2009年 12月 28日
一年を振り返って |
I川さんからの投稿をご紹介します。
おかげさまで今年は、一年を通していろいろなことに気付くことのできた実りの多い年でした。
また同時に、自分がいかに基本的なことができていないかということを思い知らされ、これからの課題を知ることのできた年でもありました。
ここで、この一年で変化したこと、気付いたことを簡単にまとめてみたいと思います。
まずは、「わからないことをわかろうとしない」ことができるようになったこと。
これまでも、できないことをとりあえず棚上げするのは私の得意技でしたが、積極的に「わかろうとしない」でいられるようになったのは、今年に入ってからです。
面白いことに、積極的にわかろうとしなくなったからこそ気付いたこと、わかるようになったことが、とてもたくさんありました。
K野さんがよく「できてから初めてわかる」というようなことを言っておられますが、これは逆に言うと「できないうちは本当にはわからない」ということで、また理屈はすべて後付けであるということです。
情報のかけらを集め、発想と気付きの断片を蓄積することで、それが自分の中のある閾値を超えて初めて、気付きが生まれ、できるようになるのだと思います。
2つめは、K野さんが以前から言っておられる「骨盤の丸み」ということが、自分なりになんとなく納得できたこと。
私にとってこれまで骨盤の中身は一種のブラックボックスでしたが、この骨盤の丸みのことがわかってくると、なんとなく骨盤の中身が見えてきた気がします。
骨盤は会陰と仙骨の働きによって、足の薄筋と大腰筋等の体幹のインナーマッスルをつなぐ、つまり二つの流れを一つにしているだけであり、ブラックボックスも何もないということがわかりました。
そうやって骨盤がブラックボックスでなくなると、骨盤時計がよくわかり、また後頭骨と仙骨のつながりが実感としてわかるようになりました。
また、体幹部が安定することで、これまで苦手だった伝達系と手の形についての理解も、体幹部がバージョンアップした分だけ進みました。
3つめは、M岡さんといろいろお話する中で、ヨガの身体の使い方、特に横隔膜についての理解が進んだこと。
横隔膜は単に引き上げようとしても余計な力が入るだけであまり意味がなく、足首や薄筋や会陰と連動させて、それらとのバランスで、勝手に浮くものだというのがよくわかりました。
K野さんが竹踏みや呼吸の大切さを強調される理由がなんとなくわかった気がします。
そして4つめは、三軸の本を読み、DVDを見せていただいたことで、人の身体についてのイメージが大きく変わったこと。
たまたま三軸の本を読んだのですが、人の身体を粒子のかたまりとして捉えるという考え方に触れ、こういう考え方もあるのかと感心しました。
その後、観照塾に来られている治療家の方に三軸のDVDを見せていただき、その講習の風景を見て、なるほどこうやるのかと思っていろいろ実験してみたら、なんとなく自分なりにできるようになりました。
おかげさまで、人の身体をより立体的に見ることができるようになり、意識の濃淡も見ることができるようになりました。
ところで私は、六方会に入門した頃(平成12年)から力を抜く練習しかしてこなかったつもりなので、力を抜くことに関してはそこそこできていると自分では思っていました。
しかし、ダンスや水泳等いろんなことがきっかけで、自分はまったく力を抜くことができていない、むしろ変な力を入れる癖がついているということに気付くことができました。
特に頭と首肩腰にすごい力が入っていることに、今更ながら気付きました。
これは今後の課題なんですが、今まで何を練習してきたんだろうという感じです。
今年の終わり頃には、新しい方と何度か練習させていただく機会がありました。
口では「こうやるんだよ」とか偉そうなことを言いながら、実際には自分もちゃんとできていないこともあったりして、とても面白かったです。
なんだかんだで実のところ、私が一番勉強になったように思います。
おかげさまで一年間、本当に楽しく遊ぶことができました。
来年もまた、気付きの多い楽しい年になるといいなと思っています。
ありがとうございました。
#楽隠居です
今年のI川さんは、春頃からなんとなく変わってこられましたので、ときどきワンポイント・アドバイスをさせていただきました。そのアドバイスを取り入れて、直ぐに動きを工夫し修正されるようになられました。治療家の方達との個人的稽古も、I川さんが変化された大きな要因だと感じています。
「わからないことをわかろうとしない」ことができるようになった。とのことですが、この辺りの表現が難しいところでもあります。
「わからないところをわかろうとする」ということは、直ぐに正しい答えを求めることなのかもしれません。
感覚に対する正しい答えはあるのだか無いのだか・・・
正しいと思った途端に固定観念になってしまうかもしれません。
動きが大切なのではなく、動く手前の体内操作が大切だと思っています。
型を覚えるのではなく、型で覚えるのだと考えています。ですから、自分が稽古している練功法で何が出来るようになるのかということは考え続ける必要があります。しかし、その目的さえ刻々と変化してしまうこともあり得ます。身体で覚えるということは、やっぱり時間がかかるんですね。
皆さんからの投稿をお待ちしています!
参照1:徒弟制度
参照2:合理的な身体運動
参照3:12/26観照塾
おかげさまで今年は、一年を通していろいろなことに気付くことのできた実りの多い年でした。
また同時に、自分がいかに基本的なことができていないかということを思い知らされ、これからの課題を知ることのできた年でもありました。
ここで、この一年で変化したこと、気付いたことを簡単にまとめてみたいと思います。
まずは、「わからないことをわかろうとしない」ことができるようになったこと。
これまでも、できないことをとりあえず棚上げするのは私の得意技でしたが、積極的に「わかろうとしない」でいられるようになったのは、今年に入ってからです。
面白いことに、積極的にわかろうとしなくなったからこそ気付いたこと、わかるようになったことが、とてもたくさんありました。
K野さんがよく「できてから初めてわかる」というようなことを言っておられますが、これは逆に言うと「できないうちは本当にはわからない」ということで、また理屈はすべて後付けであるということです。
情報のかけらを集め、発想と気付きの断片を蓄積することで、それが自分の中のある閾値を超えて初めて、気付きが生まれ、できるようになるのだと思います。
2つめは、K野さんが以前から言っておられる「骨盤の丸み」ということが、自分なりになんとなく納得できたこと。
私にとってこれまで骨盤の中身は一種のブラックボックスでしたが、この骨盤の丸みのことがわかってくると、なんとなく骨盤の中身が見えてきた気がします。
骨盤は会陰と仙骨の働きによって、足の薄筋と大腰筋等の体幹のインナーマッスルをつなぐ、つまり二つの流れを一つにしているだけであり、ブラックボックスも何もないということがわかりました。
そうやって骨盤がブラックボックスでなくなると、骨盤時計がよくわかり、また後頭骨と仙骨のつながりが実感としてわかるようになりました。
また、体幹部が安定することで、これまで苦手だった伝達系と手の形についての理解も、体幹部がバージョンアップした分だけ進みました。
3つめは、M岡さんといろいろお話する中で、ヨガの身体の使い方、特に横隔膜についての理解が進んだこと。
横隔膜は単に引き上げようとしても余計な力が入るだけであまり意味がなく、足首や薄筋や会陰と連動させて、それらとのバランスで、勝手に浮くものだというのがよくわかりました。
K野さんが竹踏みや呼吸の大切さを強調される理由がなんとなくわかった気がします。
そして4つめは、三軸の本を読み、DVDを見せていただいたことで、人の身体についてのイメージが大きく変わったこと。
たまたま三軸の本を読んだのですが、人の身体を粒子のかたまりとして捉えるという考え方に触れ、こういう考え方もあるのかと感心しました。
その後、観照塾に来られている治療家の方に三軸のDVDを見せていただき、その講習の風景を見て、なるほどこうやるのかと思っていろいろ実験してみたら、なんとなく自分なりにできるようになりました。
おかげさまで、人の身体をより立体的に見ることができるようになり、意識の濃淡も見ることができるようになりました。
ところで私は、六方会に入門した頃(平成12年)から力を抜く練習しかしてこなかったつもりなので、力を抜くことに関してはそこそこできていると自分では思っていました。
しかし、ダンスや水泳等いろんなことがきっかけで、自分はまったく力を抜くことができていない、むしろ変な力を入れる癖がついているということに気付くことができました。
特に頭と首肩腰にすごい力が入っていることに、今更ながら気付きました。
これは今後の課題なんですが、今まで何を練習してきたんだろうという感じです。
今年の終わり頃には、新しい方と何度か練習させていただく機会がありました。
口では「こうやるんだよ」とか偉そうなことを言いながら、実際には自分もちゃんとできていないこともあったりして、とても面白かったです。
なんだかんだで実のところ、私が一番勉強になったように思います。
おかげさまで一年間、本当に楽しく遊ぶことができました。
来年もまた、気付きの多い楽しい年になるといいなと思っています。
ありがとうございました。
#楽隠居です
今年のI川さんは、春頃からなんとなく変わってこられましたので、ときどきワンポイント・アドバイスをさせていただきました。そのアドバイスを取り入れて、直ぐに動きを工夫し修正されるようになられました。治療家の方達との個人的稽古も、I川さんが変化された大きな要因だと感じています。
「わからないことをわかろうとしない」ことができるようになった。とのことですが、この辺りの表現が難しいところでもあります。
「わからないところをわかろうとする」ということは、直ぐに正しい答えを求めることなのかもしれません。
感覚に対する正しい答えはあるのだか無いのだか・・・
正しいと思った途端に固定観念になってしまうかもしれません。
動きが大切なのではなく、動く手前の体内操作が大切だと思っています。
型を覚えるのではなく、型で覚えるのだと考えています。ですから、自分が稽古している練功法で何が出来るようになるのかということは考え続ける必要があります。しかし、その目的さえ刻々と変化してしまうこともあり得ます。身体で覚えるということは、やっぱり時間がかかるんですね。
皆さんからの投稿をお待ちしています!
参照1:徒弟制度
参照2:合理的な身体運動
参照3:12/26観照塾
by centeringkokyu
| 2009-12-28 21:28
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