2007年 08月 06日
自分の思い違いや欠点を修正するための稽古法 |
この時期は、お休みが取れる人にとっては、質の良い独り稽古ができる時期かもしれません。しかし、普段から独り稽古を続けている人にとっては、生活のリズムが狂うことで、逆に独り稽古がしにくくなるかもしれませんね。
独り稽古というのは、定例稽古で習ったことをそのまま繰り返して独りで稽古することではなく、自分の思い違いや欠点を修正するための稽古だと考えています。
前回の観照塾の稽古が終わった後で、H田さんが木刀を持ってきておられたことに気づき、「次回は木刀を使った稽古をしましょうか?」とお聞きしましたら、「いいえ、ゆっくり独りで稽古して、皆さんをびっくりさせたいから結構です。」と言われました。
週に一度の稽古で上達するはずはなく、普段の生活で、どれだけ身体に意識を向けた動きをし続けているかということが大切なのです。日常生活に使えないような動きを稽古しても仕方がないと考えているからです。
参加者の皆さんの変化を拝見していますと、やはり治療関係者の方達のほうが、良く独り稽古をしておられるようです。勿論、仕事即身体操作ですから、当然なのですが・・
私の場合は、生来不器用ですから、先生が教えてくださったことを、直ぐに身体で表現することが出来ませんでした。ですから、普段歩きながら色々な呼吸法を試してみたり、呼吸と動作を一致させる稽古を何年も続けました。気功や太極拳が、その基本になっていますが、霊術関係の呼吸法を比較検証して、自分の身体や目的に合った呼吸法を探し続けたことも、センタリング呼吸法としてまとめる動機になったのだと思っています。
そして、形意拳の歩法を稽古している内に、自然に「呼吸と動作と意識の一致」ということが出来るようになったのかもしれません。その形意拳の歩法を応用した剣の素振りは、呼吸を丁寧に意識しながらも、剣の動きを厳密に制御しないといけないので、センタリング呼吸法の基礎的な鍛錬法としては良くできているのではないかと自画自賛しています。
しかし、剣を持つとどうしても剣を操作する方に意識が向いてしまいますので、息を「吸う・保つ・吐く」のに連動して、身体が「反る・真っ直ぐ・丸める(ヘ・た・レ)」というように動き、それに連れて剣も動くのだと考えることが大切です。
その基本的な動作が、「舟漕ぎ運動」であり、任脈・督脈と薄筋さらには視線まで含めた臨界点の動作が「ペンギン」になっているのです。
以前の稽古で、一番最初に剣の上げ下げをした時と、「ペンギン」を厳密に稽古した後で剣の上げ下げをした時とでは、身体と剣の繋がり方が変わってしまった事を記憶しておられることと思います。
前回の観照塾の稽古では、M岡さんがリーダーになってくださり、膝と股関節の繋がりと呼吸の重要性についての実演をしてくださいました。そして最後に、「おんぶ」をする稽古を披露してくださいました。
私を「おんぶ」したままで呼吸法をしてくださった、T本さんやN山さんの合気上げ下げは、劇的に上達されました。ご自分の変化を実感されたT本さん曰く「このままの状態が続けばいいんですが・・・」
参照1:一人稽古
参照2:剣の稽古についての感想
参照3:習い・稽古・工夫
独り稽古というのは、定例稽古で習ったことをそのまま繰り返して独りで稽古することではなく、自分の思い違いや欠点を修正するための稽古だと考えています。
前回の観照塾の稽古が終わった後で、H田さんが木刀を持ってきておられたことに気づき、「次回は木刀を使った稽古をしましょうか?」とお聞きしましたら、「いいえ、ゆっくり独りで稽古して、皆さんをびっくりさせたいから結構です。」と言われました。
週に一度の稽古で上達するはずはなく、普段の生活で、どれだけ身体に意識を向けた動きをし続けているかということが大切なのです。日常生活に使えないような動きを稽古しても仕方がないと考えているからです。
参加者の皆さんの変化を拝見していますと、やはり治療関係者の方達のほうが、良く独り稽古をしておられるようです。勿論、仕事即身体操作ですから、当然なのですが・・
私の場合は、生来不器用ですから、先生が教えてくださったことを、直ぐに身体で表現することが出来ませんでした。ですから、普段歩きながら色々な呼吸法を試してみたり、呼吸と動作を一致させる稽古を何年も続けました。気功や太極拳が、その基本になっていますが、霊術関係の呼吸法を比較検証して、自分の身体や目的に合った呼吸法を探し続けたことも、センタリング呼吸法としてまとめる動機になったのだと思っています。
そして、形意拳の歩法を稽古している内に、自然に「呼吸と動作と意識の一致」ということが出来るようになったのかもしれません。その形意拳の歩法を応用した剣の素振りは、呼吸を丁寧に意識しながらも、剣の動きを厳密に制御しないといけないので、センタリング呼吸法の基礎的な鍛錬法としては良くできているのではないかと自画自賛しています。
しかし、剣を持つとどうしても剣を操作する方に意識が向いてしまいますので、息を「吸う・保つ・吐く」のに連動して、身体が「反る・真っ直ぐ・丸める(ヘ・た・レ)」というように動き、それに連れて剣も動くのだと考えることが大切です。
その基本的な動作が、「舟漕ぎ運動」であり、任脈・督脈と薄筋さらには視線まで含めた臨界点の動作が「ペンギン」になっているのです。
以前の稽古で、一番最初に剣の上げ下げをした時と、「ペンギン」を厳密に稽古した後で剣の上げ下げをした時とでは、身体と剣の繋がり方が変わってしまった事を記憶しておられることと思います。
前回の観照塾の稽古では、M岡さんがリーダーになってくださり、膝と股関節の繋がりと呼吸の重要性についての実演をしてくださいました。そして最後に、「おんぶ」をする稽古を披露してくださいました。
私を「おんぶ」したままで呼吸法をしてくださった、T本さんやN山さんの合気上げ下げは、劇的に上達されました。ご自分の変化を実感されたT本さん曰く「このままの状態が続けばいいんですが・・・」
参照1:一人稽古
参照2:剣の稽古についての感想
参照3:習い・稽古・工夫
by centeringkokyu
| 2007-08-06 00:01
| 合気観照塾