2006年 08月 22日
臨界点 |
土曜日の合気観照塾で、リーダーを務めて下さったI川さんからのメールをご紹介します。
土曜日は、ありがとうございました。
いちおう、「自分が7段階呼吸法の輪郭をつかむ」ことを目的に組み立てたつもりですが、もう少しまわりの様子をよく見て、臨機応変に対応することが必要だったかと反省しています。
K野先生には、稽古の中で、「7段階呼吸法」だけでなく、「一反木綿呼吸法」まで見せていただきました。おかげさまで、「7段階の呼吸法」とその次の段階というのが、おぼろげながらも見えてきた気がします。
ただ、自分が実際にどれだけ出来ているかというと、みんなの前で「次はこうしてみてください」ってやって見せたときに、実は「4段階の呼吸法」もまともに出来ていないことに気づき、内心めちゃくちゃ焦ってました。
稽古の中で一番実感したのが、自分の「意守丹田」と「意守命門」の出来てなさ加減でした。せっかくおなかに息を入れても、胸にあげるときには、おなかがペコペコになってしまう。
K野先生のおなかを触らせてもらったときには、丹田から命門、膻中、瘂門に吸い上げていっても、おなかがまったく弛んでいませんでした。それどころか、息を吐いてるときにもおなかが弛まないで、弾き飛ばされそうになったので、本当にびっくりしました。
土曜日の稽古を通じて、丹田の力が抜けないこと、命門をしっかりとつけること、といったような基本的なことが出来ていないことを実感できました。
また、M岡さんには「相変わらず動きが粗い」とご指摘をいただきました。
もっともっと丁寧に、基本を大事にして練習していこうと思います。
ありがとうございました。
#楽隠居です
土曜日の稽古も中心塾的な稽古になりましたが、「センタリング呼吸法」で身体をつくることによって、動けば技になる「武産(たけむす)」の意味を、身体で理解して頂けたのではないかと思っています。
丁寧に動くということが重要なのですが、呼吸と動作の一致が大切ですし、臨界点まで動いてみる必要があります。臨界点は身体が変われば変わってしまいますので、前と同じように動いてみても臨界点に達していない場合が多いかもしれません。
私が臨界点という事を考えたのは、光の全反射について習った事を思いだしたからです。例えば、ダイアモンドと水晶では全反射領域が違います。光は同じなのに・・・
相手からの力も、全反射出来たらいいのになぁ〜と漠然と思ったのです。そしてその為には、自分の身体の密度や有り様を変えるしかない・・・
ダイヤモンドが輝く理由についてご説明しておきます。
ダイヤモンドの本来持っている輝きを最高に発揮するのがラウンド・ブリリアント・カットといわれています。このカットで、ガードルより上のクラウンは光を集める働き、下のパビリオンはクラウンから入った光をビリヤードの球のように、2回内部で反射させて、再びクラウンの方にもどしてやる反射鏡の役割をしています。
このとき、クラウンから入った光が内部で反射されて100%返ってくれば、輝きは最高になるはずです。これが可能になるためには、石の屈折率が高いこと、適切な角度でパビリオンが カットされていることが必要です。
ダイヤモンドの屈折率は、他の宝石と比べてずっと高く、2.42もあります。ダイヤモンドに入った光は、屈折率に応じた比率で屈折して進み、パビリオン部のファセットにあたります。ここで、反射され、別のファセットにあたり、再び反射してクラウン部からでてゆきます。
パビリオン部で反射するとき、その角度によっては一部の光がパビリオンから外に逃げてしまいます。しかし角度によっては光が100%反射します。これを全反射といい、その起こる角度(入ってきた光に対する反射鏡の役割をするパビリオン・ファセットの角度)を臨界角といいます。この角度は、石の屈折率できまる角度です。
ブリリアント・カットでは、パビリオンの角度を全反射が起こる角度にしてありますから、入った光のほとんど全てが反射して戻りクラウンから出ます。つまり、パビリオンの角度を正しくカットしてあれば輝きが最高度に発揮されるわけです。(参考までに比較図を貼り付けておきます。)
参照1:気づきの呼吸法
参照2:緊張させる
参照3:呼吸法 レッスンの要点
参照4:固め技風 調整(長生)法
土曜日は、ありがとうございました。
いちおう、「自分が7段階呼吸法の輪郭をつかむ」ことを目的に組み立てたつもりですが、もう少しまわりの様子をよく見て、臨機応変に対応することが必要だったかと反省しています。
K野先生には、稽古の中で、「7段階呼吸法」だけでなく、「一反木綿呼吸法」まで見せていただきました。おかげさまで、「7段階の呼吸法」とその次の段階というのが、おぼろげながらも見えてきた気がします。
ただ、自分が実際にどれだけ出来ているかというと、みんなの前で「次はこうしてみてください」ってやって見せたときに、実は「4段階の呼吸法」もまともに出来ていないことに気づき、内心めちゃくちゃ焦ってました。
稽古の中で一番実感したのが、自分の「意守丹田」と「意守命門」の出来てなさ加減でした。せっかくおなかに息を入れても、胸にあげるときには、おなかがペコペコになってしまう。
K野先生のおなかを触らせてもらったときには、丹田から命門、膻中、瘂門に吸い上げていっても、おなかがまったく弛んでいませんでした。それどころか、息を吐いてるときにもおなかが弛まないで、弾き飛ばされそうになったので、本当にびっくりしました。
土曜日の稽古を通じて、丹田の力が抜けないこと、命門をしっかりとつけること、といったような基本的なことが出来ていないことを実感できました。
また、M岡さんには「相変わらず動きが粗い」とご指摘をいただきました。
もっともっと丁寧に、基本を大事にして練習していこうと思います。
ありがとうございました。
#楽隠居です
土曜日の稽古も中心塾的な稽古になりましたが、「センタリング呼吸法」で身体をつくることによって、動けば技になる「武産(たけむす)」の意味を、身体で理解して頂けたのではないかと思っています。
丁寧に動くということが重要なのですが、呼吸と動作の一致が大切ですし、臨界点まで動いてみる必要があります。臨界点は身体が変われば変わってしまいますので、前と同じように動いてみても臨界点に達していない場合が多いかもしれません。
私が臨界点という事を考えたのは、光の全反射について習った事を思いだしたからです。例えば、ダイアモンドと水晶では全反射領域が違います。光は同じなのに・・・
相手からの力も、全反射出来たらいいのになぁ〜と漠然と思ったのです。そしてその為には、自分の身体の密度や有り様を変えるしかない・・・
ダイヤモンドが輝く理由についてご説明しておきます。
ダイヤモンドの本来持っている輝きを最高に発揮するのがラウンド・ブリリアント・カットといわれています。このカットで、ガードルより上のクラウンは光を集める働き、下のパビリオンはクラウンから入った光をビリヤードの球のように、2回内部で反射させて、再びクラウンの方にもどしてやる反射鏡の役割をしています。
このとき、クラウンから入った光が内部で反射されて100%返ってくれば、輝きは最高になるはずです。これが可能になるためには、石の屈折率が高いこと、適切な角度でパビリオンが カットされていることが必要です。
ダイヤモンドの屈折率は、他の宝石と比べてずっと高く、2.42もあります。ダイヤモンドに入った光は、屈折率に応じた比率で屈折して進み、パビリオン部のファセットにあたります。ここで、反射され、別のファセットにあたり、再び反射してクラウン部からでてゆきます。
パビリオン部で反射するとき、その角度によっては一部の光がパビリオンから外に逃げてしまいます。しかし角度によっては光が100%反射します。これを全反射といい、その起こる角度(入ってきた光に対する反射鏡の役割をするパビリオン・ファセットの角度)を臨界角といいます。この角度は、石の屈折率できまる角度です。
ブリリアント・カットでは、パビリオンの角度を全反射が起こる角度にしてありますから、入った光のほとんど全てが反射して戻りクラウンから出ます。つまり、パビリオンの角度を正しくカットしてあれば輝きが最高度に発揮されるわけです。(参考までに比較図を貼り付けておきます。)
参照1:気づきの呼吸法
参照2:緊張させる
参照3:呼吸法 レッスンの要点
参照4:固め技風 調整(長生)法
by centeringkokyu
| 2006-08-22 00:00
| 合気観照塾