2013年 12月 10日
ヨガ学校での標準テキスト |
「アサナ プラナヤマ ムドラ パンダ」スワミ・サテャナンダ・サラスワティ著 日本語版
▼はじめに
・『アサナ プラナヤマ ムドラ パンダ(APMB)』の初版は、1969年にムンゲールで行われたビハール・スクール・オブ・ヨガの9ヶ月にわたるティーチャートレーニングコースで、スワミ・サテャナンダ・サラスワティ師が直接指導をした内容をもとに出版されました。
・第2版は1973年、大きく改訂され、1970年から1971年にかけて行われたスワミ・サテャナンダ・サラスワティ師による最後のサンヤサ・トレーニング・コースでの内容が新しく追加されました。
・その後、多くの要求と大学の教科書レベルの標準を満たすために、APMBはスワミ・サテャナンダ・サラスワティ師の後継者であるスワミ・ニランジャナンダ・サラワスティの指導とインスピレーションのもとにさらに修正され改訂されました。
・APMBは世界中のアシュラムやセンター、ヨガの学校であらゆる人への標準テキストとして用いられています。
参照1:スワミ・サテャナンダについて
▼ヨガへの導入
・ヨガは健康に生きるための科学であり、日常の生活に取り入れる為のものです。ヨガは、肉体、活力、メンタル、感情、精神、そしてスピリチュアルと、人間のあらゆる側面に役立ちます。
・ヨガはそれぞれの異なる身体の機能を完全に調和させ、身体全体を健康な状態にすることを目的にしています。
参照2:諸道諸芸の奥義は無心を体得すること
参照3:自己発見法即自己改造法
参照4:腹直筋をぐっと上下にのばす
参照5:いろいろな方の教えの総合
▼ヨガアサナへの序章
・アサナは瞑想中に必要であるより長い時間同じ姿勢で快適に座っていられる能力を発達させるためのものです。
・アサナはチャクラを刺激し、クンダリーニに生じたエネルギーを全身へ分配します。
・ヨガアサナはエクササイズではなく、意識やリラクゼーション、集中力や瞑想を高めるために肉体をあるポジションに位置させることです。
・始める前に下記の注意点を全体的に理解しておいてください。
呼吸:特定の指示がない限り、呼吸は常に鼻から行います。アサナと呼吸を合わせてください。
意識:意識自体がヨガのプラクティスであるともいえるため、意識はアサナにおいて必要不可欠なものです。アサナの目的とは、肉体、プラナ、精神、感情、魂、霊的など生物の全てのレベルに、影響を与え、統合し、調和させることです。最初のうちは、身体の各部位を動かすことに取り組むため、アサナは単に肉体レベルものと思うかもしれません。しかし、そこに意識を融合させることにより、生命のあらゆるレベルにおいて確かな効果を与えるものとなるのです。
順序:シャットカルマ(P.487)を終えたら、アサナ(P.21)を行い、続いてプラナヤマ(P.369)、そして瞑想へと導くプラティヤハラとダラーナを続けます。
▼プラナヤマへの導入
・プラナヤマという言葉はプラナの次元の拡大、あるいは拡張を意味します。従って、プラナヤマのテクニックは、生命力を活性、規則正しくさせ、個々の通常の境界や限界を越えてより高い次元の振動エネルギーや意識に到達するための方法をもたらすものです。
・プラナヤマの4つの特徴
プラナヤマには、4つの重要な呼吸法が用いられています。
1.プーラカ(吸う息)
2.レチャカ(吐く息)
3.アンタル・クンバカ(息を吸って止めること)
4.バヒール・クンバカ(息を吐いて止めること)
プラナヤマとは、この4つの呼吸法を用いたさまざまなテクニックとなります。また、これとは別に無意識に呼吸が止まるケバラ・クンバカというプラナヤマもあります。これは上級レベルのプラナヤマになり、瞑想中の非常に高い段階にあるときにおこります。この段階ではプラナの動きというものは消えます。そして、真実を見えなくしているベールは取り払われ、より高いビジョンに到達します。
・プラナヤマにおいて、最も重要なことは、クンバカ(呼吸の保持)になります。
参照6:先生は間違ってます
参照7:クンバハカ=クムバク=保留息
▼ムドラの章の序説
・ムドラとは感情、態度、認識を改め、意識と集中力を深める微細な身体的の動きを組み合わせたものです。
・ムドラはアサナ、プラナヤマ、パンダがある程度熟練に達し全体的な妨害物が取り除かれた後、導入されるものです。
・ムドラはプラナ、チャクラ、そしてクンダリーニを覚醒へと導き、上級レベルの修行者に主要なシッディと呼ばれるサイキックな力を与える高次元のプラクティスです。
・科学的な説明では、ムドラは脳幹周辺の脳の中心エリアに生じる無意識的な反射や本能的な習慣パターンに接続し、感化する方法を与えます。それらはこのエリアに微細で、知性ではない繋がりを確立させます。
▼パンダへの序章
・パンダは、特定部分のプラナをロックし、その流れをスピリチュアル的な覚醒のために、スシュムナ・ナディへと向け直すことを目的とします。
・パンダはまず最初にそれ自体で練習し完全に行えるようにしてください。
参照8:ビハール・スクール・オブ・ヨガに行ってきました!!
参照9:自己開発法
参照10:呼吸法 レッスンの要点
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☆リンク先で更新された記事
◆「杖で身の丈を図る」
昨夜、K野先生から「アサナ プラナヤマ ムドラ バンダ」を頂きました。
I川君が関わった際、その原稿を拝見し、驚嘆したことを覚えています。
資料の日付をみると、あれから11年経ったのですね。
その驚嘆が更なる「感動」になりました。
非常に基本的な所から、上級まで、その「章立て」が素晴らしく、
また、その解説が非常に懇切丁寧、分かり易いのです。
こんなヨガ本、ボディーワーク本は見たことがありません。
そりゃ日本語版を作るのにも11年掛りますよね。
日本語版を作って下さった発行者に感謝します。
それだけの気持ちを起こさせる深い教えなんですね。
専門家は勿論、一般の方にも十分に役立つと思います。
◆著者の思いを感じる
先週を振り返り『張る』という事が抜けバランスが取れていなかったと思っています。
それに気付いたのが『アサナ プラナヤマ ムドラ バンダ』でした。
プラランビク・スティティ(基本の姿勢)を説明通りに行った時に、体幹と上肢の支え合うバランスで頭の存在がハッキリして頸の後ろのフリー感が出た時に『張る』感覚が出たからです。
先日の観照塾で行った、腕を伸ばして杖を握るがロックはしない練習と同じだと感じました。
まだヨガの練習を始めたばかりですが、『はじめに』からしっかり読んで行う事と動作に移りやすい気がします。
◆「年末年始の愉しみ」
早速、「アサナ プラナヤマ ムドラ パンダ (「ヨガ学校での標準テキスト」)」を読み込ませて頂いています。
とても面白く、目次の中から以下について取り組み始めました ⇓
● パワンムクタアサナ シリーズ
パート1 : 抗リウマチグループ
パート2 : 消化/腹部のグループ
パート3 : シャクティ パンダ アサナ
● 目のためのヨガエクササイズ
また、ちょっと早過ぎるかもしれませんが、
● ムドラ
● バンダ
も真似したりしています。
by centeringkokyu
| 2013-12-10 21:48
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