2008年 04月 10日
柔道整復師による療養費の不正請求問題 |
「偽装国家Ⅱ 〜底なし篇〜」勝谷誠彦著からご紹介します。
■柔道整復師の悪質な保険不正請求
不正請求には、柔道整復師にまつわる疑惑もあります。
ひとつの利権談合共産主義の典型だと言っていいでしょう。
柔道整復師というのは、その名も柔道整復師法という法律で規定されている、柔道場で捻挫や骨折をした人を、その場で応急処置できるという資格です。
現在は、彼らは道場にいるだけでなく、接骨院などを経営している人も多い。これは特に禁じられていることではありません。
彼らが許されている"治療"は「急性、亜急性で外傷性の打撲・捻挫・挫傷・骨折・脱臼」に対して。これも法律に明記されており、これらの処置には、健康保険が適用されることになっています。
逆に言えば、これ以外の"処置"には、健康保険は適用されないのです。
同じ接骨院内での処置でも、慢性の肩こりや腰痛に対するマッサージなどは、保険の対象外。そしてこの保険は、治療をした整復師側が、請求をして初めて支払われます。
さて、実態はどうか。
それが犯罪行為への加担であるとも知らない、肩を揉んだり腰を伸ばしたり、つまり保険の対象外のことだけをしてもらいにきた客に、白紙の委任状に署名をさせているケースもあるのです。
これは私も出演している朝日放送の「ムーブ!」がしっかりとした取材をして放送し、それを見た方から寄せられた情報からも、明らかな事実です。
なぜそんなことをさせているのか。
あとから、治療を行ったかのように書きこめるようにです。
そしてそれで、保険の請求ができるように。
さらに悪質なことに、接骨院には、こうした違法行為への口止めをしているところもあります。
実際にある接骨院の壁に貼られているポスターには「社会保険事務所、健康保険組合、国民健康保険(各市町村)等から、負傷原因の確認や治療内容の問い合わせがありましたら、当院に確認の上、回答して下さい。誤った回答の場合は、保険給付対象外となる場合もありますのでご注意下さい」なんて書かれている。
客に詐欺の片棒をかつげと言っているようなものです。
■誰も動かない陰には政治家の圧力が
別にいい、と思う人もいるかもしれません。
確かに違法かもしれないけど、保険がきくということは、ほかのマッサージや鍼灸に通うより安く上がるんだろうから、と。
そうやって、利権の分け前に乗りたい気持ちは、わかります。
でも、乗ってはダメなんですよ。
おこほれにあずかりたいという卑しい気持ちが利権を助長するんですから。それに、そんな取り分、ほんのわずかですよ。
それよりも、回りまわって損をしている額の方がずっと大きい。健康保険料はどこから出ているのかを考えればそうでしょう。
なにより、これを認めてしまうと、健康保険を請求できる立場にないマッサージや鍼灸を営んでいる人から、結果的には職を奪うことになります。
額に汗してまっとうに働いている良民常民が、利権談合によって不利益をこうむるわけです。
これだけの明白な証拠が日本全国にあるのに、監督省庁であるはずの厚労省をはじめ、どこも動かない。
それどころか、この間題を私が番組でしゃベったら、人づてに「その話はしない方がいい」と、ご丁寧に脅迫まがいの忠告が来るくらいです。
なぜか。
背後に政治家がいるからだと言います。
柔道整復師業界に私たちの保険料から支払っているカネは年間三〇〇〇億円。決して安い金額ではありません。
すべての柔道整復師が、この悪魔の果実をむさぼっているとは言えません。
しかし、繰り返しているように、規模の大きな、搾取している人間の利権が大きいものほど、なかなか世に出てこないものなんです。
皮肉なことにこの忠告は、それだけの利権が柔道整復師問題の裏にはあるのだということを物語っています。
参照1:柔道整復師の資格は単に保険請求のため?
参照2:「柔術の整復」はどこに?
参照出来ない場合は、兵庫県整形外科医会の医療関係の方向けのページに入ってから、スクロールして左側の項目をクリックして下さい。
■柔道整復師の悪質な保険不正請求
不正請求には、柔道整復師にまつわる疑惑もあります。
ひとつの利権談合共産主義の典型だと言っていいでしょう。
柔道整復師というのは、その名も柔道整復師法という法律で規定されている、柔道場で捻挫や骨折をした人を、その場で応急処置できるという資格です。
現在は、彼らは道場にいるだけでなく、接骨院などを経営している人も多い。これは特に禁じられていることではありません。
彼らが許されている"治療"は「急性、亜急性で外傷性の打撲・捻挫・挫傷・骨折・脱臼」に対して。これも法律に明記されており、これらの処置には、健康保険が適用されることになっています。
逆に言えば、これ以外の"処置"には、健康保険は適用されないのです。
同じ接骨院内での処置でも、慢性の肩こりや腰痛に対するマッサージなどは、保険の対象外。そしてこの保険は、治療をした整復師側が、請求をして初めて支払われます。
さて、実態はどうか。
それが犯罪行為への加担であるとも知らない、肩を揉んだり腰を伸ばしたり、つまり保険の対象外のことだけをしてもらいにきた客に、白紙の委任状に署名をさせているケースもあるのです。
これは私も出演している朝日放送の「ムーブ!」がしっかりとした取材をして放送し、それを見た方から寄せられた情報からも、明らかな事実です。
なぜそんなことをさせているのか。
あとから、治療を行ったかのように書きこめるようにです。
そしてそれで、保険の請求ができるように。
さらに悪質なことに、接骨院には、こうした違法行為への口止めをしているところもあります。
実際にある接骨院の壁に貼られているポスターには「社会保険事務所、健康保険組合、国民健康保険(各市町村)等から、負傷原因の確認や治療内容の問い合わせがありましたら、当院に確認の上、回答して下さい。誤った回答の場合は、保険給付対象外となる場合もありますのでご注意下さい」なんて書かれている。
客に詐欺の片棒をかつげと言っているようなものです。
■誰も動かない陰には政治家の圧力が
別にいい、と思う人もいるかもしれません。
確かに違法かもしれないけど、保険がきくということは、ほかのマッサージや鍼灸に通うより安く上がるんだろうから、と。
そうやって、利権の分け前に乗りたい気持ちは、わかります。
でも、乗ってはダメなんですよ。
おこほれにあずかりたいという卑しい気持ちが利権を助長するんですから。それに、そんな取り分、ほんのわずかですよ。
それよりも、回りまわって損をしている額の方がずっと大きい。健康保険料はどこから出ているのかを考えればそうでしょう。
なにより、これを認めてしまうと、健康保険を請求できる立場にないマッサージや鍼灸を営んでいる人から、結果的には職を奪うことになります。
額に汗してまっとうに働いている良民常民が、利権談合によって不利益をこうむるわけです。
これだけの明白な証拠が日本全国にあるのに、監督省庁であるはずの厚労省をはじめ、どこも動かない。
それどころか、この間題を私が番組でしゃベったら、人づてに「その話はしない方がいい」と、ご丁寧に脅迫まがいの忠告が来るくらいです。
なぜか。
背後に政治家がいるからだと言います。
柔道整復師業界に私たちの保険料から支払っているカネは年間三〇〇〇億円。決して安い金額ではありません。
すべての柔道整復師が、この悪魔の果実をむさぼっているとは言えません。
しかし、繰り返しているように、規模の大きな、搾取している人間の利権が大きいものほど、なかなか世に出てこないものなんです。
皮肉なことにこの忠告は、それだけの利権が柔道整復師問題の裏にはあるのだということを物語っています。
参照1:柔道整復師の資格は単に保険請求のため?
参照2:「柔術の整復」はどこに?
参照出来ない場合は、兵庫県整形外科医会の医療関係の方向けのページに入ってから、スクロールして左側の項目をクリックして下さい。
by centeringkokyu
| 2008-04-10 22:01
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