2006年 10月 29日
崩し |
前回の記事が長くなってしまいましたので、抜粋して並べ替えてみました。
定義しない派
定義したり、本に書いたりしたこともありません。
ぶつかり稽古派
闘志と闘志のぶつかり合い。それが合気道。
正しい稽古派
相手と合い和する心の鍛錬を目的にしています。
正しい型の稽古を繰り返すことにより習得しなければならず、それなくして合気を得ることはない。
体を使った稽古を通じて合気を習得する。また、合気は必ずしも神秘的なものではなく、敵との間合いや殺気を感じる等のことを含めて合気である。
崩し派
合気というものは伸筋を使い相手を崩す「技術」。
合気による崩しは相手が触れた瞬間に崩していなければなりません。
「集中力」ではなく、触れることで相手を無抵抗にさせること。
円運動で相手の人体の反射をひきおこし虚の状態を作り出す。そこから相手の重心を崩す。この動きの中に呼吸の力を用いることによって合気は威力が引き出される。
それぞれの流派が正しい稽古の中で、合気を探究しておられるはずですから、定義しない派・ぶつかり稽古派・正しい稽古派については、あまり参考になりませんので、崩し派の「崩」について考える切っ掛けにしていただくために、「柔道教典 道と術」十段三船久蔵著 昭和29年5月発行 からご紹介します。
崩の意義
崩とは、相手を変化に乏しい不安定に誘うことである。これを投業の例で説明すれば、相手をして辛うじて重心を支えるようにせしむることであって、投業においても、固業おいても、崩は、畢竟、業の母胎である。
崩す方法とその心得
多くの場合、相手はこちらより仕向ける力に反抗して、安定を得ようとする。例えば、お互いに右自然体に組み、相手を、その右隅に崩そうとすれば、崩されまいと、重心を後方に取って反抗的に出る。かかる場合は、その勢いに乗じ、あべこべに押し寄るようにして、相手の再び前方へと逆らう力を、すかさず利用して浮かし崩すべきである。あるいはまず相手の右足から一歩前に、続いて左足の寄り来る刹那を引き浮かして作るとか、いろいろ相手に応じて適当の方法を講ぜねばならない。つまり相手が、こちらの意志通りに進み来るとき、或いは相手より推し進み来るとき、または相手がわれを引こうとするなど、その時その場合その体に変応して崩し作るようにすることが肝要でる。
作と掛
相手の中心点を奪い、変化に乏しい不安定の姿勢に至らしめるのを作りといい、その作った姿勢に技を施すことを掛というのである。そして自分を作るとは、崩し作った相手に技を施しに都合いいように構えることをいうのである。
素より瞬間的な意志あるいは同時的な動作を筆に託すことであるから、時として、あるいは手・足・腰の働きに、順序でもあるかのように解される向きもあるかもしれないが、原則として何時でも掛よりは作りが先であることと、また統制された精神力のもとに手・足・腰の動作の完全に一致するということは、最も大切な条件であるから、忘れてはならない。
写真の説明
10自護体に組んだところ 11自護体真前崩 12自護体真後崩 13自護体右前崩 14自護体左前崩 図版は八方崩の方向を示す 15右自然体に組んだところ 16次に右前に崩 17次に右横に崩して行く
合気道ーWikipediaもご一読ください。
定義しない派
定義したり、本に書いたりしたこともありません。
ぶつかり稽古派
闘志と闘志のぶつかり合い。それが合気道。
正しい稽古派
相手と合い和する心の鍛錬を目的にしています。
正しい型の稽古を繰り返すことにより習得しなければならず、それなくして合気を得ることはない。
体を使った稽古を通じて合気を習得する。また、合気は必ずしも神秘的なものではなく、敵との間合いや殺気を感じる等のことを含めて合気である。
崩し派
合気というものは伸筋を使い相手を崩す「技術」。
合気による崩しは相手が触れた瞬間に崩していなければなりません。
「集中力」ではなく、触れることで相手を無抵抗にさせること。
円運動で相手の人体の反射をひきおこし虚の状態を作り出す。そこから相手の重心を崩す。この動きの中に呼吸の力を用いることによって合気は威力が引き出される。
それぞれの流派が正しい稽古の中で、合気を探究しておられるはずですから、定義しない派・ぶつかり稽古派・正しい稽古派については、あまり参考になりませんので、崩し派の「崩」について考える切っ掛けにしていただくために、「柔道教典 道と術」十段三船久蔵著 昭和29年5月発行 からご紹介します。
崩の意義
崩とは、相手を変化に乏しい不安定に誘うことである。これを投業の例で説明すれば、相手をして辛うじて重心を支えるようにせしむることであって、投業においても、固業おいても、崩は、畢竟、業の母胎である。
崩す方法とその心得
多くの場合、相手はこちらより仕向ける力に反抗して、安定を得ようとする。例えば、お互いに右自然体に組み、相手を、その右隅に崩そうとすれば、崩されまいと、重心を後方に取って反抗的に出る。かかる場合は、その勢いに乗じ、あべこべに押し寄るようにして、相手の再び前方へと逆らう力を、すかさず利用して浮かし崩すべきである。あるいはまず相手の右足から一歩前に、続いて左足の寄り来る刹那を引き浮かして作るとか、いろいろ相手に応じて適当の方法を講ぜねばならない。つまり相手が、こちらの意志通りに進み来るとき、或いは相手より推し進み来るとき、または相手がわれを引こうとするなど、その時その場合その体に変応して崩し作るようにすることが肝要でる。
作と掛
相手の中心点を奪い、変化に乏しい不安定の姿勢に至らしめるのを作りといい、その作った姿勢に技を施すことを掛というのである。そして自分を作るとは、崩し作った相手に技を施しに都合いいように構えることをいうのである。
素より瞬間的な意志あるいは同時的な動作を筆に託すことであるから、時として、あるいは手・足・腰の働きに、順序でもあるかのように解される向きもあるかもしれないが、原則として何時でも掛よりは作りが先であることと、また統制された精神力のもとに手・足・腰の動作の完全に一致するということは、最も大切な条件であるから、忘れてはならない。
写真の説明
10自護体に組んだところ 11自護体真前崩 12自護体真後崩 13自護体右前崩 14自護体左前崩 図版は八方崩の方向を示す 15右自然体に組んだところ 16次に右前に崩 17次に右横に崩して行く
合気道ーWikipediaもご一読ください。
by centeringkokyu
| 2006-10-29 20:36
| スポーツ関連