生かすも殺すも呼吸次第 |
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約一年ぶり位の柔術であったと思います。
通常の柔術と異なり、そのベースに「合気」や「剣術」、
「呼吸とそれに伴う伸張」を内包している為、
そこが大きな違い、難しさ、妙になる気がしています。
それを一番最初に教えて頂く...分からぬまま手に「宝珠」を頂いている感じです。
その稽古も解説・論理的な稽古でなく、
稽古とは言え、一回一回、感覚的真剣勝負から生まれるもの。
など...「受け売り」から一歩出て感じる次第です。
◆骨盤主導と仙骨主導。
今回はM岡さんとさせて頂き、師匠の体内操作ばかり見ていました。
・恥骨を下げるのと頭へ伸びる引き分け
・恥骨や丹田、背骨の意識が前すぎる
・身体の伸びが無いと両手同時に緩みをとれない
・指先と恥骨を合わせる
・肩の力を抜いた後は恥骨、丹田以外は全部要らない(身体の伸びは必要)
ということを感じました。
帰ってから復習していると丹田の力を抜いて仙骨へ浸透していくようにすると
仙骨の動きが背骨に伝わっていくのを感じました。
今までしていたのは骨盤の動きで背骨に伝えていたんだと気づきました。
◆やっとこさで初級技の稽古
〇感じたことや注意事項
芯を伸ばして付けたまま、肩の脱力を丹田まで繋げて弛められると相手が転ぶことを体験し、力が抜けて初めて行き先が分かるということ実感した
下肢の陰経それぞれを手の動きと連動させ、下肢内側の張りで相手を浮かせて離陸する
相手の中心に照準を合わせて、目や口などを中央に寄せる力を集めて相手に返す
相手の固まっている経絡を通して入れ、抜けていく流れを誘導することで転ばせられることを体感し、治療と同じであることを実感した
目で見るのではなく、相手の中の繋がりを手から受け取り続け、接点の感覚を肚と繋げて丹田で観る
◆「何た」治療院を目指しています!
ある治療家さんのブログを拝見させていただいて「お~なるほどね」と感じたことがありました。
「施術をやったら施術で治った。それで施術で治ったから施術が効いた。」という
「やった、治った、効いた」を「三た理論」というらしい。
ところが、学術的にはこの「三た理論」は暗示効果やプラシーボ効果を除外できないので認められませんよと言う事らしい。
「医学的根拠を示しなさいよ!」と言う事。
確かに、根拠があるほうが安心できますよね患者さん側からみても。
でもですよ、患者さんが私の治療所に来てくださる理由は何かというと、不調や痛みがあることで日常生活を快適に過ごせない、やりたいことが出来ないという「困りごと」を解決してくれる治療院だろう
「やった、治った、効いた」が出来るはずと期待して貴重な時間とお金を使ってきてくれているのだと思っているのですよね私は!
根拠は、後付けで良いと思うわけですよ。
〆管理人です
先週の合気観照塾では、『幻の神技 大東流合気柔術』に書かれている技を元に稽古を付けてくださいました。
相手の攻め方によって色々な技があるように見えても、それに応じる身体の働きは共通していることを感じられました。
教科書を参考にしながら、合気の力を強化しよ~と思っています。
物理の教科書には、こんな挿絵も載っているようです
参照1:幻の神技 大東流合気柔術
こうした身法を生かすも殺すも呼吸次第ということができる。体のいかなる部分であれ、そこに呼吸の動きを作用させることができなければならない。そうして初めて、合気の威力を真に引き出すことができるのである。
参照2:伸筋と屈筋と反射
技をかけるときは、相手と触れ合った刹那、その部分を介して円形や螺旋の動きで中心を攻め狂わせる。その際、人体の生理的な反射を利用して虚の状態を瞬間的につくりだし、そこから攻め込んで相手の重心を完全に奪ってしまうのである。
参照3:秘伝『空中合気』
空中合気であろうが、多人数掛けであろうが、形が決まっているわけではなく、合気の身体を創る為の稽古であり、自分なりの合気の原理を抽出するための稽古だと考えていただきたいのです。