2007年 04月 24日
合気上げ下げ |
これは、大東流合気柔術 岡本正剛著 スポーツライフ社 1985年9月発行に掲載された「合気上げ下げ」の時の「手の拡大分解写真(P.48~49)」です。解説には、「掴まれた手首を少し下げながら、指先を上に向け上げ、頂点近くで円を描きながら下に戻す」と書かれています。
1999年7月に気天舎から発行された、同じ内容の本にもP.66~67に「手の拡大写真」が掲載されていますが、雰囲気は全く変わっています。
約14年で、岡本正剛先生の技もますます精妙になり、外から見ていては、何をしているのか分かりにくくなったのではないでしょうか。
合気道の植芝盛平翁も50歳代に朝日新聞社で撮影したものと、晩年に撮影されたものでは動きを変化させておられます。
しかし、初心者の場合は、出来る限り外から見ていて分かりやすい技を稽古するべきだと思います。目標を高く設定するのは悪いことではありませんが、手の形一つとっても、手だけの真似をするのではなく、足の裏からか指先まで力が通っていくという前提を忘れないことが大切です。形は、抵抗が少ない合理的な動きが出来た場合の結果でしかありません。
合気上げは、身体全体が協調して動くと調度良いバランスで相手が浮くのかもしれません。相手が浮けば、相手の足を止め、腰を攻めて中心をずらせば、相手の体は崩れ落ちるかもしれませんね。
1999年7月に気天舎から発行された「大東流合気柔術」の66ページから転載させていただきます。
by centeringkokyu
| 2007-04-24 00:06
| 合気観照塾