2006年 02月 12日
考えている暇は無い? |
武術にしても、身体の調整にしても、こちらの考えたり予想した通りにはならないというのが普通だと思います。相手の身体や心の変化に、どのように対応すれば良いのか、誰にもその答えは分からないのではないでしょうか。
その対応の仕方として、新陰流の道歌では「色につけ 色に従う 風情こそ これ新陰の 極意なりけり」と詠まれています。「兄ちゃん、ちょと色つけたってぇなぁ〜」というのとは、ちょっと色合いが違う?のですが、色という字を調べてみると、「表情や態度に表れる、その時々の心身の状態。様子。」「急変した感情が目や顔に表れた場合の、目や顔の様子をいう。」「いかにもそれらしく感じる気配。趣き。」という意味があるようです。「色気」とか「色を好む」という方の「色」に関しては、ここでは取り上げませんので、各自でお調べください。
相手の色につける前に、こちらがチラッと色を見せる事もあるようです。(セクシーなお姉ちゃんのように?)例えば青岸の場合に、左拳を餌にして誘うというのも、色を見せるという事になるのだと思います。そして、その左拳にそのまま打ってくるか、裏をかいて、右肘や右腰を攻めて来るか、足を攻めるか、頭を打ってくるのか、などと考えていたのでは、とても対応しきれないと思います。
以前にもご紹介した柳生宗矩兵法答書集には、「当流太刀構えを用いず、構えもなく躰もなく、是と思い定めざる所、当流の根本にて候、活人剣の心は構えの無き所を申し候、構えは太刀斗(ばかり)にもあらず、心持ちにも有る事に候、敵いか様に斬らば、いづれの習いにて勝たんと思うも、心の構えとて嫌う事に候、其の子細は其のごとくに当てはめたるようなる敵はなきものにて候、然る故に、心に何の企みもなく、何れの所にも心をとめぬによりて、敵の働きによく応じて変動無常の所へ行き立ち申し候」と記されています。
無形の位の大切さを説明しているのだと思いますが、其の為には、相手の攻撃に負けない身勢と冷静な心を普段の稽古の中で培っておかないと、とても勝つ事は覚束ないと思われます。良い意味での「うすらぼんやり」であり、無形以前が大切だということなのかもしれませんネ!
05/4/17「西江水」と05/6/13「〜うすらぼんやり」も参考にしてください。
その対応の仕方として、新陰流の道歌では「色につけ 色に従う 風情こそ これ新陰の 極意なりけり」と詠まれています。「兄ちゃん、ちょと色つけたってぇなぁ〜」というのとは、ちょっと色合いが違う?のですが、色という字を調べてみると、「表情や態度に表れる、その時々の心身の状態。様子。」「急変した感情が目や顔に表れた場合の、目や顔の様子をいう。」「いかにもそれらしく感じる気配。趣き。」という意味があるようです。「色気」とか「色を好む」という方の「色」に関しては、ここでは取り上げませんので、各自でお調べください。
相手の色につける前に、こちらがチラッと色を見せる事もあるようです。(セクシーなお姉ちゃんのように?)例えば青岸の場合に、左拳を餌にして誘うというのも、色を見せるという事になるのだと思います。そして、その左拳にそのまま打ってくるか、裏をかいて、右肘や右腰を攻めて来るか、足を攻めるか、頭を打ってくるのか、などと考えていたのでは、とても対応しきれないと思います。
以前にもご紹介した柳生宗矩兵法答書集には、「当流太刀構えを用いず、構えもなく躰もなく、是と思い定めざる所、当流の根本にて候、活人剣の心は構えの無き所を申し候、構えは太刀斗(ばかり)にもあらず、心持ちにも有る事に候、敵いか様に斬らば、いづれの習いにて勝たんと思うも、心の構えとて嫌う事に候、其の子細は其のごとくに当てはめたるようなる敵はなきものにて候、然る故に、心に何の企みもなく、何れの所にも心をとめぬによりて、敵の働きによく応じて変動無常の所へ行き立ち申し候」と記されています。
無形の位の大切さを説明しているのだと思いますが、其の為には、相手の攻撃に負けない身勢と冷静な心を普段の稽古の中で培っておかないと、とても勝つ事は覚束ないと思われます。良い意味での「うすらぼんやり」であり、無形以前が大切だということなのかもしれませんネ!
05/4/17「西江水」と05/6/13「〜うすらぼんやり」も参考にしてください。
by centeringkokyu
| 2006-02-12 16:17
| 合気観照塾