2006年 01月 17日
腹圧と水のイメージ |
私は分析が苦手ですので、昨日のM岡さんの『相手との接点の圧力を、先ず、「自分が立つ為に集中させている腹圧」と均衡させ、その力をシャープに纏め、力が循環するバランスや方向へつま先や膝、視線が向き、その方向で自分が上下前後左右がバランスする位置に腹圧が調整され、その結果、相手とのバランスが「乗り掛かられる→均衡→バランスの転換」となっている様に見えます。』という表現は、特に参考になりました。五分五分の状態からこちらが有利になる方法ということですよね。「朝顔の手」とか「相手に任せる」という事とも関係してきますが、今回はこのブログの以前の記事から、参考にして頂けそうな部分だけを抜粋しておきますので、ご一読ください。
05-04-17 西江水
『心の置き所を定めて、心を一度一度にその所へ返して、其の置き所より十方へくばるべし、此の心の置き所、是を西江水と秘し、或いは神妙剣とも秘したる也』
『心の持ちどころというは、腹、背中、西江水と三つなり。腹を張るにてはなく、腹を押し落す心持ちなれば、背中の中筋に力わたるなり。その二つに凝り固まらぬように、総身へ心のたんぶとわたって、力みもなく、ぬけた所もないを、西江水というなり』
西江水の本当の意味は、未だに分かっていませんが、初めてこの伝書を読んだ時に、何か腑に落ちたのです。
05-06-14 水(願流剣術物語より)
『2.心は満々たる水の如く、水もと動かず心もと動かず、縁に随いてひききえ、水の行く形也。たとえば敵は水を防ぐ楯也。この楯に少しも穴あれば水ひとり洩れ入るぞ。敵の構えに穴なければ、水は満々として行き渡らん処もなく湛えたる也。此の水を敵かき退きかき退かんとすれども、湛えたる水なれば、去れども水押し退かんとすれども水の如く也。』
『52. 身の科(とが)は大も小も身を破る事は一なり。身の内 少しもたるみなく 一杯に性の続きたるを 生き物と云うぞ。少しにてもたるみ有りて、継ぎ目の科有るは死身と云う也。其死身の少なきより敵水流入りて総てのよき処まで皆打ち敗るる也。たとえば弓鉄砲などにも 少しの疵あれば 其より裂け入りて 残りのよき処まで役に立たざるが如し。』
05-07-03 体内操作的体操から太極棒へ
『次の太極棒を使っての稽古は、呼吸に伴って腹圧を高め、身体をゴム鞠のような状態にしてから、息を少しだけ漏らし鳩尾を弛めて、パスカルの法則を意識しながら、体内の水を相手に注ぎ込むというようなイメージをした動きの稽古でした。』
『自分の身体から落下させる水と、相手の中心を狂わせながら相手を崩して、相手の身体から落下させる水との、落ちる位置をどのようにすれば一致させることが出来るかを考えてみるのも面白いかもしれません。私のイメージでは、「同じ滝壺に水を落とす」というような表現になるのですが、如何でしょうか。』
05-12-17 道歌してる?Vol.2
『我身をば 水と思ひて 敵に非の ある所にて もれ入れて勝て(定善流)
ここにも詠まれているように、我が身を水と思い、敵の弱点に漏れ入れる事が大切なのですが、実際には、自分の身体や思考方法を、水のような柔軟性のある状態にしておくことこそが至難の業なのではないでしょうか。その方法として、先に述べたところの、自分の中心を充実させつつ脱力する必要が出てくるのだと考えられます。』
大体はこんな感じで、あっちやこっちから孫引きして、ごちゃごちゃ書いているだけですので、皆さんは決して惑わされないようにして、必ずご自分で検証して頂きたいと思います。
参照:意守丹田
05-04-17 西江水
『心の置き所を定めて、心を一度一度にその所へ返して、其の置き所より十方へくばるべし、此の心の置き所、是を西江水と秘し、或いは神妙剣とも秘したる也』
『心の持ちどころというは、腹、背中、西江水と三つなり。腹を張るにてはなく、腹を押し落す心持ちなれば、背中の中筋に力わたるなり。その二つに凝り固まらぬように、総身へ心のたんぶとわたって、力みもなく、ぬけた所もないを、西江水というなり』
西江水の本当の意味は、未だに分かっていませんが、初めてこの伝書を読んだ時に、何か腑に落ちたのです。
05-06-14 水(願流剣術物語より)
『2.心は満々たる水の如く、水もと動かず心もと動かず、縁に随いてひききえ、水の行く形也。たとえば敵は水を防ぐ楯也。この楯に少しも穴あれば水ひとり洩れ入るぞ。敵の構えに穴なければ、水は満々として行き渡らん処もなく湛えたる也。此の水を敵かき退きかき退かんとすれども、湛えたる水なれば、去れども水押し退かんとすれども水の如く也。』
『52. 身の科(とが)は大も小も身を破る事は一なり。身の内 少しもたるみなく 一杯に性の続きたるを 生き物と云うぞ。少しにてもたるみ有りて、継ぎ目の科有るは死身と云う也。其死身の少なきより敵水流入りて総てのよき処まで皆打ち敗るる也。たとえば弓鉄砲などにも 少しの疵あれば 其より裂け入りて 残りのよき処まで役に立たざるが如し。』
05-07-03 体内操作的体操から太極棒へ
『次の太極棒を使っての稽古は、呼吸に伴って腹圧を高め、身体をゴム鞠のような状態にしてから、息を少しだけ漏らし鳩尾を弛めて、パスカルの法則を意識しながら、体内の水を相手に注ぎ込むというようなイメージをした動きの稽古でした。』
『自分の身体から落下させる水と、相手の中心を狂わせながら相手を崩して、相手の身体から落下させる水との、落ちる位置をどのようにすれば一致させることが出来るかを考えてみるのも面白いかもしれません。私のイメージでは、「同じ滝壺に水を落とす」というような表現になるのですが、如何でしょうか。』
05-12-17 道歌してる?Vol.2
『我身をば 水と思ひて 敵に非の ある所にて もれ入れて勝て(定善流)
ここにも詠まれているように、我が身を水と思い、敵の弱点に漏れ入れる事が大切なのですが、実際には、自分の身体や思考方法を、水のような柔軟性のある状態にしておくことこそが至難の業なのではないでしょうか。その方法として、先に述べたところの、自分の中心を充実させつつ脱力する必要が出てくるのだと考えられます。』
大体はこんな感じで、あっちやこっちから孫引きして、ごちゃごちゃ書いているだけですので、皆さんは決して惑わされないようにして、必ずご自分で検証して頂きたいと思います。
参照:意守丹田
by centeringkokyu
| 2006-01-17 00:09
| 合気観照塾