2006年 03月 21日
開祖道話 |
「植芝盛平生誕百年 合気道開祖 植芝吉祥丸編」 昭和58年5月発行から抜粋します。
『気の妙用』は、呼吸を微妙に変化せしむる生み親である。これはすなわち武なる愛の本源である。『気の妙用』によって心身を統一し、合気の道を行ずるとき、呼吸の微妙なる変化はここより自ずから流れいで、業(わざ)は自由自在にあらわれる。
この呼吸の変化なるものは、宇宙偏在の根元の気と気結びし、さらに生産(いくむす)びし、そして緒結びすることによって宇宙化する。
と同時に、呼吸の微妙なる変化は五体に喰いこみ、深く喰い入ることによって五体の働きを活性化し、自ずから活発に神変万化の動作を促すこととなる。かくしてこそ、五体の五臓六腑は初めて熱と光と力が生じて結ばれることとなり、己の五体は己の心意のままとなる。心身一如、しかも宇宙とも一体化して作動するのである。
呼吸の微妙なる変化はまた、「真空の気」に微妙なる変化を生ぜしめる。極烈なる波動あり、遅鈍なる波動あり、その両々相俟つ波動の変化をもってして、己が心身の凝結の純度のいかんがわかるのである。
すなわち全き凝結が心身にみなぎるとき、呼吸は自ずから宇宙に同化しつつ円やかに大きく広がってゆくのであり、また呼吸につれて自ずから、己がうちに収束されてくるのである。そのように呼吸が宇宙化しつつおこなわれうるならば、不可視の精神の実在が己の身辺に集結し、あたかも己を守護(まもる)かの感をもってつつみこむのである。これ合気妙応の、初歩のみちびきである。合気妙応のみちびきに順応しうるの境に達すれば、造化の主の御徳をえて、呼吸は右に螺旋しつつ舞い昇り、左に螺旋しつつ舞降り、宇宙万有生成の根元をもなす〈水火(イキ)の結び〉を生じつつ、摩擦運行の理を現ずる。すなわち無量無辺の神業(かむわざ)の永久持続となる。
#管理人です
私の蔵書の紹介もほとんど終わりましたので、ちょっと意味が分かり難いですが、開祖の道話をご紹介しました。まあ人の言っていることなんてほとんど分かっていないのが実情ですから、何かちょっとでもアレッ?と思えることがあれば充分だと思います。これまでにご紹介した本の著者も、自信をもって開祖の話は分かり難かったとおっしゃっているのですから・・・
ついでに、前回ご紹介しました「合気道で行う呼吸法」を稽古する時に、握り拳を「集約拳」でやってみても面白いですよ。そして勿論、「ヘ・た・レ」も意識してください。
『気の妙用』は、呼吸を微妙に変化せしむる生み親である。これはすなわち武なる愛の本源である。『気の妙用』によって心身を統一し、合気の道を行ずるとき、呼吸の微妙なる変化はここより自ずから流れいで、業(わざ)は自由自在にあらわれる。
この呼吸の変化なるものは、宇宙偏在の根元の気と気結びし、さらに生産(いくむす)びし、そして緒結びすることによって宇宙化する。
と同時に、呼吸の微妙なる変化は五体に喰いこみ、深く喰い入ることによって五体の働きを活性化し、自ずから活発に神変万化の動作を促すこととなる。かくしてこそ、五体の五臓六腑は初めて熱と光と力が生じて結ばれることとなり、己の五体は己の心意のままとなる。心身一如、しかも宇宙とも一体化して作動するのである。
呼吸の微妙なる変化はまた、「真空の気」に微妙なる変化を生ぜしめる。極烈なる波動あり、遅鈍なる波動あり、その両々相俟つ波動の変化をもってして、己が心身の凝結の純度のいかんがわかるのである。
すなわち全き凝結が心身にみなぎるとき、呼吸は自ずから宇宙に同化しつつ円やかに大きく広がってゆくのであり、また呼吸につれて自ずから、己がうちに収束されてくるのである。そのように呼吸が宇宙化しつつおこなわれうるならば、不可視の精神の実在が己の身辺に集結し、あたかも己を守護(まもる)かの感をもってつつみこむのである。これ合気妙応の、初歩のみちびきである。合気妙応のみちびきに順応しうるの境に達すれば、造化の主の御徳をえて、呼吸は右に螺旋しつつ舞い昇り、左に螺旋しつつ舞降り、宇宙万有生成の根元をもなす〈水火(イキ)の結び〉を生じつつ、摩擦運行の理を現ずる。すなわち無量無辺の神業(かむわざ)の永久持続となる。
#管理人です
私の蔵書の紹介もほとんど終わりましたので、ちょっと意味が分かり難いですが、開祖の道話をご紹介しました。まあ人の言っていることなんてほとんど分かっていないのが実情ですから、何かちょっとでもアレッ?と思えることがあれば充分だと思います。これまでにご紹介した本の著者も、自信をもって開祖の話は分かり難かったとおっしゃっているのですから・・・
ついでに、前回ご紹介しました「合気道で行う呼吸法」を稽古する時に、握り拳を「集約拳」でやってみても面白いですよ。そして勿論、「ヘ・た・レ」も意識してください。
by centeringkokyu
| 2006-03-21 00:15
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