鍵は頸の位置 |
相手と一体になったバランスで、外枠を保ったまま肩の力を抜いて、股関節が自由に動かせる状態にする
胸骨を内側から膨らませて緩みを取り、股関節で肋骨の内部を細く回旋させて、相手を転ばせる
相手の重みを身体の内部を通して下方へ下ろし、接地面から吸い上げて相手の根っこからバランスを崩す
剣術の相掛けと同様の伸びで、腕を伸ばして相手の手刀を受け、触れた瞬間から相手を浮かす
肘の力を抜いて仙骨と手を一致させ、仙骨の動きが直接、相手に伝わるバランスとなるように吸い込む
上肢の力を抜いているつもりでも、骨盤の傾きや頭部の位置や腕の角度を変えることで、まだまだ抜けていないことを体感させて頂いた
相手の負荷を利用して、上肢を脱力しながら下肢内側を充実させ、全身の引きと攻めを作る
左右の股関節からそれぞれの手の動きを操作し、浮きの高度や誘導する方向を時間差で伝えて相手を転ばせる
中心の軸を伸ばし、頭部の高さを保ちながら丹田に吸い込み、外向きの力と内向きの力を身体で交流させる
「随分、良くなってきましたが、足、特に脛の部分が冷える感じが残っています」
この方、10代のころギックリ腰を起こされたのを切っ掛けに様々な不調に悩まされてこられました。
これまで色々な治療を受けてこられましたが、症状は重くなるばかりで当院に来られた時も「何とかしてほしい」と言う期待と「どうせ此処でもよくならへんわ」と言う諦めが体全体からにじみ出ていました。
初診時に「長年の負担が有るので1度の治療で良くなることは無いと思います。辛抱強く継続して治療を受けていただければお力になれると思います」とお伝えすると
「今まで、そんなことを言ってもらったことが有りませんでした・・・頑張って通います」とのことでした。
それからは、まさに2人3脚で治療にあたり少しづつ不調が改善されてきています。
#管理人です。
背中の力を抜き、背骨や肋骨を自由に動かす鍵は頸の位置でした。陰経を丁寧に使う稽古を2か月繰り返した後の頸の位置の重要性は以前とは違うものがあります。
稽古後の会員さんの姿を観ると全体的に頸の位置が良くなっていたのが印象的でした。
こんなにいませんが笑