2005年 11月 20日
発声法以前 |
ネコ殿の推薦図書「はじめての発声法」から、『歌い手のための10の基本原則』を抜粋して、少々私流のアレンジを加えてみました。
○呼吸法のエクササイズで、体内操作の準備をする。
○現状でのニュートラルな姿勢を体感する。
○鼻で息を吸いながら、喉を開き「あくびの稽古」をする。
○横隔膜はずっと支えを保ち続ける。
○胸郭はひらいて宙に浮いたままを保つ。
次に、2005年1月28日の「創始者達」から引用します。
アレクサンダー・テクニークは,F. M. アレクサンダー(1869-1955)によって開発されました。
彼はオーストラリアで若い俳優として有望なスタートをしましたが,しばらくすると舞台上で声がかすれたり,出なくなりました。医者も治療のしようがなく,アレクサンダーは自分で原因の解明にのりだし,三面鏡のまえに立って台詞をしゃべる瞬間の自分自身を観察しました。
その結果わかったことは,「やるぞー」とおもった瞬間に,首の後ろを縮めていたのです。そのため頭が重たくのしかかり,声帯に圧迫を加えていました。その反対に,首が楽になっていて,頭が前と上に行き,ふわっと脊椎のうえでバランスをとっていれば,声がらくに出ます。首の緊張がなければ,わたしたちに生来そなわっている初原的調整作用が活性化され,自分の全力を発揮できることが分かりました。(引用終わり)
お気づきのように、呼吸法と発声法は別々のものではなく、その準備段階として、頭蓋骨と仙骨とが連動して動くようにしておかなければなりません。「発声法以前」が大切なのです。
横隔膜が、浮きの役目をし、丹田がおもりになると考えても良いかもしれません。
そして、「ヘ・た・レ」は、12時・センター・6時という骨盤時計と同じ動きであり、センタリングの基本でもあります。気功などで行われる象徴的な動きとして、「亀と鳥」とも共通の動きになるのですが、亀や鳥というネーミングに拘りすぎて、何時までも顎と頸椎の動かし方だけを稽古していると、神経訓練という事に意識が行かなくなる恐れがあります。
昨日までの稽古は、太極棒で骨盤や横隔膜の動きを表現し、体内操作での神経訓練と呼吸法の関係を体感していただくことが目的でした。
来週からは、杖を使って「身体の立てかえ」と「横隔膜はずっと支えを保ち続ける」「胸郭はひらいて宙に浮いたままを保つ」という条件を満たすことによる、「視線と意識の使い方」をテーマにして稽古をしていきたいと考えています。
○呼吸法のエクササイズで、体内操作の準備をする。
○現状でのニュートラルな姿勢を体感する。
○鼻で息を吸いながら、喉を開き「あくびの稽古」をする。
○横隔膜はずっと支えを保ち続ける。
○胸郭はひらいて宙に浮いたままを保つ。
次に、2005年1月28日の「創始者達」から引用します。
アレクサンダー・テクニークは,F. M. アレクサンダー(1869-1955)によって開発されました。
彼はオーストラリアで若い俳優として有望なスタートをしましたが,しばらくすると舞台上で声がかすれたり,出なくなりました。医者も治療のしようがなく,アレクサンダーは自分で原因の解明にのりだし,三面鏡のまえに立って台詞をしゃべる瞬間の自分自身を観察しました。
その結果わかったことは,「やるぞー」とおもった瞬間に,首の後ろを縮めていたのです。そのため頭が重たくのしかかり,声帯に圧迫を加えていました。その反対に,首が楽になっていて,頭が前と上に行き,ふわっと脊椎のうえでバランスをとっていれば,声がらくに出ます。首の緊張がなければ,わたしたちに生来そなわっている初原的調整作用が活性化され,自分の全力を発揮できることが分かりました。(引用終わり)
お気づきのように、呼吸法と発声法は別々のものではなく、その準備段階として、頭蓋骨と仙骨とが連動して動くようにしておかなければなりません。「発声法以前」が大切なのです。
横隔膜が、浮きの役目をし、丹田がおもりになると考えても良いかもしれません。
そして、「ヘ・た・レ」は、12時・センター・6時という骨盤時計と同じ動きであり、センタリングの基本でもあります。気功などで行われる象徴的な動きとして、「亀と鳥」とも共通の動きになるのですが、亀や鳥というネーミングに拘りすぎて、何時までも顎と頸椎の動かし方だけを稽古していると、神経訓練という事に意識が行かなくなる恐れがあります。
昨日までの稽古は、太極棒で骨盤や横隔膜の動きを表現し、体内操作での神経訓練と呼吸法の関係を体感していただくことが目的でした。
来週からは、杖を使って「身体の立てかえ」と「横隔膜はずっと支えを保ち続ける」「胸郭はひらいて宙に浮いたままを保つ」という条件を満たすことによる、「視線と意識の使い方」をテーマにして稽古をしていきたいと考えています。
by centeringkokyu
| 2005-11-20 13:43
| 合気観照塾