2006年 05月 19日
ネコのひとりあそび 06/05/18 |
M岡さんからの投稿をご紹介します。
原点への回帰
10代の頃、私の身体能力は可もなく不可もない程度で才能も平凡なものでした。
しかし、そんな私が、体育である程度の評価を頂いていた理由として、水泳、特に競泳の記録がずば抜けていた事と「表現運動」が学校側から高く評価されたからでした。
実は、私が通った幼稚園や小学校と言うのは教育大学の附属であった事もあり体育授業の内、比較的多くの時間が「表現運動」割かれていました。
この「表現運動」と言うがどう言う訳か?異常な位好きで・・・その後の身体運動全般は全て、その頃の意識やイメージ、視点、学びにの延長線上にあると言えます。
その辺から30余りの年月を経て・・・ルコックについて、お名前は聞いた事はありましたが、今回、意図せずその訳本に出会い、自分が小さい頃から追い求め、暖めて来たイメージが明確に書かれている事に感銘を受けました。
「振り出しに戻る」事は「私の日常」なのですが、今回の事はある部分・ある意味で自分の「原点への回帰」と言えます。
では・・・昨夜の芦屋のレッスンについて書かせて頂きます。
レッスン1 起点を作る
何時もの様に、現状認識の後、先ず、両膝と足首を帯で縛った状態で仰向けで寝て、両手の平を上に後頭部を乗せた姿勢(丁度、野原で空を見る様な姿勢)からレッスンは進行しました。
この体勢から始めると言う事は、帯で体軸を中心に寄せ、ある程度物理的に身体の緩みを取り、その状況で足先から首に至るまでの「12時6時」を行う事で意識と感覚、運動上の「起点」を作る展開・イメージの様に感じました。
この際、首の伸びと同時に肘を頭の方向に伸ばし、結果「脇を伸ばす」体勢を採用したのは、丸まり気味の「背中と脇、鳩尾を広く開放」し、首や上半身の表現を豊かにする狙いがあった様に感じます。
レッスン2 負荷を通じて自分の特徴を知る
次に、仰向けに寝ておられる皆さんの上にK野さんや私が立ち、胸の前に両手を差し出して頂いて、我々が色々な方向からその両手を引っ張ったり、押したりする事で「負荷」を作り、皆さんに「ご自身の運動上の特性や癖」を確認して頂きました。
具体的には、我々の作る負荷に対し、手の平や指に感じた「圧」が「腹圧」や「体中の圧力」と等圧・一定になっているか、それとも肩などだけに力が入り、感じる圧力に偏りがあるか?と言う所からご自身特有の身体の使い方や固まり方、癖を認識して頂き、その後、こちらの誘導でその状況が手や意識の方向、身体の繋がり方でどう変化するか等を感覚的に識別して頂きました。
この時点で今回のレッスンは「自身に正確に緩みを取る」と言う指針があるなと感じました。
レッスン3 丁寧に緩みを取った捻り
3つ目に、仰向けに寝たまま、両手を胸の前に差し出して合わせ、股関節の「3時9時」に従い、股関節の動きを連動させ手を摺り合わせるレッスンに進みました。
レッスン2の感覚が残っている間に、帯の力も借りつつ、「如何に捻れを用いて中心を立体的に整えて行くか?」と言う段階に入りました。
この際、どうしても「捻る」意識が高まり、帯があっても「中心を正確に作る」意識が薄れます。
ここで、述べたいのは、先ず「お腹に吸って」の段階で、帯で括られた下半身や股関節上半身や合わせた手、首に至るまで・・・起点でキッチり「緩みが取れているか?」です。
私なりに表現を具体化すれば、「お腹に吸って」と言うのは「お腹を中心に全身の緩みを取って呼吸する」意味合い?で、最近、この辺を強調して説明させて頂いています。
よって、私としてはいきなり身体を捻るのでなく、動作上の段階として、レッスン1の状況を十分に確保・認識し、そこを「起点」とした上で、手の平をガイドとして「3時9時」を行う事を推奨しております。
レッスン4 緩みと可動域
4つ目は、レッスン3の状況から両手で両脇を抱え込む姿勢を取り、物理的に上半身の緩みを取る度合いを上げて行きます。
と言いますのも、この段階までで身体がかなり整ってきており、以降、微調整が必要となって来ている事と身体と言うのは「拘束の度合いが高くなる程、動きたい(この場合、捻りたい)意識」が強く働き易くなるので、この様な人間が持っている「防御反応」を意識とイメージからを分離・変換し、ありのままの等身大の運動を再構築しよう言う指針があると私は見ています。
ここで大切な意識やイメージは「キッチリ緩みが取れてくると運動の可動域は外向きのものから内向きのものに変化する」と言う事です。
従いまして、最初「殆ど動けない」と感じた方は正解です。但し、そこで「動けないんだ!」と決め付けないで、身体の内側の動きを静かに感じて下さい。
レッスン5 内的運動のバランス
4つ目で「内的な動きを通じての身体の統合」を行いましたが、今度は、その状況を更に動的にし「身体の内的運動のバランス感覚」を感じて頂く為、駆動部である下半身からのアプローチを行いました。
先ず、K野さんと私が皆さんの両足の親指付近を持たせて頂き負荷を作ります。この状況で、皆さんに両足を引き付けて行って頂くのですが、足を引き付けながらも我々の作る負荷に呼応し、我々の手を「押して」頂きます。
この「手を押す」と言う表現が曲者で、単なる運動をイメージしてしまうとこちらが要求している設定条件が大変「矛盾」している様に思え、良く分からない事になります。
ここで、先ず、認識して頂きたいのは、レッスン全て、外見上の運動表現は変化していますが、実質上の内的運動の原理は1つ・・・そのバランスが変化しているだけだという事です。
そして、「押す」と言う表現が意味し、要求する内容は、内的運動のバランスの変化の中に変わらず貫かれている「全身の緩みを取る働き」の維持なのです。
従って、この場合、単純に表現すると「足で押そう!」と言う動きではなく、「結果、身体の伸びが手を押していた」と言う感じになるでしょうか?
レッスン6 視点を変えて・・・内的のバランスチェック
この時点でひと通りの内的運動やその意識を学んで来ましたので、ここで帯を解き、先ず、手足を伸ばした姿勢で横寝をします。
この「手足を伸ばした横寝」と言うのは誠にバランスが取り難い姿勢なのですが、足から頭の先まで通して緩みをゆっくり取り、重力と兼ね合う意識と感覚の中に「落ち着き所」が見出されます。
従って、この場合も先ず「動作を形作ろう」と動き・考えるのでなく、どうすれば「そう言う姿勢に落ち着くのか?」感じながらやってみると効果的です。
実は、「内的なバランスを取る」と言う意味においてはレッスン6と同様なのですが、姿勢を変えると全然違う事をさせられている様に「錯覚」してしまうのですね。
レッスン7 動作の機能的統合
このレッスンは今までのレッスンを統合させる意味を持っています。具体的には、横寝の体勢から、天井側にある足を床に曲げ下ろし、骨盤時計運動の振り出しとし、全身のバランスを利用し、手を出来るだけ床につけながら回して運動表現の可能性を広げて行きます。
この時、帯や私達の手もありませんし、姿勢もやや不安定なので、自分自身で「如何に重力と兼ね合い、一定の負荷を作り続け、緩みを取り続けるか?」が大切になります。
レッスン8 緩みを取って感覚を開く
この段階で心身の歪みは取れて来ておりますので、K野さんによる微調整の後、座って自分の指の緩みを取るレッスンをしました。詳細は、5/12K野さんによる「握り締める」の原稿の「指を引っ張る」項をご参照下さい。
この動作を通じ、今日のレッスンの理解度を楽しく図れると同時に、自分の呼吸や呼吸法の質を非常に認識させられる内容となっています。
例えば、指を引っ張る時、「引っ張ろう」とする気持ちからどうしても筋力だけで引っ張ってしまう傾向にありますが、それでは呼吸の流れや重力を感じられません。
そこで、今回のレッスンを応用し、最初に、軽く指を掴み、呼吸の力で全身が伸張する作用を利用し、指と指を通して「緩みを取って行く」と呼吸や重力、自分の内的な力が「バランスを取って動く」事を感じると事と思います。
また、このレッスンはレッスン2の様に相対練習が出来、更に、ものを持って負荷を掛ける練習にも応用出来ます。仮に、水の入ったコップを緩みを取って持ち上げ持ち提げてみて下さい。
総じて
ここで私が補足をするとすれば、センタリング呼吸法は単に、身体のセンタリングを目標としている訳ではなく、レッスンを通じ、既にプログラムされている自身のハンドリング状況を先ず見据え、内的運動の学習を呼吸、感覚、意識、発想、神経、脳の再認識・再構築を通じて行うと言う点で、その部分を認識、体感しないと全く腑に落ちないシステムになっている事です。
また、「お腹に吸って」の時の感覚は、風船を膨らませる時の感覚に似ています。単に風船を膨らまそうとすると結構大変なのですが、口と風船の間を空気で緩みを取り、そのバランスが取れる点まで来ると、ふわ〜っと風船が膨らみます。
#管理人です
これだけ見事に表現していただけると、何か凄いレッスンをしたのではないかと、錯覚してしまいそうです。このように詳しくレッスンの内容を書いて頂きまして、私は、皆さんの動きを拝見しながら、それほど深く考えずに、次の動きを指示していることに気づきました。
「気づきの呼吸法」から引用します。
動作をする時には、呼吸をお腹から胸、更には首にまで入れて臨界点まで緊張させるのですが、呼吸を保った状態(保息)で、首から胸そしてお腹へと順番に緊張を解いていく時の体内感覚の変化を、どの程度厳密に自覚できるかがポイントになります。さらに、その瞬間瞬間に働くはずの重力を利用することで、自分の癖になっている動き方を修正し、癖の為に緊張してしまっている筋肉を弛めるわけです。
身体の緊張状態によっては、息を吸う時にうまく吸えないことがあります。しかし、最初はそれが普通だと思いがちです。呼吸と動作が上手に出来るようになって初めて、最初はうまく息が出来ていなかったことに気づくのです。そして、体中を連動して動かせるようになり、身体のバランスは勿論、顔色や眼の力まで、すっかり変わっている事に気づいて頂きたいのです。
原点への回帰
10代の頃、私の身体能力は可もなく不可もない程度で才能も平凡なものでした。
しかし、そんな私が、体育である程度の評価を頂いていた理由として、水泳、特に競泳の記録がずば抜けていた事と「表現運動」が学校側から高く評価されたからでした。
実は、私が通った幼稚園や小学校と言うのは教育大学の附属であった事もあり体育授業の内、比較的多くの時間が「表現運動」割かれていました。
この「表現運動」と言うがどう言う訳か?異常な位好きで・・・その後の身体運動全般は全て、その頃の意識やイメージ、視点、学びにの延長線上にあると言えます。
その辺から30余りの年月を経て・・・ルコックについて、お名前は聞いた事はありましたが、今回、意図せずその訳本に出会い、自分が小さい頃から追い求め、暖めて来たイメージが明確に書かれている事に感銘を受けました。
「振り出しに戻る」事は「私の日常」なのですが、今回の事はある部分・ある意味で自分の「原点への回帰」と言えます。
では・・・昨夜の芦屋のレッスンについて書かせて頂きます。
レッスン1 起点を作る
何時もの様に、現状認識の後、先ず、両膝と足首を帯で縛った状態で仰向けで寝て、両手の平を上に後頭部を乗せた姿勢(丁度、野原で空を見る様な姿勢)からレッスンは進行しました。
この体勢から始めると言う事は、帯で体軸を中心に寄せ、ある程度物理的に身体の緩みを取り、その状況で足先から首に至るまでの「12時6時」を行う事で意識と感覚、運動上の「起点」を作る展開・イメージの様に感じました。
この際、首の伸びと同時に肘を頭の方向に伸ばし、結果「脇を伸ばす」体勢を採用したのは、丸まり気味の「背中と脇、鳩尾を広く開放」し、首や上半身の表現を豊かにする狙いがあった様に感じます。
レッスン2 負荷を通じて自分の特徴を知る
次に、仰向けに寝ておられる皆さんの上にK野さんや私が立ち、胸の前に両手を差し出して頂いて、我々が色々な方向からその両手を引っ張ったり、押したりする事で「負荷」を作り、皆さんに「ご自身の運動上の特性や癖」を確認して頂きました。
具体的には、我々の作る負荷に対し、手の平や指に感じた「圧」が「腹圧」や「体中の圧力」と等圧・一定になっているか、それとも肩などだけに力が入り、感じる圧力に偏りがあるか?と言う所からご自身特有の身体の使い方や固まり方、癖を認識して頂き、その後、こちらの誘導でその状況が手や意識の方向、身体の繋がり方でどう変化するか等を感覚的に識別して頂きました。
この時点で今回のレッスンは「自身に正確に緩みを取る」と言う指針があるなと感じました。
レッスン3 丁寧に緩みを取った捻り
3つ目に、仰向けに寝たまま、両手を胸の前に差し出して合わせ、股関節の「3時9時」に従い、股関節の動きを連動させ手を摺り合わせるレッスンに進みました。
レッスン2の感覚が残っている間に、帯の力も借りつつ、「如何に捻れを用いて中心を立体的に整えて行くか?」と言う段階に入りました。
この際、どうしても「捻る」意識が高まり、帯があっても「中心を正確に作る」意識が薄れます。
ここで、述べたいのは、先ず「お腹に吸って」の段階で、帯で括られた下半身や股関節上半身や合わせた手、首に至るまで・・・起点でキッチり「緩みが取れているか?」です。
私なりに表現を具体化すれば、「お腹に吸って」と言うのは「お腹を中心に全身の緩みを取って呼吸する」意味合い?で、最近、この辺を強調して説明させて頂いています。
よって、私としてはいきなり身体を捻るのでなく、動作上の段階として、レッスン1の状況を十分に確保・認識し、そこを「起点」とした上で、手の平をガイドとして「3時9時」を行う事を推奨しております。
レッスン4 緩みと可動域
4つ目は、レッスン3の状況から両手で両脇を抱え込む姿勢を取り、物理的に上半身の緩みを取る度合いを上げて行きます。
と言いますのも、この段階までで身体がかなり整ってきており、以降、微調整が必要となって来ている事と身体と言うのは「拘束の度合いが高くなる程、動きたい(この場合、捻りたい)意識」が強く働き易くなるので、この様な人間が持っている「防御反応」を意識とイメージからを分離・変換し、ありのままの等身大の運動を再構築しよう言う指針があると私は見ています。
ここで大切な意識やイメージは「キッチリ緩みが取れてくると運動の可動域は外向きのものから内向きのものに変化する」と言う事です。
従いまして、最初「殆ど動けない」と感じた方は正解です。但し、そこで「動けないんだ!」と決め付けないで、身体の内側の動きを静かに感じて下さい。
レッスン5 内的運動のバランス
4つ目で「内的な動きを通じての身体の統合」を行いましたが、今度は、その状況を更に動的にし「身体の内的運動のバランス感覚」を感じて頂く為、駆動部である下半身からのアプローチを行いました。
先ず、K野さんと私が皆さんの両足の親指付近を持たせて頂き負荷を作ります。この状況で、皆さんに両足を引き付けて行って頂くのですが、足を引き付けながらも我々の作る負荷に呼応し、我々の手を「押して」頂きます。
この「手を押す」と言う表現が曲者で、単なる運動をイメージしてしまうとこちらが要求している設定条件が大変「矛盾」している様に思え、良く分からない事になります。
ここで、先ず、認識して頂きたいのは、レッスン全て、外見上の運動表現は変化していますが、実質上の内的運動の原理は1つ・・・そのバランスが変化しているだけだという事です。
そして、「押す」と言う表現が意味し、要求する内容は、内的運動のバランスの変化の中に変わらず貫かれている「全身の緩みを取る働き」の維持なのです。
従って、この場合、単純に表現すると「足で押そう!」と言う動きではなく、「結果、身体の伸びが手を押していた」と言う感じになるでしょうか?
レッスン6 視点を変えて・・・内的のバランスチェック
この時点でひと通りの内的運動やその意識を学んで来ましたので、ここで帯を解き、先ず、手足を伸ばした姿勢で横寝をします。
この「手足を伸ばした横寝」と言うのは誠にバランスが取り難い姿勢なのですが、足から頭の先まで通して緩みをゆっくり取り、重力と兼ね合う意識と感覚の中に「落ち着き所」が見出されます。
従って、この場合も先ず「動作を形作ろう」と動き・考えるのでなく、どうすれば「そう言う姿勢に落ち着くのか?」感じながらやってみると効果的です。
実は、「内的なバランスを取る」と言う意味においてはレッスン6と同様なのですが、姿勢を変えると全然違う事をさせられている様に「錯覚」してしまうのですね。
レッスン7 動作の機能的統合
このレッスンは今までのレッスンを統合させる意味を持っています。具体的には、横寝の体勢から、天井側にある足を床に曲げ下ろし、骨盤時計運動の振り出しとし、全身のバランスを利用し、手を出来るだけ床につけながら回して運動表現の可能性を広げて行きます。
この時、帯や私達の手もありませんし、姿勢もやや不安定なので、自分自身で「如何に重力と兼ね合い、一定の負荷を作り続け、緩みを取り続けるか?」が大切になります。
レッスン8 緩みを取って感覚を開く
この段階で心身の歪みは取れて来ておりますので、K野さんによる微調整の後、座って自分の指の緩みを取るレッスンをしました。詳細は、5/12K野さんによる「握り締める」の原稿の「指を引っ張る」項をご参照下さい。
この動作を通じ、今日のレッスンの理解度を楽しく図れると同時に、自分の呼吸や呼吸法の質を非常に認識させられる内容となっています。
例えば、指を引っ張る時、「引っ張ろう」とする気持ちからどうしても筋力だけで引っ張ってしまう傾向にありますが、それでは呼吸の流れや重力を感じられません。
そこで、今回のレッスンを応用し、最初に、軽く指を掴み、呼吸の力で全身が伸張する作用を利用し、指と指を通して「緩みを取って行く」と呼吸や重力、自分の内的な力が「バランスを取って動く」事を感じると事と思います。
また、このレッスンはレッスン2の様に相対練習が出来、更に、ものを持って負荷を掛ける練習にも応用出来ます。仮に、水の入ったコップを緩みを取って持ち上げ持ち提げてみて下さい。
総じて
ここで私が補足をするとすれば、センタリング呼吸法は単に、身体のセンタリングを目標としている訳ではなく、レッスンを通じ、既にプログラムされている自身のハンドリング状況を先ず見据え、内的運動の学習を呼吸、感覚、意識、発想、神経、脳の再認識・再構築を通じて行うと言う点で、その部分を認識、体感しないと全く腑に落ちないシステムになっている事です。
また、「お腹に吸って」の時の感覚は、風船を膨らませる時の感覚に似ています。単に風船を膨らまそうとすると結構大変なのですが、口と風船の間を空気で緩みを取り、そのバランスが取れる点まで来ると、ふわ〜っと風船が膨らみます。
#管理人です
これだけ見事に表現していただけると、何か凄いレッスンをしたのではないかと、錯覚してしまいそうです。このように詳しくレッスンの内容を書いて頂きまして、私は、皆さんの動きを拝見しながら、それほど深く考えずに、次の動きを指示していることに気づきました。
「気づきの呼吸法」から引用します。
動作をする時には、呼吸をお腹から胸、更には首にまで入れて臨界点まで緊張させるのですが、呼吸を保った状態(保息)で、首から胸そしてお腹へと順番に緊張を解いていく時の体内感覚の変化を、どの程度厳密に自覚できるかがポイントになります。さらに、その瞬間瞬間に働くはずの重力を利用することで、自分の癖になっている動き方を修正し、癖の為に緊張してしまっている筋肉を弛めるわけです。
身体の緊張状態によっては、息を吸う時にうまく吸えないことがあります。しかし、最初はそれが普通だと思いがちです。呼吸と動作が上手に出来るようになって初めて、最初はうまく息が出来ていなかったことに気づくのです。そして、体中を連動して動かせるようになり、身体のバランスは勿論、顔色や眼の力まで、すっかり変わっている事に気づいて頂きたいのです。
by centeringkokyu
| 2006-05-19 00:02
| ネコ殿