2008年 04月 27日
こじつけでもいい? |
産経抄 2008年4月26日をご紹介します。
先日亡くなった民俗学者の吉野裕子さんは、大正5(1916)年の生まれである。著書『カミナリさまはなぜヘソをねらうのか』では「ずいぶん長いこと生きてきました」と自己紹介している。女学生時代に二・二六事件を目撃したという。
▼晩学の人であった。大学を卒業したのは30代後半で、民俗学の道に入ったのは何と50歳のときである。しかし、その後の年齢を感じさせない研究ぶりには目を見張らされる。著書は20冊以上に上り『カミナリさま…』は7年余り前、84歳のときに上梓(じょうし)している。
▼吉野さんの民俗学は「陰陽五行」という古代中国から入ってきた考え方で、日本の古い祭りや風習、伝説などを解き明かそうというのだった。例えば節分の鬼は「隠(おん)」がなまったもので陰陽の「陰」に通じる。冬の間の寒気や病気などの陰気を鬼として追い出す風習が生まれた。
▼本の表題になったカミナリは自然の「五気」のうち振動などを示す「木気」にあたる。これに対してヘソは物の中央を表す「土気」だ。ところが「木気」と「土気」は敵対関係にあると考えられていたから、昔の人もカミナリがヘソを狙うと思いついたのだという。
▼むろんすべてを「陰陽五行」で解明することには、学界から批判もあったらしい。あくまで「在野」であり「主流」ではなかった。しかし「ダルマはなぜ赤いのか」「カッパの頭にはなぜ皿があるのか」など、素朴な「なぜ」に挑みつづける姿勢は人をひきつけた。
▼小欄もかつて吉野さんの著書から「鬼」に関する部分を引用させてもらったことがある。人づてだったが、丁寧な感想をいただいた。「古い日本」にこだわる者にとっては、もっともっと多くの「なぜ」に答えてほしかった気がする。
#楽隠居です
陰陽五行については、すでにご紹介していますので、参照をお読みください。
昨日は、中心塾西宮教室と合気観照塾のダブルヘッダー?でした。西宮教室では、久しぶりの全員参加でした。全員といっても7名ですが・・・
ちょっと猫背の方がお二人おられますので、先日NHKの健康番組で説明していた「猫背と太腿の関係」を確かめさせていただきました。勿論、それほど単純な問題ではありませんが、腹臥位で呼吸に合わせて動いていただくと、首までのつながりが明らかに良くなりました。
観照塾では、骨盤を中心とした身体全体を締め付ける水着を着ていくイメージで、体内操作をする稽古から始めました。そして、合気を「入れる・付ける・抜く」為の要件を確認しながら、「上げ・下げ」「上げ・落とし」「上げ・斬り」の稽古をしてみました。おまけとして、片手両手持ちの状態から、手を抜くというパフォーマンスをやってみましたら、そちらの方が面白くなってしまったグループもあったようです。
稽古帰りに、I川さんの胆経が実していることをM岡さんからお聞きしました。駅で電車が来るのを待っている間に全身をみてみると、I川さんの肺経が気になりましたので、「金剋木」で肺・大腸が胆・肝を剋しているのではないかと感じ、肺経を伸展してみました。結果は上々でした。
参照1:鍼灸の科学と皮膚科学
参照2:温灸器の使い方Q&A
参照3:母旺子衰
参照4:土用
参照5:三合
参照6:股関節そして三合のこと
参照7:吉野裕子全集
「病名もこじつけ?」ってことで病名って…や腰痛もどうぞ!
先日亡くなった民俗学者の吉野裕子さんは、大正5(1916)年の生まれである。著書『カミナリさまはなぜヘソをねらうのか』では「ずいぶん長いこと生きてきました」と自己紹介している。女学生時代に二・二六事件を目撃したという。
▼晩学の人であった。大学を卒業したのは30代後半で、民俗学の道に入ったのは何と50歳のときである。しかし、その後の年齢を感じさせない研究ぶりには目を見張らされる。著書は20冊以上に上り『カミナリさま…』は7年余り前、84歳のときに上梓(じょうし)している。
▼吉野さんの民俗学は「陰陽五行」という古代中国から入ってきた考え方で、日本の古い祭りや風習、伝説などを解き明かそうというのだった。例えば節分の鬼は「隠(おん)」がなまったもので陰陽の「陰」に通じる。冬の間の寒気や病気などの陰気を鬼として追い出す風習が生まれた。
▼本の表題になったカミナリは自然の「五気」のうち振動などを示す「木気」にあたる。これに対してヘソは物の中央を表す「土気」だ。ところが「木気」と「土気」は敵対関係にあると考えられていたから、昔の人もカミナリがヘソを狙うと思いついたのだという。
▼むろんすべてを「陰陽五行」で解明することには、学界から批判もあったらしい。あくまで「在野」であり「主流」ではなかった。しかし「ダルマはなぜ赤いのか」「カッパの頭にはなぜ皿があるのか」など、素朴な「なぜ」に挑みつづける姿勢は人をひきつけた。
▼小欄もかつて吉野さんの著書から「鬼」に関する部分を引用させてもらったことがある。人づてだったが、丁寧な感想をいただいた。「古い日本」にこだわる者にとっては、もっともっと多くの「なぜ」に答えてほしかった気がする。
#楽隠居です
陰陽五行については、すでにご紹介していますので、参照をお読みください。
昨日は、中心塾西宮教室と合気観照塾のダブルヘッダー?でした。西宮教室では、久しぶりの全員参加でした。全員といっても7名ですが・・・
ちょっと猫背の方がお二人おられますので、先日NHKの健康番組で説明していた「猫背と太腿の関係」を確かめさせていただきました。勿論、それほど単純な問題ではありませんが、腹臥位で呼吸に合わせて動いていただくと、首までのつながりが明らかに良くなりました。
観照塾では、骨盤を中心とした身体全体を締め付ける水着を着ていくイメージで、体内操作をする稽古から始めました。そして、合気を「入れる・付ける・抜く」為の要件を確認しながら、「上げ・下げ」「上げ・落とし」「上げ・斬り」の稽古をしてみました。おまけとして、片手両手持ちの状態から、手を抜くというパフォーマンスをやってみましたら、そちらの方が面白くなってしまったグループもあったようです。
稽古帰りに、I川さんの胆経が実していることをM岡さんからお聞きしました。駅で電車が来るのを待っている間に全身をみてみると、I川さんの肺経が気になりましたので、「金剋木」で肺・大腸が胆・肝を剋しているのではないかと感じ、肺経を伸展してみました。結果は上々でした。
参照1:鍼灸の科学と皮膚科学
参照2:温灸器の使い方Q&A
参照3:母旺子衰
参照4:土用
参照5:三合
参照6:股関節そして三合のこと
参照7:吉野裕子全集
「病名もこじつけ?」ってことで病名って…や腰痛もどうぞ!
by centeringkokyu
| 2008-04-27 11:51
| 日常