2005年 09月 11日
合気の身体 |
昨日の稽古でのリーダーはA木さんでした。先々週ぐらいまでは、非常に悩み緊張されていたようですが、初めてとは思えない落ち着いた、深い内容の稽古でした。
大変申し訳ない事に、私が稽古に遅刻してしまいましたので、最初の15分は参加できませんでしたが、「合気の身体になれるかもしれない体操」から抜粋しての稽古になっていました。
技の修得目標についての提案(配付資料005)の中の「合気の身体になれるかもしれない体操の解説」から引用します。
鍛錬方法は、本来その必要性を感じた人が、自分で作り各自に実行されるべきものであり、他の人が作ったものは、なかなか理解しにくく、すぐには自分の物になりにくいと考えられます。鍛錬方法は、作った人が何らかの目的を持って作り出したものですから、その目的を理解していない人が、目的を持たずにひたすら続けたとしても、何にも気づけない事もあり得ます。ただの準備運動としか捉えられない人には、準備運動にしかなりえません。
下記の体操は、私(K野)が以前に少しだけ習った気功、張宇先生の外丹功と沈再文先生の保健長寿功を少しオ−バ−にアレンジしたものです。3年ぐらい継続して稽古し、体操の目的を少しずつ身体で理解出来るようになれば、動作を小さくしても、正確なとぎれない動きが出来るようになれるはずです。本当の意味での合気の稽古は、それからがスタ−トだと考えていただいた方がいいかもしれません。
古流武術の型稽古は、初歩のうちに大きくゆっくり正確に型を稽古し、その流派の特徴的な身体の使い方と、身体全体を協調して使う必要性を、身体に覚え込ませるシステムになっているのだと思います。その型稽古でさえ、自然な勢いのある身体の使い方と正しい意識の使い方を、よほど注意して稽古しないと、ただの型保存会になってしまう怖れが有ります。観照塾に型は有りませんので、各自が技の共通原理を考え、そこに至る方法を自分自身で作りだし、それを実践していく以外にないと考えています。
以下の体操の順番には、それなりの意味がありますが、順番に拘るよりも、自分が苦手な体操を、どうすればスムーズに出来るようになるかを、自分で考え、補助体操を工夫して頂きたいと思います。勿論、先輩にアドバイスを求めることも大切です。
しかし、それぞれのレベルによって、とらえ方が異なりますので、固定観念を持たずに、「身体を変えれば理論も変わる」という事を、常に念頭において、自分の現状を如何にして変えればよいのかということを、確認しながら稽古を続けて頂きたいと思います。(引用おわり)
昨日のA木さんの稽古では、見事に上記の考え方を実践してくださったので、本当に感激しました。久しぶりに稽古に参加してくださったS多さんも、たった2ヶ月で立ち方も動きも凄く進化して精妙になっていると驚いておられました。
稽古内容としては、以下の体操をゆっくり行ってから、相対稽古で相手に手などを持って貰い、少し負荷をかけた状態で、自分の動き方を検証するというものでした。
4. (水中から水面に首を出す)亀と(毛繕いする)鳥
蕾の手の甲で、太ももから腰にかけて擦る。(亀は前から後/鳥は後から前)
6.(逆戻りする)噴水
両手の甲を着けて、身体の中心で地下深くから水を吸い上げる。
喉の位置で噴水になり、空の一点を見上げながら、朝顔の手に開く。
7. 朝顔(花と蕾)
朝顔〜左の蕾を見る〜朝顔〜右の蕾を見る
他にも鳥の羽ばたきなどの動きで、身体全体の連動を検証しました。
A木さんがまず見本を見せてくださったのですが、中心の意識や厳密な連続した動きをゆっくり正確に表現してくださったので、もう少しここに注意したら、もっともっと精妙な動きになるはずのポイントを、ついつい指摘してしまいました。そのあたりのことは、ご自分で工夫して頂くのが一番良いのですが、「あぁ〜もったいない。そこまで出来ているのに!」と、思わず手出ししてしまったのです。
A木さんは、「M井さんやM岡さんにアドバイスして頂いたので、その焼き直しでしかありません。」と言っておられましたが、これまで黙々と稽古してこられ、しかもご自分で工夫された賜物だと思います。本当に有り難うございました。
大変申し訳ない事に、私が稽古に遅刻してしまいましたので、最初の15分は参加できませんでしたが、「合気の身体になれるかもしれない体操」から抜粋しての稽古になっていました。
技の修得目標についての提案(配付資料005)の中の「合気の身体になれるかもしれない体操の解説」から引用します。
鍛錬方法は、本来その必要性を感じた人が、自分で作り各自に実行されるべきものであり、他の人が作ったものは、なかなか理解しにくく、すぐには自分の物になりにくいと考えられます。鍛錬方法は、作った人が何らかの目的を持って作り出したものですから、その目的を理解していない人が、目的を持たずにひたすら続けたとしても、何にも気づけない事もあり得ます。ただの準備運動としか捉えられない人には、準備運動にしかなりえません。
下記の体操は、私(K野)が以前に少しだけ習った気功、張宇先生の外丹功と沈再文先生の保健長寿功を少しオ−バ−にアレンジしたものです。3年ぐらい継続して稽古し、体操の目的を少しずつ身体で理解出来るようになれば、動作を小さくしても、正確なとぎれない動きが出来るようになれるはずです。本当の意味での合気の稽古は、それからがスタ−トだと考えていただいた方がいいかもしれません。
古流武術の型稽古は、初歩のうちに大きくゆっくり正確に型を稽古し、その流派の特徴的な身体の使い方と、身体全体を協調して使う必要性を、身体に覚え込ませるシステムになっているのだと思います。その型稽古でさえ、自然な勢いのある身体の使い方と正しい意識の使い方を、よほど注意して稽古しないと、ただの型保存会になってしまう怖れが有ります。観照塾に型は有りませんので、各自が技の共通原理を考え、そこに至る方法を自分自身で作りだし、それを実践していく以外にないと考えています。
以下の体操の順番には、それなりの意味がありますが、順番に拘るよりも、自分が苦手な体操を、どうすればスムーズに出来るようになるかを、自分で考え、補助体操を工夫して頂きたいと思います。勿論、先輩にアドバイスを求めることも大切です。
しかし、それぞれのレベルによって、とらえ方が異なりますので、固定観念を持たずに、「身体を変えれば理論も変わる」という事を、常に念頭において、自分の現状を如何にして変えればよいのかということを、確認しながら稽古を続けて頂きたいと思います。(引用おわり)
昨日のA木さんの稽古では、見事に上記の考え方を実践してくださったので、本当に感激しました。久しぶりに稽古に参加してくださったS多さんも、たった2ヶ月で立ち方も動きも凄く進化して精妙になっていると驚いておられました。
稽古内容としては、以下の体操をゆっくり行ってから、相対稽古で相手に手などを持って貰い、少し負荷をかけた状態で、自分の動き方を検証するというものでした。
4. (水中から水面に首を出す)亀と(毛繕いする)鳥
蕾の手の甲で、太ももから腰にかけて擦る。(亀は前から後/鳥は後から前)
6.(逆戻りする)噴水
両手の甲を着けて、身体の中心で地下深くから水を吸い上げる。
喉の位置で噴水になり、空の一点を見上げながら、朝顔の手に開く。
7. 朝顔(花と蕾)
朝顔〜左の蕾を見る〜朝顔〜右の蕾を見る
他にも鳥の羽ばたきなどの動きで、身体全体の連動を検証しました。
A木さんがまず見本を見せてくださったのですが、中心の意識や厳密な連続した動きをゆっくり正確に表現してくださったので、もう少しここに注意したら、もっともっと精妙な動きになるはずのポイントを、ついつい指摘してしまいました。そのあたりのことは、ご自分で工夫して頂くのが一番良いのですが、「あぁ〜もったいない。そこまで出来ているのに!」と、思わず手出ししてしまったのです。
A木さんは、「M井さんやM岡さんにアドバイスして頂いたので、その焼き直しでしかありません。」と言っておられましたが、これまで黙々と稽古してこられ、しかもご自分で工夫された賜物だと思います。本当に有り難うございました。
by centeringkokyu
| 2005-09-11 17:42
| 合気観照塾