2009年 07月 30日
様は様々 様変わり |
先日、お客様が「様にもいろいろあるんですねぇ〜びっくりしました。」と言われました。私も詳しくは知りませんでしたので、ちょと調べてみました。
◎殿と様から転載します。
▼[殿と樣]
今日では官名、公名には殿を用ゐ、私名には樣を用ゐることになっている。此の殿と樣の書き方が昔は非常にやかましく、七通りも八通りもあったが、つまり上輩ほど楷書に近く書き、下輩ほど草書にし、最も卑(ひく)いところへは假名で書くのである。(章末に委しく延べる)こんな煩瑣(はんさ)な事は今日では行はれぬが、目上に対する時楷書に近く念入(ねんいり)に書くことだけは心得ておかねばならぬ。
(ページ作成者注: 現在でも年輩の方の中には、下が「永」の「樣」を「永様」、「水」の「様」を「水様」と呼んで使い分ける人がいる。)
◎デジタル大辞泉の解説によりますと
▼えい‐ざま【永様】《「えいさま」とも》
あて名の下に書く「様」という字の旁(つくり)の下部を、楷書(かいしょ)で正しく「永」と書いた「樣」の字。相手を最も尊敬した書き方とされる。
▼び‐ざま【美様】
手紙の宛名に付ける「様」の字の書き方の一。旁(つくり)の部分を美の字の草体のように書くもの。最も敬意が高い永様(えいざま)に次ぐ。
▼つぎ‐ざま【次様】《「つぎさま」とも》
1 官位・人物などが一段劣っていること。また、その人。二流。
2 「様」という字の旁(つくり)の下部を「次」と書いた「檨」の字。
▼ひら‐ざま【平様】
手紙の宛名に付ける「様」の草体の一。多く目下の者に用いる。つくばいざま。
◎ついでに、日常使う慣用句の意味と漢字から転載します。落語には出てくる言葉なのですが、だんだん意味や漢字が変わってきているんですねぇ〜
▼ご魔の灰(ごまのはい)
高野山の僧の扮装をして、弘法大師の護摩の灰と称して押売りをした者の呼び 名から、江戸時代は、人をだまして金品をまきあげる坊主のことをいった。これから転じて、旅人のふりをして、旅客の金品を盗む者のこと。多くは、旅人に近づき道づれとなって盗みをはたらいた。「胡麻の蠅」と書くこともあった。『ごまの蠅 金に匂ひは なけれども』(川柳)。
参照不要:狐芝居
▼竹箆返し(しっぺいがえし)
「竹箆」は、参禅者の座禅中の眠りをさますために使う竹製の杖である。竹を割って合せ、それに籐を巻いて漆を塗る。竹箆で打たれたのをうち返すことから、すぐに仕返しをすること。またある事をされて、同じ方法・程度でしかえしをすること。現在では「しっぺがえし」という方がむしろ普通になっている。
▼藪医者(やぶいしゃ)
「藪」はあて字。「やぶ」は「野巫」で本来は「呪術を医薬とともに用いる者」の意であったという。それに「藪」、「野夫」などの漢字をあてて田舎医者の意となり、あざけっていったものか。技術のへたな医者。単に「やぶ」ともいう。「やぶいしゃの玄関」(やぶ医者が玄関を立派にして患者に信用させようとする意)「やぶ医者の手柄話」(劣っている者ほど自慢話をしたがることをいう)などさまざまな表現がある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から転載します。
藪医者(やぶいしゃ)とは、医学知識や医療技術が一般的な医師のレベルより低く、そのために誤診や誤った治療をし、また、癌などの重大な疾患を見落として、ほかの医療機関で診てもらえば治ったはずなのに、みすみす死なせてしまうような、稚拙な医者を指す。ヘボ医者、ダメ医者、庸医(ようい)とも言う。あくまで医師の資格を持つ人(江戸以前は医者と認められていた人)の中で失敗を犯しやすい人物を指し、偽医者や偽医療とは関係ない。
語源については、諺「藪をつついて蛇を出す」(余計なことをしてかえって事態を悪化させてしまう)からとする説が一般的であるが、野巫(やぶ)~とする説も存在する。「野巫」とは、田舎に住んでいる霊能者のことで、占い、呪術、まじないや悪霊祓いなどを職業とする人を指すもので、そうした怪しげで非科学的なイメージに重ねて「野巫医者」とするものである。
参照不要:風の神送り
参照不要:ちしゃ医者
▼三百代言(さんびゃくだいげん)
明治時代の初期に、弁護士(代言人)の資格をもたないにもかかわらず、他人の訴訟や談判などを取り扱った者のこと。もぐりの弁護士のこと。現代では主として悪辣な弁護士をののしる時に用いることが多い。「三百」は安価・低級である。ことを表わす。「三百茶(安物の茶)」、「三百面(下品でずるそうな顔)などの「三百」も同じ意味と考えてよい。また詭弁を弄する人を軽蔑して呼ぶときにも使うことがある。
▼千三つ(せんみっつ)
千のことばの中に真実のことばが三つしかないという意味で、うそ、いつわり、ほらふきのこと。文字通り、千回の中で三回しか商談が成立しないという意味で悪質な不動産屋やブローカーに対して使われることが多かったが、最近ではあまり使われなくなった。万に八つしか真実がないという意味で「まんぱち」ということばも同じ意味。
参照不要:鉄砲勇助
参照不要:せんだみつお が改名
by centeringkokyu
| 2009-07-30 00:00
| 日常