2008年 08月 30日
合気道と体操 |
某高校の合気道部の先生から、合気道と体操に関してお問い合わせをいただきました。合気道部では、体操として「合気の身体になれるかもしれない体操」を取り入れてくださっているとのことでした。以下に私からのメールを抜粋してご紹介します。
体操を現在も続けてくださっているというのは、大変有り難い事ですが、私にとっては困ったことでもあります。正しい体操というのが無いからなのです。しかも、円運動の呪縛から解放され、センタリング呼吸法が、私のベースになっているからです。
まず、投げない柔術というのが基本だと考えていますので、合気道を稽古しておられる方達には、邪魔になる可能性が大いにあると感じています。
また、合気を定義しておかないと、合気柔術と合気道の違いを理解していただけないのではないでしょうか。
合気は人生哲学にも通じるのではないかと考えています。これまで、深く静かな呼吸による、心と身体のセンタリングというところからもう一度合気を考え直してきた訳です。
合気道の呼吸力とは何か。呼吸動作の原理。
中心力・集中力と合気の関係。
意識と呼吸と動作。神経訓練と呼吸。
舟漕ぎ運動と「ヘ・た・レ」など・・・
私なりの考え方は全てブログに書いてありますし、参考にしていただく為の資料は、ほとんど網羅できたと思っています。
作用と反作用。接点を点にする。体内操作と力の伝達。動作と意識と呼吸が自由に使えるようになると、呼吸をイメージしただけで身体が最適化された動作を自動的に行うようになる。その為の入り口が「合気の身体になれるかもしれない体操」だと考えています。
この辺りの術理を稽古の時に工夫していただくことが、参考になるのではないかと思います。
体操はともかくとして、本当の合気とはをブログにのせています。この合気道の先生がたの考え方をどのようにとらえるのでしょうか、合気道部の皆さんは・・
「合気の身体になれるかもしれない」ということは、合気の身体ってなんなんだ!そして、合気って何なんだ!という問題意識があるということが前提になります。
合気ってどんなもんなんだ!ということは、指導されている先生が基準であり目標だと思います。そして、いろいろな合気があってもいいと思います。
先日から考えていたのですが、皆さんには合気道をベースにして体操を捉え直した方が、分かりやすいのではないかということです。
合気柔術の動きはコンパクトすぎて、理解できないのではないかと思いますし、まずは合気道を身に付ける必要があると考えたのです。
これでも理解しにくいかもしれませんが、ご参考までに私の考え方を書いておきます。
実際の動きは、先生が皆さんと一緒に考えてみてください。
合気道は入り身転換が極意だとも言われていますが、入り身転換の歩法(手は付けない)と、11.パドリングと12.階段について考えてみました。
胸取り 一教・二教・三教
片手取り 前方投げ・入り身投げ・四方投げ
両手取り 天地投げ
以上は、体幹部の使い方が共通だということです。
まずは手を使わないで、体幹部の動きと呼吸と歩法だけを稽古してみてください。歩幅は広げすぎないで・・・
出来れば、木刀を使った八方斬りや舟漕ぎ運動も稽古してみてください。
稽古の最後には、背中合わせで背中を伸ばす体操も必ずやってください。これは、合気上げをして相手を裏返しにして担ぐ技の稽古になっているはずです。
合気道の基本としては、以上でほとんどこなせると考えていますが、如何でしょうか?
#楽隠居です
文章では理解できないと思いますが、要は体操が単なる体操だと考えていては、何も身につかないということです。準備体操ぐらいの認識では、やらないほうがましかもしれません。
センタリング呼吸法に当てはめて考えるから引用します。
最近は何か疑問などが浮かんだ時は、センタリング呼吸法に当てはめてみてそこから色々やってみるようにしています。
この基本的な部分を踏まえて、意識やベクトルなどを検証していこうと考えています。(引用終了)
合気道のいろいろな技も、原理はシンプルだと思います。大切なのは、体幹・呼吸・歩法・手の形の順ではないでしょうか。そうでないと武産(たけむす)という考え方には到りませんから。
参照1:体内操作と皮膚感覚
参照2:舟漕ぎ運動
参照3:舟漕ぎ運動でのテスト
参照4:合気道の基本
参照5:実行あるのみ
参照6:円運動から纏絲勁
参照7:合気の定義
体操を現在も続けてくださっているというのは、大変有り難い事ですが、私にとっては困ったことでもあります。正しい体操というのが無いからなのです。しかも、円運動の呪縛から解放され、センタリング呼吸法が、私のベースになっているからです。
まず、投げない柔術というのが基本だと考えていますので、合気道を稽古しておられる方達には、邪魔になる可能性が大いにあると感じています。
また、合気を定義しておかないと、合気柔術と合気道の違いを理解していただけないのではないでしょうか。
合気は人生哲学にも通じるのではないかと考えています。これまで、深く静かな呼吸による、心と身体のセンタリングというところからもう一度合気を考え直してきた訳です。
合気道の呼吸力とは何か。呼吸動作の原理。
中心力・集中力と合気の関係。
意識と呼吸と動作。神経訓練と呼吸。
舟漕ぎ運動と「ヘ・た・レ」など・・・
私なりの考え方は全てブログに書いてありますし、参考にしていただく為の資料は、ほとんど網羅できたと思っています。
作用と反作用。接点を点にする。体内操作と力の伝達。動作と意識と呼吸が自由に使えるようになると、呼吸をイメージしただけで身体が最適化された動作を自動的に行うようになる。その為の入り口が「合気の身体になれるかもしれない体操」だと考えています。
この辺りの術理を稽古の時に工夫していただくことが、参考になるのではないかと思います。
体操はともかくとして、本当の合気とはをブログにのせています。この合気道の先生がたの考え方をどのようにとらえるのでしょうか、合気道部の皆さんは・・
「合気の身体になれるかもしれない」ということは、合気の身体ってなんなんだ!そして、合気って何なんだ!という問題意識があるということが前提になります。
合気ってどんなもんなんだ!ということは、指導されている先生が基準であり目標だと思います。そして、いろいろな合気があってもいいと思います。
先日から考えていたのですが、皆さんには合気道をベースにして体操を捉え直した方が、分かりやすいのではないかということです。
合気柔術の動きはコンパクトすぎて、理解できないのではないかと思いますし、まずは合気道を身に付ける必要があると考えたのです。
これでも理解しにくいかもしれませんが、ご参考までに私の考え方を書いておきます。
実際の動きは、先生が皆さんと一緒に考えてみてください。
合気道は入り身転換が極意だとも言われていますが、入り身転換の歩法(手は付けない)と、11.パドリングと12.階段について考えてみました。
胸取り 一教・二教・三教
片手取り 前方投げ・入り身投げ・四方投げ
両手取り 天地投げ
以上は、体幹部の使い方が共通だということです。
まずは手を使わないで、体幹部の動きと呼吸と歩法だけを稽古してみてください。歩幅は広げすぎないで・・・
出来れば、木刀を使った八方斬りや舟漕ぎ運動も稽古してみてください。
稽古の最後には、背中合わせで背中を伸ばす体操も必ずやってください。これは、合気上げをして相手を裏返しにして担ぐ技の稽古になっているはずです。
合気道の基本としては、以上でほとんどこなせると考えていますが、如何でしょうか?
#楽隠居です
文章では理解できないと思いますが、要は体操が単なる体操だと考えていては、何も身につかないということです。準備体操ぐらいの認識では、やらないほうがましかもしれません。
センタリング呼吸法に当てはめて考えるから引用します。
最近は何か疑問などが浮かんだ時は、センタリング呼吸法に当てはめてみてそこから色々やってみるようにしています。
この基本的な部分を踏まえて、意識やベクトルなどを検証していこうと考えています。(引用終了)
合気道のいろいろな技も、原理はシンプルだと思います。大切なのは、体幹・呼吸・歩法・手の形の順ではないでしょうか。そうでないと武産(たけむす)という考え方には到りませんから。
参照1:体内操作と皮膚感覚
参照2:舟漕ぎ運動
参照3:舟漕ぎ運動でのテスト
参照4:合気道の基本
参照5:実行あるのみ
参照6:円運動から纏絲勁
参照7:合気の定義
by centeringkokyu
| 2008-08-30 00:59
| 合気観照塾