2007年 01月 30日
剣の稽古についての感想 |
I川さんからの投稿をご紹介します。
土曜日はありがとうございました。
なぜか稽古ですごく褒めていただいたんですが、自分ではまったく普段どおり動いていたつもりなので、なんで褒められたのかなってのが正直な感想です。
なので、あまり難しいことはわかりませんが、私が剣について考えていることを書いてみようと思います。
私は、剣を扱うときに一番大切なのは、剣をちゃんと持てるようになることだと思ってます。
剣をちゃんと持つというのは、剣の重さを感じるということです。
この重さを感じるというのにもいくつかのレベルがあるようです。
まず、剣を正しい持ち方で思いっきり握ると、手首から先で重さを感じることができるはずです。
その状態から手首を決めてゆるみをとると、腕で重さを感じられると思います。
そこからさらに、軸を立てて鎖骨をひらくようにすると、腕の力が抜け肩に重さを感じます。
そのまま全身のつながりを感じてそれに添うようにすると、おなかに重さを感じます。
おなかで剣を持つと、重さを感じてるのに重さを感じないようになります。
重さに抵抗するんじゃなくて、重さに乗っかっていくような感じです。
重さを感じれば感じるほど、上に伸びて行きますが、同時に下にも伸びて行きます。
そこまでできるようになったら、あとはそのまま上げて下ろすだけです。
形はオマケみたいなものなので、こだわる必要はありません。
もの打ちとおなかをつなげたまま動けば、勝手に形になるような気がします。
なんか偉そうなことを書いてますが、私はずっと胸で重さを感じる段階で止まっていたように思います。
稽古の最初にK野さんが剣の持ち方を解説してくださったときにやっと、「あ、おなかで持つってこういうことかな」って感覚がありました。
そのまま稽古を続けてたら「そう、その感じ」って言ってもらえたので、たぶんこれでいいんじゃないかなって思ってます。
ということで、まだまだ課題はたくさんありますが、今回のことを励みにがんばっていこうと思っています。
ありがとうございました。
#楽隠居です
I川さんがレベルアップされたことは嬉しいですが、そのことをちゃんと文章で表現していただけたのは、もっと嬉しいです。他の人達が「ひとり稽古」するときに、きっと参考にしていただけますから。
剣の重さを感じながら、上げて降ろすだけ。昔、どこかの流派の逸話で読んだことがあるような気がします。でも、多分そうなんだと思います。身体の中がつながってしまえば・・
日常生活で物の重みを肚で感じるための稽古方法の一つとして、剣を持つ動作をしているだけですから、鍬で畑を耕す時でも、茶道の所作においても、なんら変わることはないと考えています。
私の方は、腕の重さを感じられるようにする方法を模索しています。
「伸ばす手」「留める手」「確かめる手」この三つの手を使って呼吸をするのが、「奥の手」になるかもしれません?
「伸ばす手」は「朝顔の手」。「留める手」は「集約拳」と同じ形です。「確かめる手」は「剣の手の内」の応用だと考えているのですが・・・
現在は「朝顔の手」の要点を再検討しているところでもあります。考えすぎて「手詰まり」にならないように気をつけます。「手違い」ということもありますから・・・
それなりに手間暇かけて考えているのですが、私の考えていることはいつも「手前勝手」で申し訳ございません!
参照:ムドラーと身体表現
土曜日はありがとうございました。
なぜか稽古ですごく褒めていただいたんですが、自分ではまったく普段どおり動いていたつもりなので、なんで褒められたのかなってのが正直な感想です。
なので、あまり難しいことはわかりませんが、私が剣について考えていることを書いてみようと思います。
私は、剣を扱うときに一番大切なのは、剣をちゃんと持てるようになることだと思ってます。
剣をちゃんと持つというのは、剣の重さを感じるということです。
この重さを感じるというのにもいくつかのレベルがあるようです。
まず、剣を正しい持ち方で思いっきり握ると、手首から先で重さを感じることができるはずです。
その状態から手首を決めてゆるみをとると、腕で重さを感じられると思います。
そこからさらに、軸を立てて鎖骨をひらくようにすると、腕の力が抜け肩に重さを感じます。
そのまま全身のつながりを感じてそれに添うようにすると、おなかに重さを感じます。
おなかで剣を持つと、重さを感じてるのに重さを感じないようになります。
重さに抵抗するんじゃなくて、重さに乗っかっていくような感じです。
重さを感じれば感じるほど、上に伸びて行きますが、同時に下にも伸びて行きます。
そこまでできるようになったら、あとはそのまま上げて下ろすだけです。
形はオマケみたいなものなので、こだわる必要はありません。
もの打ちとおなかをつなげたまま動けば、勝手に形になるような気がします。
なんか偉そうなことを書いてますが、私はずっと胸で重さを感じる段階で止まっていたように思います。
稽古の最初にK野さんが剣の持ち方を解説してくださったときにやっと、「あ、おなかで持つってこういうことかな」って感覚がありました。
そのまま稽古を続けてたら「そう、その感じ」って言ってもらえたので、たぶんこれでいいんじゃないかなって思ってます。
ということで、まだまだ課題はたくさんありますが、今回のことを励みにがんばっていこうと思っています。
ありがとうございました。
#楽隠居です
I川さんがレベルアップされたことは嬉しいですが、そのことをちゃんと文章で表現していただけたのは、もっと嬉しいです。他の人達が「ひとり稽古」するときに、きっと参考にしていただけますから。
剣の重さを感じながら、上げて降ろすだけ。昔、どこかの流派の逸話で読んだことがあるような気がします。でも、多分そうなんだと思います。身体の中がつながってしまえば・・
日常生活で物の重みを肚で感じるための稽古方法の一つとして、剣を持つ動作をしているだけですから、鍬で畑を耕す時でも、茶道の所作においても、なんら変わることはないと考えています。
私の方は、腕の重さを感じられるようにする方法を模索しています。
「伸ばす手」「留める手」「確かめる手」この三つの手を使って呼吸をするのが、「奥の手」になるかもしれません?
「伸ばす手」は「朝顔の手」。「留める手」は「集約拳」と同じ形です。「確かめる手」は「剣の手の内」の応用だと考えているのですが・・・
現在は「朝顔の手」の要点を再検討しているところでもあります。考えすぎて「手詰まり」にならないように気をつけます。「手違い」ということもありますから・・・
それなりに手間暇かけて考えているのですが、私の考えていることはいつも「手前勝手」で申し訳ございません!
参照:ムドラーと身体表現
by centeringkokyu
| 2007-01-30 00:03
| 合気観照塾