2007年 09月 11日
太極棒で身勢を確かめる |
この絵は柳生新陰流の「絵目録」(芳徳寺蔵)九箇(くか)の部分です。
今月の合気観照塾は、太極棒のメニューからの稽古ですが、前回の稽古時に少しご説明しましたように、太極棒から剣術の手の内へ移行する為の稽古になっています。手の内・手首・肘・肩・西江水の感覚を確かめるのに、最適の稽古方法だと私は考えています。
私がこの「絵目録」が好きなのも、身勢と手の内や分目の感じが分かりやすいからです。実際に木刀や剣を持つとどうしても当てることに意識が行ってしまいますので、当てる以前の身体の中のつながりを感じていただきたいのです。
前回の稽古では、太極棒の芯と中心を意識し続けることの重要性を体感していただけたと思います。次の段階の意識を広げる稽古は、杖を使ってやりたいと思いますので、現状では太極棒のメニューをしっかり稽古していただいた上で、相雷刀八勢や燕飛を太極棒を使って充分に稽古していただきたいと思います。勿論、動作と呼吸の一致という要件は満たしながら・・・
私は刀の柄の部分だけを使って、手の内や分目を意識しながら、西江水を効かせる稽古をしています。柄の形状も二種類ありますので、柄の長さ・厚み・目貫の位置の違いなどを感じながら独り稽古を楽しんでいます。
by centeringkokyu
| 2007-09-11 00:05
| 合気観照塾