2007年 05月 03日
ボケとツッコミ |
この写真は、スポーツライフ社版「大東流合気柔術」に掲載されている写真の中で、最も気に入っているものです。
岡本正剛先生の姿勢は崩れていないし、全く動いていないように見えますが、相手は崩れ落ちていっています。まるで一人で壁にぶち当たった後のようにも見えます。やらせではないかと言われるのももっともだと思います。
私は合気を「入れる・付ける・抜く」の三つに分類していますが、本質的には「ひとつ」だと考えています。
本部15周年記念誌(1995年発行)所載、緊張についてから引用します。
日本の古流武術の型稽古では、先輩が後輩のレベルに合わせた攻撃をしかけ、後輩はそれに勝つことによって、その流派の大切な技を徐々に身につけて行ったようです。ですから、あるレベル以上にならないと、後輩の指導や自由乱取りは許されなかったそうです。大東流では、最大限の緊張と弛緩を瞬時に行なうことも大切ですから、緊張し続けると技にはならないわけです。緊張してから弛緩するか、弛緩してから緊張するか、それが問題です。
大阪の漫才では、一人がツッコミ、他の一人がボケるという役割になっています。ボケとツッコミの掛け合いが面白いわけです。ところが、一般の大阪人の中には、一人ツッコミ一人ボケという特技を持った人が生息しているようです。一人で両方の役をして笑いをとるわけです。これは、きっと大東流の奥義に通じるのではないかと思います。(引用終了)
私がOS先生に技を掛けられた時のイメージを無理矢理表現してみますと、「狭い急な階段を降りている時に、人と擦れ違う為に用心して手摺りを持ったところ、手摺りがチューブ入りのマヨネーズになっていて、しかもキャップが外れ、口がこちらを向いている状態でした。」これって分かりますぅ〜?
参照1:奥伝 大東流合気柔術
参照2:条件反射・円・呼吸
参照3:合気上げ下げ
参照4:幻の神技 大東流合気柔術
「OS先生」に関しては、ブログ内検索をしてください。現在20件ヒットします。
by centeringkokyu
| 2007-05-03 00:10
| 合気観照塾