嶺と谷が明確になる |
○肩つかみ(その2)山切りカット
・力を抜いた途端に嶺と谷が出てくる
◆体内の釣り合い
接点で相手の中の動きを感じ取りながら、それに付いていくように自分の中を動かす
相手の上着の袖と襟を掴んで浮かせ、引き手と釣り手の間の張りがたわまないように、体内の釣り合いを保つ
接地面の圧の変化を感じながら、相手の不安定なバランスにただ付いていくだけで、相手が勝手に転んでいくことを体感した
骨盤の動きを指先まで柔らかく伝え、中指の先から伸びていく力が、相手の瘂門に向かうように仰ぐ
相手を通り抜けた遠くの一点まで空間を広げ、意識を手前で止めずに、相手を通過点にする
嶺から谷まで通されているときは、落とされる前から落差を感じられ、動きとして表れる以前から技が決まっていることを実感した
〆管理人です
先週の観照塾では、自分の中心、相手の中心、周りの空間をどのように捉えて動いているかで、同じような動作をしているつもりでも全く別物であることを実感しました。
空間には何の目印も付いていませんが、技を掛ける側と受ける側で、その感覚を共有できるということは興味深いことですね。
参照1:「立体視」〜「空間認識」〜「うすらぼんやり」
常に技(剣筋)は嶺から谷へ通します。谷というのは当てる箇所、そこへ結ぶ最適な『嶺』を自分で想定するのです。小手を打つという動作でも、小手だけを狙うのではなく肩や首筋を通して斬る。また嶺はなにも相手の身体箇所に限らず、長身の相手や高い位置を狙うときは頭上に想定することもあります。
参照2:嶺谷之事
嶺谷とは、正しい太刀筋を斬り込むときの目付を示したもので、古い介者剣法時代には腕(かいな)の左右の屈(かが)みのことを意味していたようです。
しかし、新陰流では真直・順・逆の三つの太刀筋を重んじ、それを截り透す時の目付を嶺谷といっています。この目付が確実にならないと正しい太刀筋を截り透せないのです。
参照3:相伝線
分けのぼる ふもとの道は ことなれど 同じ高嶺の 月を見るかな
雨あられ 雪や氷と へだつれど 落つれば同じ 谷川の水
☆リンク先で更新された記事
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