2006年 01月 21日
味わいそして工夫 |
本部20周年記念誌(2000年発行)に掲載された私の文章を載せます。
二十周年おめでとうございます。私が入会させて頂いてからの十数年だけをみましても、OO会の発展ぶりは大変なものだと思います。昨年には本も出版され、OS先生も益々お元気で、国際的に活躍されていますことを大変うれしく思います。ただ、あまりご無理をされないようにして頂いて、少しでも永く、多くの人達に合気のすばらしさを体験させて頂きたいと願っています。合気は体験なくしてどのような理論を構築しても無駄だと思います。その意味でも、常にOS先生の技を受けることができる東京の会員の方たちは、大変恵まれていると思います。さらに、十年以上稽古され豊富な経験をされている先輩方が多数いらっしゃるということは、支部では到底考えられません。
さて、他の支部でも同じだと思いますが、大阪の場合は先生の講習会以外に正確な合気を味わう機会は有りません。先生のように技を掛けられる会員がいませんので、普段の稽古で、「懸かり稽古」だけを続ける事は出来ませんでした。無理矢理「懸かり稽古」を続けても、疑問や、互助の精神で倒れてあげているという不満しか残らなかったのです。疑問を少しでも解決するためには、ゆっくり正確に動いて、お互いにチェックし合うしか有りませんが、ゆっくり動いているとリズムがなくなります。ですから、一定のリズムで動いている中で、チェックし合えるような稽古をする必要が有ると考えました。
そこで、力が連動して体の中を通っていく事を体感し、呼吸に合わせて一定のリズムで動けるようになる為に、気功をアレンジした体操を作りました。更に、普段の稽古時間の前には、K用さんから教えて頂いた歩法や、剣術も少しずつ稽古しています。会員の中には、K野は関係ないことをしているとの批判の声もあるようですが、自分の時間は、出来る限り色々な事に挑戦してみるつもりです。勿論、目標はOS先生の境地に少しでも近づくことなのですから。
大阪の普段の稽古では、正確な技を味わえませんので、会員同士がお互いにチェックし合って、工夫して稽古する以外に上達する秘訣はないと思いますし、先生の境地に達する道程は、人さまざまだと思います。どこまで行けるかということも、その人次第ではないでしょうか。私は先生の講習会の度に、「鉄人シェフの料理をどれだけ沢山食べたところで、それだけでは絶対に鉄人シェフになれるはずはない。」と考えています。その隠し味やテクニックを見つける為には、様々な工夫をして実際にやってみる以外にないと思います。竹内流の道歌に「師の伝を 受くるばかりを 頼みなば 成就しがたき 工夫鍛錬」二刀流兵法問答にも「稽古おば 疑ふほどに 工夫せよ 解りたるあとが 悟りなりけり」と詠まれています。よく味わうべき言葉だと思います。
私には人を指導できるような力も有りませんので、自分の行く道を楽しむ、道楽でいいと考えています。今まで通り、先生への連絡係に徹して、後輩の力のある人にバトンタッチ出来る日まで、気楽に合気を探求し続けたいと思います。
これからも宜しくご指導のほど、お願い致します。
#管理人です
「少しでも永く、多くの人達に合気のすばらしさを体験させて頂きたいと願っています。合気は体験なくしてどのような理論を構築しても無駄だと思います。」まず良く味わってみるという事です。そして、「鉄人シェフの料理をどれだけ沢山食べたところで、それだけでは絶対に鉄人シェフになれるはずはない。」と書いています。ただし、一緒に稽古に参加されていても、必ずしもシェフになろうと思っている人ばかりではないということは、十分認識していました。有名シェフがいるレストランで食事をする自分が誇らしいという人がいても当然です。
私は私のやり方で、勝手に合気を探求しますと、本部の記念誌に書いてしまうのですから、まぁ〜とんでもない奴ですね。
二十周年おめでとうございます。私が入会させて頂いてからの十数年だけをみましても、OO会の発展ぶりは大変なものだと思います。昨年には本も出版され、OS先生も益々お元気で、国際的に活躍されていますことを大変うれしく思います。ただ、あまりご無理をされないようにして頂いて、少しでも永く、多くの人達に合気のすばらしさを体験させて頂きたいと願っています。合気は体験なくしてどのような理論を構築しても無駄だと思います。その意味でも、常にOS先生の技を受けることができる東京の会員の方たちは、大変恵まれていると思います。さらに、十年以上稽古され豊富な経験をされている先輩方が多数いらっしゃるということは、支部では到底考えられません。
さて、他の支部でも同じだと思いますが、大阪の場合は先生の講習会以外に正確な合気を味わう機会は有りません。先生のように技を掛けられる会員がいませんので、普段の稽古で、「懸かり稽古」だけを続ける事は出来ませんでした。無理矢理「懸かり稽古」を続けても、疑問や、互助の精神で倒れてあげているという不満しか残らなかったのです。疑問を少しでも解決するためには、ゆっくり正確に動いて、お互いにチェックし合うしか有りませんが、ゆっくり動いているとリズムがなくなります。ですから、一定のリズムで動いている中で、チェックし合えるような稽古をする必要が有ると考えました。
そこで、力が連動して体の中を通っていく事を体感し、呼吸に合わせて一定のリズムで動けるようになる為に、気功をアレンジした体操を作りました。更に、普段の稽古時間の前には、K用さんから教えて頂いた歩法や、剣術も少しずつ稽古しています。会員の中には、K野は関係ないことをしているとの批判の声もあるようですが、自分の時間は、出来る限り色々な事に挑戦してみるつもりです。勿論、目標はOS先生の境地に少しでも近づくことなのですから。
大阪の普段の稽古では、正確な技を味わえませんので、会員同士がお互いにチェックし合って、工夫して稽古する以外に上達する秘訣はないと思いますし、先生の境地に達する道程は、人さまざまだと思います。どこまで行けるかということも、その人次第ではないでしょうか。私は先生の講習会の度に、「鉄人シェフの料理をどれだけ沢山食べたところで、それだけでは絶対に鉄人シェフになれるはずはない。」と考えています。その隠し味やテクニックを見つける為には、様々な工夫をして実際にやってみる以外にないと思います。竹内流の道歌に「師の伝を 受くるばかりを 頼みなば 成就しがたき 工夫鍛錬」二刀流兵法問答にも「稽古おば 疑ふほどに 工夫せよ 解りたるあとが 悟りなりけり」と詠まれています。よく味わうべき言葉だと思います。
私には人を指導できるような力も有りませんので、自分の行く道を楽しむ、道楽でいいと考えています。今まで通り、先生への連絡係に徹して、後輩の力のある人にバトンタッチ出来る日まで、気楽に合気を探求し続けたいと思います。
これからも宜しくご指導のほど、お願い致します。
#管理人です
「少しでも永く、多くの人達に合気のすばらしさを体験させて頂きたいと願っています。合気は体験なくしてどのような理論を構築しても無駄だと思います。」まず良く味わってみるという事です。そして、「鉄人シェフの料理をどれだけ沢山食べたところで、それだけでは絶対に鉄人シェフになれるはずはない。」と書いています。ただし、一緒に稽古に参加されていても、必ずしもシェフになろうと思っている人ばかりではないということは、十分認識していました。有名シェフがいるレストランで食事をする自分が誇らしいという人がいても当然です。
私は私のやり方で、勝手に合気を探求しますと、本部の記念誌に書いてしまうのですから、まぁ〜とんでもない奴ですね。
by centeringkokyu
| 2006-01-21 00:16
| 合気観照塾