2008年 08月 28日
センタリング呼吸法再考 |
次の日曜日に初級セミナーがありますので、配付する為の資料をまとめてみました。これまでに、このブログに掲載してきたのと同じ内容ですが、現在私が考えていることのエキスだと思っています。実際には、身体の状態を確認したり、動いたりしながら検証していただくので、この文章だけでは分かりにくいと思いますが、私自身の為のまとめということでご了承下さい。
◎現状認識
今の自分の身体はどんなバランスになっているのか。
立った姿勢で鏡を見て確かめる。
仰向けに寝て、身体と床の接地面がどうなっているか確かめる。
手のひらを床に向けて、手首と指先の床との接触状態を確かめる。
肩の緊張状態を確かめる。
◎センタリング
普段何気なくしている動きが、身体のバランスを狂わせている元凶ではないかと疑ってみる。
呼吸に合わせた小さな動きで「緊張と弛緩」「拡張と収縮」をすることで、身体の「虚実」を確かめて、どちらも「平」になるようにする。
「虚」の部分は使われていません。その部分があることすら認識されていないので力を入れることができません。逆に「実」は緊張し続けているので、弛めることが出来なくなって固まっています。「実」は「虚」の分までもカバーしているわけです。まず、「虚」に気づく。
「右・中央・左」「内側・中央・外側」「上・中央・下」という具合に、意識的に身体のバランスをずらすようにして動いてみることによって、より自然に中央を感じることができるようになります。
◎重力を感じる
息を吸いながら浮かせる。動作をする為に不要な筋肉は使わない。
息を吐きながら、身体内部の釣り合が刻々と変化する様子を感じる。
◎呼吸
鼻から吸って、鼻から吐く。緊張して息を止めない(保留息)。
他のやり方では、丹田の感覚が分かりにくいし、喉の奥を締めてしまう恐れがあります。「ハミング」や「あくびをこらえる」感じです。
身体のどの部分を使って息を吸っているかを確かめること、横隔膜を制御しながら、丁寧に息を吐くことが大切です。
次のA〜Cは、中級の目標です。無理をしないで体験してください。
A 鼻から息を吸い込みながら、お腹と腰と脇腹を同時に広げます。
B 更に大きく息を吸い込みながら、お腹と腰と脇腹を同時に収縮させて横隔膜を引き上げ、首を伸ばしながら鎖骨と肩胛骨を少し引き上げるようにします。首の後ろ側の「盆の窪」凹ませない。アゴを出さない。視線を固定する。(目を閉じていても)
C 息を限界まで吸い込んだら、吐く息と吸う息の間 = 呼吸の隙間で鎖骨を弛めます。息を止めるのではなく、保つという感じです。【クンバハカ=クムバク=保留息】
◎臨界点
いろいろなやり方で呼吸と動きの臨界点を感じる。これ以上、息を吸えない・吐けない。大きく動くと痛い。バランスが崩れる。倒れてしまう。など・・・
無理をしないで、前回の動きと違う動き方を工夫してみる。形を覚えるのではなく、自分の姿勢を改善する為の動きを、自分で創り出す。
◎つなげるー神経訓練
意識的に呼吸をすることによって、体内操作で筋肉系や骨格系をつなげる。その様子を第三者になっているような積もりで、観察することが神経訓練になるのです。
筋肉運動の伝達が途切れるのは、身体のどの部分か、そして、それは何故なのかを検証するための動きが大切であって、動作を真似することや回数を増やしたり、筋肉を鍛えたりすることが目的ではありません。
◎骨盤を布ベルトや帯などで均一に締めるイメージ
骨盤が扁平になると内蔵も下垂しますし、骨盤底や横隔膜を操作するのも難しくなります。
股関節—大転子のズレが、膝や足首の痛みの元にもなります。
骨盤を引き締め、骨盤底を引き上げ、横隔膜から頭部までを引き上げることを、常に意識しつづけることが健康を維持する秘訣です。
第五腰椎と鼠蹊部を同時に凹ませておく為には、薄筋を引き上げる必要があります。
神経訓練法としてのセンタリング呼吸法もご一読ください。
#楽隠居です
以下の参照は、今回の内容と関係なさそうですが、私は真剣を上げ下ろしすることによって、センタリング呼吸法の根幹となる部分に気づきました。そこで、剣の素振りに関係する記事を取り上げさせていただきました。
参照1:スワイショウ
参照2:練功法のメニューをバラバラニしてみる
参照3:自分の思い違いや欠点を修正するための稽古法
参照4:剣を使った呼吸力養成法
参照5:絶対やめよう「つま先走り」
参照6:忍者走り
◎現状認識
今の自分の身体はどんなバランスになっているのか。
立った姿勢で鏡を見て確かめる。
仰向けに寝て、身体と床の接地面がどうなっているか確かめる。
手のひらを床に向けて、手首と指先の床との接触状態を確かめる。
肩の緊張状態を確かめる。
◎センタリング
普段何気なくしている動きが、身体のバランスを狂わせている元凶ではないかと疑ってみる。
呼吸に合わせた小さな動きで「緊張と弛緩」「拡張と収縮」をすることで、身体の「虚実」を確かめて、どちらも「平」になるようにする。
「虚」の部分は使われていません。その部分があることすら認識されていないので力を入れることができません。逆に「実」は緊張し続けているので、弛めることが出来なくなって固まっています。「実」は「虚」の分までもカバーしているわけです。まず、「虚」に気づく。
「右・中央・左」「内側・中央・外側」「上・中央・下」という具合に、意識的に身体のバランスをずらすようにして動いてみることによって、より自然に中央を感じることができるようになります。
◎重力を感じる
息を吸いながら浮かせる。動作をする為に不要な筋肉は使わない。
息を吐きながら、身体内部の釣り合が刻々と変化する様子を感じる。
◎呼吸
鼻から吸って、鼻から吐く。緊張して息を止めない(保留息)。
他のやり方では、丹田の感覚が分かりにくいし、喉の奥を締めてしまう恐れがあります。「ハミング」や「あくびをこらえる」感じです。
身体のどの部分を使って息を吸っているかを確かめること、横隔膜を制御しながら、丁寧に息を吐くことが大切です。
次のA〜Cは、中級の目標です。無理をしないで体験してください。
A 鼻から息を吸い込みながら、お腹と腰と脇腹を同時に広げます。
B 更に大きく息を吸い込みながら、お腹と腰と脇腹を同時に収縮させて横隔膜を引き上げ、首を伸ばしながら鎖骨と肩胛骨を少し引き上げるようにします。首の後ろ側の「盆の窪」凹ませない。アゴを出さない。視線を固定する。(目を閉じていても)
C 息を限界まで吸い込んだら、吐く息と吸う息の間 = 呼吸の隙間で鎖骨を弛めます。息を止めるのではなく、保つという感じです。【クンバハカ=クムバク=保留息】
◎臨界点
いろいろなやり方で呼吸と動きの臨界点を感じる。これ以上、息を吸えない・吐けない。大きく動くと痛い。バランスが崩れる。倒れてしまう。など・・・
無理をしないで、前回の動きと違う動き方を工夫してみる。形を覚えるのではなく、自分の姿勢を改善する為の動きを、自分で創り出す。
◎つなげるー神経訓練
意識的に呼吸をすることによって、体内操作で筋肉系や骨格系をつなげる。その様子を第三者になっているような積もりで、観察することが神経訓練になるのです。
筋肉運動の伝達が途切れるのは、身体のどの部分か、そして、それは何故なのかを検証するための動きが大切であって、動作を真似することや回数を増やしたり、筋肉を鍛えたりすることが目的ではありません。
◎骨盤を布ベルトや帯などで均一に締めるイメージ
骨盤が扁平になると内蔵も下垂しますし、骨盤底や横隔膜を操作するのも難しくなります。
股関節—大転子のズレが、膝や足首の痛みの元にもなります。
骨盤を引き締め、骨盤底を引き上げ、横隔膜から頭部までを引き上げることを、常に意識しつづけることが健康を維持する秘訣です。
第五腰椎と鼠蹊部を同時に凹ませておく為には、薄筋を引き上げる必要があります。
神経訓練法としてのセンタリング呼吸法もご一読ください。
#楽隠居です
以下の参照は、今回の内容と関係なさそうですが、私は真剣を上げ下ろしすることによって、センタリング呼吸法の根幹となる部分に気づきました。そこで、剣の素振りに関係する記事を取り上げさせていただきました。
参照1:スワイショウ
参照2:練功法のメニューをバラバラニしてみる
参照3:自分の思い違いや欠点を修正するための稽古法
参照4:剣を使った呼吸力養成法
参照5:絶対やめよう「つま先走り」
参照6:忍者走り
by centeringkokyu
| 2008-08-28 00:02
| 呼吸法中心塾