2016年 11月 01日
合気か我気か |
▼大東流合気柔術の技術体系
#楽隠居です
私には詳しいことは分かりませんが、合気の技を創意工夫しながら、思いつきで教えていたという説には納得してしまいます。OS先生に教えて頂いていた頃は、先生に技をかけていただく場合は、何人かで相談して「ふわっと持つ人」「ガッチリ持つ人」「気持ちを動かさないようにして、ぴったり持つ人」と、役割分担して稽古しました。そうすると、先生の技が変わってしまうので、なかなか面白い稽古ができました。勿論、型の保存会には成り得ない稽古方法でした。
前提条件が変わると、当然ですが技が変わってしまう訳です。その上、持ち方の癖や身体の使い方の癖によって、技をかけられた場合の反応の仕方も変わります。ですから、いろいろな持ち方や攻撃の仕方に、臨機応変に対応する稽古が必要で、稽古の中で合気の通りを感じながら、自分も身体内部のつながりや力の出し方を工夫することが大切になります。
佐川先生は、合気はゆっくりかけることが大切だと言っておられたとか・・・
六方会の岡本先生も、同じ技を早くかけたり、ゆっくりかけたりして下さったと書かれていたと思います。
下の表は、六方会の基本技と佐川先生の技を高橋賢先生がまとめられたものとを比較できるようにしたものです。相手の攻撃方法で分類されているだけで、○○投げとは書かれていません。
過去記事からの引用ばかりで、申し訳ございません。私の基本的な考え方は変わっていませんので!
『手の形』は、馴染ませることが目的で、無闇に五指を張って、固めてしまっては我気になる。
馴染んで、掴まれている箇所の存在感がなくなるので、相手は微妙に反応してしまう。当然、『力を抜く』ことが必要である。
常に『引きと攻め』をイメージし続ける。
相手の反応に応じて、誘導するので、どの方向に行くかは決められない。
『のし』⇒「の」の字の一画目は、相手に描かせてから誘導する。
同じような掴み方をしていても、力の強さや方向は、微妙に異なる。
同じように掴んで、同じように倒れるのは、合気ではなく、我気になっているかもしれない。
立ち技の場合に、足幅が広いと相手の動きに合わせることができないし、肩の力が抜けなくなるので、我気になる。
諸先生のご意見は、『表紙』をお読みください。
参照1:合気ではなく我気になる
参照2:手を張り肩の力を抜く
参照3:手の内の合気
by centeringkokyu
| 2016-11-01 00:20
| 合気観照塾