2006年 10月 23日
砂時計の動きをつなげる |
土曜日の観照塾では、太極棒のメニュー第3「六方円」を稽古する予定でしたが、ふと思いついて、第4「砂時計をひっくり返す」と第5「砂時計をぶら下げる」をつなげて、やってみました。
バスケットボールを胸の前で両手で挟み、上の手と下の手の上下を入れ替える動きなのですが、呼吸に合わせながら、しかも太極棒の重みを感じながら動くという事が難しいようでした。
この動きは、中心・左・中心・右・中心と、体重を移動させながら、緊張と弛緩を繰り返しますので、太極棒を使ったセンタリング呼吸法になっています。また、太極拳の定歩「雲手」と共通する動きということもできます。
合気の技としては、片手を持ってもらい、こちらの手の甲を使って合気上げをする稽古をしました。さらに、両手でこちらの両手首をもってもらったり、太極棒の中心を押さえてもらっての合気上げの稽古もしてみました。
前後への動きは勿論ですが、左右への動き時にも、丹田・命門の感覚を磨いていただきたいと思います。
稽古終了後、ある参加者は「以前は大刀を腰に差した時に、落とし差しのように、刀が地面に垂直に近い状態でしか差せなかったのに、丹田・命門を意識できるようになってきたら、刀が地面と平行になるようになってきました。」と話しておられました。
このことに関して、五輪書から引用します。
兵法の身なりの事
【訳】体のかまえは、顔はうつむかず、あおむかず、曲げず、目をきょろきょろさせず、額にしわをよせず、眉の間にしわをよせ、目の玉を動かさぬよう、またたきをしない気持で、目をややすぼめるようにする。
おだやかな顔つきで鼻すじはまっすぐに、やや、おとがいを出すつもり、くびはうしろの筋をまっすぐ保ち、うなじに力を入れ、肩から全身には力の入れ方を同じようにする。双方の肩を下げ、背筋はまっすぐに、尻を出さず、ひざから足先までに力を入れ、腰がかがまぬように腹をはる。
くさびをしめるといって、脇差のさやに腹をくっつけ、帯がゆるまぬようにせよといわれている。すべて武芸にあっては、平常の際の体のもち方を戦闘の際のようにし、戦闘の場合にも平常と同じ体のもち方でたたかうことが大切である。よくよく検討せねばならぬ。 引用終わり
参照:武蔵の剣
バスケットボールを胸の前で両手で挟み、上の手と下の手の上下を入れ替える動きなのですが、呼吸に合わせながら、しかも太極棒の重みを感じながら動くという事が難しいようでした。
この動きは、中心・左・中心・右・中心と、体重を移動させながら、緊張と弛緩を繰り返しますので、太極棒を使ったセンタリング呼吸法になっています。また、太極拳の定歩「雲手」と共通する動きということもできます。
合気の技としては、片手を持ってもらい、こちらの手の甲を使って合気上げをする稽古をしました。さらに、両手でこちらの両手首をもってもらったり、太極棒の中心を押さえてもらっての合気上げの稽古もしてみました。
前後への動きは勿論ですが、左右への動き時にも、丹田・命門の感覚を磨いていただきたいと思います。
稽古終了後、ある参加者は「以前は大刀を腰に差した時に、落とし差しのように、刀が地面に垂直に近い状態でしか差せなかったのに、丹田・命門を意識できるようになってきたら、刀が地面と平行になるようになってきました。」と話しておられました。
このことに関して、五輪書から引用します。
兵法の身なりの事
【訳】体のかまえは、顔はうつむかず、あおむかず、曲げず、目をきょろきょろさせず、額にしわをよせず、眉の間にしわをよせ、目の玉を動かさぬよう、またたきをしない気持で、目をややすぼめるようにする。
おだやかな顔つきで鼻すじはまっすぐに、やや、おとがいを出すつもり、くびはうしろの筋をまっすぐ保ち、うなじに力を入れ、肩から全身には力の入れ方を同じようにする。双方の肩を下げ、背筋はまっすぐに、尻を出さず、ひざから足先までに力を入れ、腰がかがまぬように腹をはる。
くさびをしめるといって、脇差のさやに腹をくっつけ、帯がゆるまぬようにせよといわれている。すべて武芸にあっては、平常の際の体のもち方を戦闘の際のようにし、戦闘の場合にも平常と同じ体のもち方でたたかうことが大切である。よくよく検討せねばならぬ。 引用終わり
参照:武蔵の剣
by centeringkokyu
| 2006-10-23 00:03
| 合気観照塾