっとした座布団の様なものが乗っかってるのに気付きました。
昔話の「鉢かづき姫」の様です。
気持ち悪いので、それをどけました。
身体や意識、感情、我、わだかまりが溜まったものなんだと思います。
どけたら、頭がすーすーしてすっきり、なんか上と繋がった気がしました。
以来、色々な事が素直に入って来て、おだやかな気持ちで愉しくやっています。
まだ、すっきり無くなった訳ではなく、鉢が「ざる」になっただけだと思いますが、
ざるの目をつまらさない様に愉しく、あるがままを過ごして行きます。
参照1:現代医学のウイークポイント
参照2:症状はメッセージ
参照3:自白を促す
by centeringkokyu
| 2015-05-28 00:01
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