2005年 05月 11日
弁証法ってなに? |
以前、「弁証法はどういう科学か」三浦つとむ著 講談社現代新書を読んだことがあるのですが、もうひとつ理解できませんでした。この度は、平田内蔵吉関連で、少し弁証法を調べてみましたので、ご紹介します。超抜粋ですから、できればこちらをお読み下さい。「会話でわかるやさしい科学技術 その発想法と弁証法」
弁証法的に考えると、
1.物事を孤立したものとしてではなく、すべてを関連したものとして、そして順序的に捉える。
2.物事を動的、変化、発展するものとして捉える。
3.物事を歴史的に考える。
4.「木を見て森を見ず」ではなく「木も森も見て考える」
5.固定的、静的に見えるものも、絶対的なものとしてみるのではなく、一時的相対的なものであると考える。
例えば、自動車は慣性により走ろうとしますが、ブレーキにはその走りを止めようとする力が働きます。その相対する2つの力が自動車というものに働き、この2つの相矛盾する力により自動車の走り方が決められていると考えられます。
1.惑星の運動は引力と斥力の矛盾
2.種の遺伝と進化
3.電車の走行
4.卵の殻を破って出てくるヒヨコ
5.蛇や虫などの脱皮
6.化学反応
7.人間や生物の成長
このように、すべての運動、変化の中には、現状維持と現状打破の力があり、その相対的釣り合いで、運動や変化が行われていると考えるのが弁証法の考え方の基礎です。
世の中の変化は、その原因(可能性)をそれ自身に内蔵していて、条件の変化(形や温度、時間などの量的変化)の結果、前のものを否定するというところにあると考えられます。それが矛盾の統一の具体的な形です。
人間が意識的にある事物を否定する場合には、まず形式を変えて内容を変化させ、新しいものを生み出すというようにした方が良いのです。
ニーズによるニーズのための新たな発想は、更なる発展、進歩した科学技術を生み出します。形式を変えれば必ず内容が変わってゆくのですから、悪い内容を捨てて、良い内容を取り入れるように、形式を変えることが大事です。その為に、学問、知識が必要なのです。
形式を変えた時、その内容がどのように変わるのかを予知して、より好ましい内容を持つようにしてゆくべきです。
形式を変えて新しい内容を生み出すと、新しい可能性が出てきます。この可能性に適切な条件を与えて望ましい状態を作り出し、次の可能性へと移行してゆくようにします。このような連鎖が、一度び良い方向へ向かえば、良い環境に入ってゆくのです。
何事も、可能性が時と共に移動して変化してゆき、そして新しい可能性が生じてゆくことを知るべきですし、そのような連鎖を知って、先々のことを予測して行動すべきです。
何事も原理と呼ばれること以外は、条件のない結論、結果はないのですから、可能性か条件のどちらかが、又は両方が異なれば結論は当然違ってきます。片方のみを調べてみただけでは、予期した結果と何処が違ったのか、その原因はわからないのです。世の中では、片方のみをみて検討している人や場合が多く、見当違いをしていることが理解できない人が多すぎるように思います。
このように人間が何か目的を立てて行う場合、直接その目的地に行けることは少なく、何段階かのレベルを通らなければならないことが多いのです。その時、その可能性の段階を知ることが出来れば、今、何をやるべきか・何をやってはいけないか・何をやった方がベターか、を見通す事が出来るはずです。何事も自己の利益だけではなく、他の人の心を思いやって、このように考えて行えばうまくいきます。
※管理人です
例を省いてしまいましたので、余計わからなくなったかもしれません。ただ、哲学系統の本には、手が出にくかったので、科学関連の本を探した訳です。可能性と条件の章には、「カマラとイマラ」という、狼に育てられた姉妹の話が出てきました。林竹二教授の「人間の子供は人間か」という授業を思い出しました。オタマジャクシは、勝手にカエルになるが、人間の子供は… という授業でした。
弁証法的に考えると、
1.物事を孤立したものとしてではなく、すべてを関連したものとして、そして順序的に捉える。
2.物事を動的、変化、発展するものとして捉える。
3.物事を歴史的に考える。
4.「木を見て森を見ず」ではなく「木も森も見て考える」
5.固定的、静的に見えるものも、絶対的なものとしてみるのではなく、一時的相対的なものであると考える。
例えば、自動車は慣性により走ろうとしますが、ブレーキにはその走りを止めようとする力が働きます。その相対する2つの力が自動車というものに働き、この2つの相矛盾する力により自動車の走り方が決められていると考えられます。
1.惑星の運動は引力と斥力の矛盾
2.種の遺伝と進化
3.電車の走行
4.卵の殻を破って出てくるヒヨコ
5.蛇や虫などの脱皮
6.化学反応
7.人間や生物の成長
このように、すべての運動、変化の中には、現状維持と現状打破の力があり、その相対的釣り合いで、運動や変化が行われていると考えるのが弁証法の考え方の基礎です。
世の中の変化は、その原因(可能性)をそれ自身に内蔵していて、条件の変化(形や温度、時間などの量的変化)の結果、前のものを否定するというところにあると考えられます。それが矛盾の統一の具体的な形です。
人間が意識的にある事物を否定する場合には、まず形式を変えて内容を変化させ、新しいものを生み出すというようにした方が良いのです。
ニーズによるニーズのための新たな発想は、更なる発展、進歩した科学技術を生み出します。形式を変えれば必ず内容が変わってゆくのですから、悪い内容を捨てて、良い内容を取り入れるように、形式を変えることが大事です。その為に、学問、知識が必要なのです。
形式を変えた時、その内容がどのように変わるのかを予知して、より好ましい内容を持つようにしてゆくべきです。
形式を変えて新しい内容を生み出すと、新しい可能性が出てきます。この可能性に適切な条件を与えて望ましい状態を作り出し、次の可能性へと移行してゆくようにします。このような連鎖が、一度び良い方向へ向かえば、良い環境に入ってゆくのです。
何事も、可能性が時と共に移動して変化してゆき、そして新しい可能性が生じてゆくことを知るべきですし、そのような連鎖を知って、先々のことを予測して行動すべきです。
何事も原理と呼ばれること以外は、条件のない結論、結果はないのですから、可能性か条件のどちらかが、又は両方が異なれば結論は当然違ってきます。片方のみを調べてみただけでは、予期した結果と何処が違ったのか、その原因はわからないのです。世の中では、片方のみをみて検討している人や場合が多く、見当違いをしていることが理解できない人が多すぎるように思います。
このように人間が何か目的を立てて行う場合、直接その目的地に行けることは少なく、何段階かのレベルを通らなければならないことが多いのです。その時、その可能性の段階を知ることが出来れば、今、何をやるべきか・何をやってはいけないか・何をやった方がベターか、を見通す事が出来るはずです。何事も自己の利益だけではなく、他の人の心を思いやって、このように考えて行えばうまくいきます。
※管理人です
例を省いてしまいましたので、余計わからなくなったかもしれません。ただ、哲学系統の本には、手が出にくかったので、科学関連の本を探した訳です。可能性と条件の章には、「カマラとイマラ」という、狼に育てられた姉妹の話が出てきました。林竹二教授の「人間の子供は人間か」という授業を思い出しました。オタマジャクシは、勝手にカエルになるが、人間の子供は… という授業でした。
by centeringkokyu
| 2005-05-11 21:18
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