2007年 05月 21日
歩法について |
この図は、奥伝 大東流合気柔術に載っているもので、解説は以下の通りです。
『合気の踏み込みは、自然体から股関節、膝の力を瞬間的に抜き、重力に任せて床に倒れかかるがごとく右足を踏み出していくのである。その際、左足裏を床に粘り着かせるように働きかけることによって、斜め上方への反作用が生じる。この2つの力の合力として、「結果的に」重心点は床に対して平行に移動していくことになるのである。(図10)。
こうした歩法を用いれば、身体の重心をダイレクトに相手にぶつけることが可能となり、小さな動きで大きな威力を得ることができるのだ。これと同一原理で、前方のみならず後方、側方など、自由自在に移動しつつ技をかけることができる。
このように大東流では、意図的に自らのバランスを崩すような身体運用法が多用される。いったん失おうとした平衡を回復させようとするエネルギーを、より有効に目的に結びつけていくことにより、小さな動作で大きなエネルギーを生みだしていくことができるのだ。』
また、先日ご紹介しました「柳生新陰流を学ぶ」には、『「風帆の位」とは、風をはらんだ帆かけ舟が水の上を滑るように、身体の軸を垂直に立て、踵を地に着け、足を上げないでするすると歩む運歩の仕方であり、「浮沈の位」とは、身体の軸を前後左右にぶらさずに、足腰を垂直に沈ませる(膝をえます)ことで、足腰の力を太刀に乗せることです。』と記されています。
図10の後ろ足の踵は上がっているように描かれていますが、私は足首を遣って歩かないというくらいに考えています。歩法に関しては参照をご一読ください。
ついでに、「柳生新陰流を学ぶ」では、観念的な用語である「西江水」に関しては触れないと書かれていますが、「西江水」や「吊り腰」は、膝と足の基本や頭の据え方と共に、私にとっては重要な用語です。私の考えていることが正しいとは限りませんが・・・
西江水に関しては、「西江」での単語検索をお薦めします。(23件あります)
参照1:提歩
参照2:あとは正に本人の努力次第
参照3:ひざと足の基本
参照4:肚と丹田と西江
10年ぶりに参加して下さった、KMさんからメールをいただきましたので、ご紹介します。
K野様
土曜日は調整して頂きありがとうございました。
お陰様で今朝は随分楽になっています。
昔教わったことも思い出しながら、目新しい事も多くて少々消化不良気味ですが、メンバーの皆さんに少しずつ教わりながら楽しんでいけたらと思います。
特にM岡さんには解りやすく教えて頂いて、毎回、アハッ体験があり、本当に良く勉強されているなと感心しています。
生活の中に大きな楽しみが一つ増えて、K野さんを訪ねて本当に良かったです。
毎週土曜日が楽しみで心待ちにしています。来週も宜しくお願い致します。
KM
M岡さん(ネコ殿)のブログはこちらです。
by centeringkokyu
| 2007-05-21 00:00
| 合気観照塾