2016年 12月 12日
脱力が如何に大切か |
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バランス☆運動療法初級 2016.12.10
今月のバランス☆運動療法初級講座でも、K野先生が、参加者を順に施術してくださいました。
座布団や脚を使いながら、仙骨の傾きや、脊柱の並びや、四肢の関節の向きが繋がる位置に合わせ、寝ているだけで弛むポジション取りの大切さを学びました。
固まっている場所に対して、上から下から、右から左から、どこからでもそこを中継地点として付け、全身を繋げられることを体感させて頂きました。
腹部に手を当てて頂くと、自分が呼吸をする度に呼気が深くなり、重みが下に下りていくことを感じられました。
立ってみると、上部胸椎の固さが弛んで脊柱が柔らかく動く状態を実感でき、しばらく体感の変化を確認しながら施術を見せて頂きました。
それから、仰臥位で頚部や背部に枕を入れ、腹部が伸び、脱力できるポジションで、腹部に手を当てる施術の練習をしました。
手の力を抜いたつもりでも、手背や指などまだまだ抜けることを体感させて頂き、想像以上に手を固めて使ってしまっていることに気付くことが出来ました。
誘導して頂き脱力できていくと、手がとろけるチーズのように相手の腹部の形に馴染んでいく状態を体感できました。
相手に浸透したところで、丹田の動きで、相手の身体を、中が水で満たされた袋をイメージしながら揺らしました。
外側の全体と内部の動きを同時に感じられる感覚があり、自分の感覚を高め、相手の動きに付いていくために、深い脱力が如何に大切かを再認識しました。
合気観照塾 2016.12.10
・相手が突いてきた杖を体幹の向きを立て替えてかわし、杖に手を滑らせて立て、倒れる方向に付いていく
相手の突きを避けて技を掛けるのではなく、移動自体を技の一部として、相手の中心に付けてバランスを変え続ける
・相手が構えた杖を介して、片側の手で相手の頚に向かって入れ、そこから返ってくる方向に誘導する
股関節の立て替えと分け目の回転を一致させて、小さな動きで相手を大きく崩す
・正座位でも歩法をするように、下肢の張りと手の揺れを一致させて動く
下肢内側から上ってくる力を体幹の内部で吸い上げて上肢を伸ばし、手まで繋げる
・接点の位置は留めたまま、皮膚の緩みの範囲で相手の全身に付けたり入れたり抜いたりする
丹田から相手の崩れる方向に誘導し、その力が伝わるまで手は脱力したまま待ち続ける
・相手の腕に近付くときも、同調して誘導するときも、相手の実体だけでなく、周りの空間も含めて観ながら動く
それを意識しているかどうかで、吸い込みの深さや、伝わる力の奥行きが全く異なることを体験させて頂いた
ふと見た本に、
山を歩く中、じわじわ実感として感じる様になって行った事を見ました。
「三力偈(さんりきげ)」 ⇓
「以我功徳力」
「如来加持力」
「及以法界力」
私なりの超解釈ですが、
「頑張ります」
「宜しくお願いします」
「感謝します」
それぞれの源泉は、
「発心・自助努力」
「優れた先生や先達の御助力」
(神仏も先生や先達)
「あらゆる事象や出来事の力」
その為に、
「自分を見つめ、信じ、その原動力を突き詰めます」
「信じ、受け入れ、信頼します」
「あらゆる事を感じ、感謝します」
本来の意味と違うかもしれませんが、
自力だけでも他力だけでもない、
このバランスを山中で初めて感じた時、
びっくりするやら、泣けてくるやら、有り難いやらでぐっしゃぐしゃ(笑)。
以来、それが自分の大きなベースになりました。
by centeringkokyu
| 2016-12-12 00:31
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