2015年 02月 10日
身勢と意志が一致した状態の強さ |
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東雲道場 第十五回研究会 2015.02.08
昨日は、東雲道場での稽古に参加させて頂きました。
警杖を相手の小手に向けて、皮膚を撫でるようにして緩みを取りました。
滑ることも押さえることも無い圧で触れられると、皮膚のズレと共に相手の軸がぶれていくことを体感しました。
緩みが取りきれる所まで相手の中心をずらし、息を吸い上げることで、相手を不安定な位置に浮かせる働きが起こりました。
そこから、頂点からの落下に伴う、相手が捻れていく動きに付いて行けると、最後まで留まらずにバランスを変えていけることを感じました。
お互いに剣を交えた状況で、小手や肩に当てた場合と同様に、緩みを取る練習をしました。
力を入れて動かそうとすると相手の反応が起こり、相手が避けた瞬間に自分自身が崩れてしまったり、反対に押さえ込まれてしまうことを確認しました。
力を抜いて硬い剣を柔らかくして持つことができると、相手からの抵抗を受けずに入っていけることを学びました。
剣を介して自分自身の呼吸が伝わり、浮かせたところで、骨盤の立て替えによって相手を崩しました。
剣を通して相手の身体の状態を受け取れると、どちらに動かれても付いていけることを体感し、固まらない構えを取れるようにして行くことの大切さを感じました。
刃筋を、相手の首筋を斜めに通るラインに合わせて、青岸の構えを取りました。
相手が進んで来ようとしても勝手に物打ちが逸れて行き、どこを狙われても最短のルートで返せることを体験しました。
相手との間合いにおいても峰と谷を意識することで力の伝わり方が変化し、視線や意識の奥行きが身体の働きに与える影響の大きさを実感しました。
相手の剣を返そうとして力を入れてしまったり、受けられるのか不安に感じたりすることの無い、身勢と意志が一致した状態の強さを体感できました。
一昨日の観照塾でM岡さんに手を握る時に親指人差し指に集まってると指摘して頂きました。
昨日の東雲道場ではK野先生は腕の重さは最下部に集まると解説されていました。
低い椅子に座り膝に前腕の色々な部分を当てて肘の自由度を観察
拇指側で肘を曲げる伸ばす
小指側で肘を曲げる伸ばす
真ん中で肘を曲げる伸ばす
拇趾側で回旋
小指側で回旋
真ん中で回旋
肘を後ろに引く動作でも同じことを検証する
顎が上がってしまう原因
先に手が動いてしまう原因
肘と肩と頸のバランス
足のアーチと骨盤
縦アーチ(踵側)と骨盤の縦の丸まり
横アーチ(踵側)と骨盤の横の丸まり
アーチを柔らかく動かす
趾とアーチの連動を感じる
足底腱膜の柔らかい張り
上腕の一番重い所と前腕の一番重い所の連動
肚から動く
まずは上腕だけ
一番重い所を固定しない
転がすように
※②~④は蛮力を使わず、姿勢と太刀筋、体内操作から出来る勢によって崩す。相手に抵抗感を与えるような必要以上の圧力を与えない。
⑤七刀の左右への方向転換に合わせて両腕を振り上げ→抜き→落下→逆方向への振り上げ(足は固定)
⑥ ⑤の動作+後ろ足の寄せ足
※歩法の前段階となる動き
※移動せずその場で行うからこそ後は移動するしかなくなる
⑦七刀三種(模擬刀)
足を固定して動作と刃筋、手の内や握り、物打ちへの意識等の確認。
⑧転身打ち(袋撓)
・七刀のラインに沿って動く。
・稽古なので太刀をきっちり回して手首を打つ。だが押し付けない。
・青岸、逆の青岸の姿勢をしっかりととり、意識や空間の間(ま)をつくる。押し崩しも引き崩すこともできる位置
・打太刀をすることで使太刀を理解する。使太刀をきちんと勝たせる打太刀
⑨一方は真っ直ぐ斬り落とす筋、一方は青岸(袋撓)。物打ちを触れ合わせた状態から外見上は動かすことなく、お互いがお互いの太刀筋に沿って体内操作で力を出し入れしあう。
※動きが特に小さいので、強過ぎる力での荒い稽古ではなく丁寧な力と丁寧な稽古を心掛ける
⑩逆風の太刀(模擬刀)
ゆっくりと柔らかく途切れない様に連続して何度も繰り返し、立替や刃筋等を確認
⑪七刀三種(模擬刀)
改めて太刀筋や手の内等を確認しながらゆっくりと稽古
参照1:夢想合気
参照2:呼吸を使って身勢を保つ
土曜日の観照塾では、心の色に関して稽古するつもりだったんですが、武道館に着いて皆さんの様子を見せて頂くと、真面目に袋撓でバンバン稽古をしておられたので、急遽付ける拍子の稽古をすることにしました。
自分の剣の物打ちを相手に接触させたまま、相手の力を受けないようにしながら、力を抜く稽古をしていただきました。
そして、力が抜けると合気が入れられるということも検証していただきました。
呼吸を使って身勢を保ち、相手との接点と足の裏の力を受ける点は実にして、他の筋肉は伸ばしたまま細くなると・・・反作用を・・・
大切な事は、自分の体内操作と呼吸と意念を使うということになりますか?
力一杯稽古をして、力が抜けるようになることも大切ですが、あまりやりすぎると筋肉が固まり、感覚が麻痺してしまう恐れがあります。ご注意下さい。
by centeringkokyu
| 2015-02-10 00:01
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