2006年 10月 16日
太極拳の要訣 |
太極棒を稽古していますので、原点に戻って太極拳の要訣をご紹介しておきます。言葉だけで理解しようとしないで、必ず相対動作の中で検証していただきたいと思います。また、アレクサンダー テクニックとの共通性も考えてみると面白いかもしれません。
○立身中正(りっしんちゅうせい)
全身を前後左右に傾けたり偏ったりすることなく、まっすぐな姿勢を保つこと。「立如平准、活似車輪」=立つこと秤の如く(立身中正)、動くこと車輪の如し(連貫円活)。脊柱は、ゆるやかなS字状を描いてまっすぐではない。太極拳の姿勢は、虚領頂勁、含胸抜背、尾閭中正により、脊柱を伸ばす。
頭頂に糸をつけ宙に引き上げると全身がスーっと下に垂れ下がる。その姿勢(上肢)を腰・骨盤で受け、下肢(太もも)で支え、その状態を保つ。またその状態を保って前後に移動していく。
○虚領頂勁(きょれいちょうけい) (領は首=頚部のこと、頂=頭のてっぺん)
頭・首についての要求を表した常用語で、首を緊張させないで自然にまっすぐ伸ばし、頭をまっすぐ支えあげ、下あごをわずかに引き込み、無駄な力を入れないで支えることが大切である。つまり、頭は司令塔であり、頭の向きが変化すれば全身の筋肉状態も変化していく。
しかし、「首をまっすぐ伸ばし、頭をまっすぐ支えあげ」にこだわりすぎると、逆に緊張してしまい、「立身中正」という身型と身法についての基本的要求動作ができなくなるので、「まっすぐ伸ばす」「まっすぐ支える」はどこまでも「緊張させない」「無駄な力を入れない」に注意することが大切である。
また、頭を傾けたり揺ったりすることは、気血の流通に影響するばかりでなく、武術としてみても危険であるから、やはり、どこまでも自然な状態を保つことが要求される。
○含胸抜背(がんきょうばっぱい)
(胸のまわりをゆったりとさせ、背骨を反らさない)
胸と背中についての要求を表した常用語で、胸は無理に突っ張ったり、縮めたりしないでゆったりとさせ、自然に伸びやかに保つ(含胸)。
背中は脊柱をまっすぐに伸ばし、背中の皮を引き上げ、「沈肩」と強調させて肩甲部や後背筋部を左右に、下方に伸びやかに広げる。ただし、丸めて猫背にしない(抜背)。
また、「含胸」と「抜背」は互いに関連しているもので、背中の筋肉は両腕を伸ばして開く動作に伴い、できる限り緩めて伸びやかにし、同時に胸部の筋肉は自然に緩めて緊張させてはいけない。こうして胸に「含」の意味が具わり、背も「抜」の形になり、従って胸肋間の緊張を免れ、呼吸調節も自然になる。
○尾閭中正(びろちゅうせい)(尾閭=尾骨)
腰をゆるめ、尾骨の先端を内側にわずかに巻き込むことにより、肛門を真下に向け、臀部を後ろに突き出さないようにする。また、「立身中正」と併せて頭頂から脊柱の下までまっすぐ通して身体の縦軸を作るように意識する。ただし、巻き込みすぎて、「収胯」の要求から外れないように注意する。
別サイトの解説では、尾閭中正》 尾閭=尾てい骨。 尾閭中正=骨盤の水平をいう。 骨盤を前後に貫く軸を中心とする回転運動(roll)を規制し骨盤の水平を守ること ... 脊柱の前額面(正面から見ること)での中立姿勢は尾閭中正が下部の基盤となり、虚領頂勁が上部を形成する。
参照1:腹部ゆるめて気をおさめる
参照2:太極拳熟語
○立身中正(りっしんちゅうせい)
全身を前後左右に傾けたり偏ったりすることなく、まっすぐな姿勢を保つこと。「立如平准、活似車輪」=立つこと秤の如く(立身中正)、動くこと車輪の如し(連貫円活)。脊柱は、ゆるやかなS字状を描いてまっすぐではない。太極拳の姿勢は、虚領頂勁、含胸抜背、尾閭中正により、脊柱を伸ばす。
頭頂に糸をつけ宙に引き上げると全身がスーっと下に垂れ下がる。その姿勢(上肢)を腰・骨盤で受け、下肢(太もも)で支え、その状態を保つ。またその状態を保って前後に移動していく。
○虚領頂勁(きょれいちょうけい) (領は首=頚部のこと、頂=頭のてっぺん)
頭・首についての要求を表した常用語で、首を緊張させないで自然にまっすぐ伸ばし、頭をまっすぐ支えあげ、下あごをわずかに引き込み、無駄な力を入れないで支えることが大切である。つまり、頭は司令塔であり、頭の向きが変化すれば全身の筋肉状態も変化していく。
しかし、「首をまっすぐ伸ばし、頭をまっすぐ支えあげ」にこだわりすぎると、逆に緊張してしまい、「立身中正」という身型と身法についての基本的要求動作ができなくなるので、「まっすぐ伸ばす」「まっすぐ支える」はどこまでも「緊張させない」「無駄な力を入れない」に注意することが大切である。
また、頭を傾けたり揺ったりすることは、気血の流通に影響するばかりでなく、武術としてみても危険であるから、やはり、どこまでも自然な状態を保つことが要求される。
○含胸抜背(がんきょうばっぱい)
(胸のまわりをゆったりとさせ、背骨を反らさない)
胸と背中についての要求を表した常用語で、胸は無理に突っ張ったり、縮めたりしないでゆったりとさせ、自然に伸びやかに保つ(含胸)。
背中は脊柱をまっすぐに伸ばし、背中の皮を引き上げ、「沈肩」と強調させて肩甲部や後背筋部を左右に、下方に伸びやかに広げる。ただし、丸めて猫背にしない(抜背)。
また、「含胸」と「抜背」は互いに関連しているもので、背中の筋肉は両腕を伸ばして開く動作に伴い、できる限り緩めて伸びやかにし、同時に胸部の筋肉は自然に緩めて緊張させてはいけない。こうして胸に「含」の意味が具わり、背も「抜」の形になり、従って胸肋間の緊張を免れ、呼吸調節も自然になる。
○尾閭中正(びろちゅうせい)(尾閭=尾骨)
腰をゆるめ、尾骨の先端を内側にわずかに巻き込むことにより、肛門を真下に向け、臀部を後ろに突き出さないようにする。また、「立身中正」と併せて頭頂から脊柱の下までまっすぐ通して身体の縦軸を作るように意識する。ただし、巻き込みすぎて、「収胯」の要求から外れないように注意する。
別サイトの解説では、尾閭中正》 尾閭=尾てい骨。 尾閭中正=骨盤の水平をいう。 骨盤を前後に貫く軸を中心とする回転運動(roll)を規制し骨盤の水平を守ること ... 脊柱の前額面(正面から見ること)での中立姿勢は尾閭中正が下部の基盤となり、虚領頂勁が上部を形成する。
参照1:腹部ゆるめて気をおさめる
参照2:太極拳熟語
NARA先生にご指導いただきました
by centeringkokyu
| 2006-10-16 00:03
| 合気観照塾