2006年 10月 08日
合気を味わうことによる自分自身の体の変化 |
土曜日の観照塾は、太極棒のメニュー5番目の「砂時計をぶら下げる」から始めました。左右のセンタリングを分かりやすくするために、太極棒をガイドラインとして使うのですが、皆さんちょっと途惑っておられたようです。
股関節を締めて左ー中心ー右と中心軸をスライドさせながら、丹田ー命門ー膻中ー瘂門を通過させるような呼吸をしつつ、太極棒の重さを感じる動きをしないといけないのですから、大変と言えば大変です。
次に、メニュー2番目の「発勁」を仰臥姿勢でしてみました。これは、骨盤時計の12時ー中心ー6時ができて、骨盤を立体的に感じながら、「レの字型」をします。ですから、「センタリング呼吸法」の基礎がしっかりできていないと、丹田ー命門の感覚が甘いので、発勁までには至らないということに気づいていただけたのではないかと思います。
というように、観照塾でも動作の要求度を高くして、厳密に動くことの難しさを実感していただくところから始めてみました。
力を抜いて丹田ー命門感覚を味わうために、側臥姿勢での3時ー9時をやり始めたグループがありましたので、皆さんにも体験していただきました。するとK西さんの動きが素晴らしくなられていることに気づきました。そのことについては、日向ぼっこ10/8をお読みください。
OO会大阪支部15周年記念誌(2002年4月発行)から、K西さんの文章をご紹介します。
合気を味わうことによる自分自身の体の変化
私が大東流合気柔術を習うきっかけとなったのは、6年前激しい腰痛で病院に運ばれ椎間板ヘルニアと診断されて手術をしてもあまり効果がないと事実上医者から見放された。
その後自分自身の体をだましだまし維持していたが、健康に対してもっと積極的になろうと決意して知人の紹介でK野氏に出会うきっかけとなった。
しかし突然 再び激しい痛みに襲われ体が動かなくなりそのことを、K野氏に相談したのがわたしにとって本当の新たな扉を開くチヤンスとなった。
まず最初に指導を受けたことは、フェルデンクライス身体訓練法を通じて自分自身で治さなければならないという事であったが、実は内心、体が痛かったので全てお任せコースでやってもらいたいと思っていましたが無情にも冷たくあしらわれたので渋々、一歩踏み出した。
長年の腰痛の影響で私の体は全身緊張だらけでK野氏の指導のもとでその緊張を取り除く努力をするものの逆に私の未熟さがよりいっそう体を緊張だらけにした。
しかし体の痛みが私に努力させてやっていくうちにひとつきっかけをつかむと、徐々に改善の方向へ向かってきた。おかしなことにそうなると、やる前とやった後では、体の変化の違いがはっきりとわかり、痛みだけだったものから体が快感を味わえるようになった。その後の体の改善へのスピードは増し今では、日常生活に支障をきたさないようになりました。
今、振り返って感じたことは、K野氏が我々に指導されるなかで、中心軸と意識と動作と呼吸の大切さを私は理解できていなかったが、今回のことで中心軸をたてることにより人間本来のバランスがとれ、意識と呼吸と動作の融合によって、うまく説明ができないがそれは、とても気持ちがよく体に心地よく生まれて初めて実感することができた。
私の場合、今回の件で体の改善が自らで行える意識と技術、病への恐怖心の克服というおまけが沢山ついてきたが、さらに一番のおまけは合気柔術とは相手がいて、いかに相手を投げるかが重要でなく、自分自身への気付きのきっかけにする場であると感じた。他の人々とは異なった理解方法だったかもしれないが、ほんの少しわかった気がする。
最後に今では、この病がきっかけを作ってくれたことに感謝しています。
股関節を締めて左ー中心ー右と中心軸をスライドさせながら、丹田ー命門ー膻中ー瘂門を通過させるような呼吸をしつつ、太極棒の重さを感じる動きをしないといけないのですから、大変と言えば大変です。
次に、メニュー2番目の「発勁」を仰臥姿勢でしてみました。これは、骨盤時計の12時ー中心ー6時ができて、骨盤を立体的に感じながら、「レの字型」をします。ですから、「センタリング呼吸法」の基礎がしっかりできていないと、丹田ー命門の感覚が甘いので、発勁までには至らないということに気づいていただけたのではないかと思います。
というように、観照塾でも動作の要求度を高くして、厳密に動くことの難しさを実感していただくところから始めてみました。
力を抜いて丹田ー命門感覚を味わうために、側臥姿勢での3時ー9時をやり始めたグループがありましたので、皆さんにも体験していただきました。するとK西さんの動きが素晴らしくなられていることに気づきました。そのことについては、日向ぼっこ10/8をお読みください。
OO会大阪支部15周年記念誌(2002年4月発行)から、K西さんの文章をご紹介します。
合気を味わうことによる自分自身の体の変化
私が大東流合気柔術を習うきっかけとなったのは、6年前激しい腰痛で病院に運ばれ椎間板ヘルニアと診断されて手術をしてもあまり効果がないと事実上医者から見放された。
その後自分自身の体をだましだまし維持していたが、健康に対してもっと積極的になろうと決意して知人の紹介でK野氏に出会うきっかけとなった。
しかし突然 再び激しい痛みに襲われ体が動かなくなりそのことを、K野氏に相談したのがわたしにとって本当の新たな扉を開くチヤンスとなった。
まず最初に指導を受けたことは、フェルデンクライス身体訓練法を通じて自分自身で治さなければならないという事であったが、実は内心、体が痛かったので全てお任せコースでやってもらいたいと思っていましたが無情にも冷たくあしらわれたので渋々、一歩踏み出した。
長年の腰痛の影響で私の体は全身緊張だらけでK野氏の指導のもとでその緊張を取り除く努力をするものの逆に私の未熟さがよりいっそう体を緊張だらけにした。
しかし体の痛みが私に努力させてやっていくうちにひとつきっかけをつかむと、徐々に改善の方向へ向かってきた。おかしなことにそうなると、やる前とやった後では、体の変化の違いがはっきりとわかり、痛みだけだったものから体が快感を味わえるようになった。その後の体の改善へのスピードは増し今では、日常生活に支障をきたさないようになりました。
今、振り返って感じたことは、K野氏が我々に指導されるなかで、中心軸と意識と動作と呼吸の大切さを私は理解できていなかったが、今回のことで中心軸をたてることにより人間本来のバランスがとれ、意識と呼吸と動作の融合によって、うまく説明ができないがそれは、とても気持ちがよく体に心地よく生まれて初めて実感することができた。
私の場合、今回の件で体の改善が自らで行える意識と技術、病への恐怖心の克服というおまけが沢山ついてきたが、さらに一番のおまけは合気柔術とは相手がいて、いかに相手を投げるかが重要でなく、自分自身への気付きのきっかけにする場であると感じた。他の人々とは異なった理解方法だったかもしれないが、ほんの少しわかった気がする。
最後に今では、この病がきっかけを作ってくれたことに感謝しています。
by centeringkokyu
| 2006-10-08 12:43
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