2016年 05月 02日
体内の変化を相手に反映する |
☆リンク先で更新された記事
◆稽古記録23
東雲道場 2016.04.30
・中心から上ってきた動きを、胸鎖関節で方向を変えて上肢に伝達し、肩を力の通過点にする
ペットボトルの中の水の動きを感じながら、鎖骨、肩、肘、手首と、順に吸い上げたり弛めたりする動作を観察する
・相手に物打ちを押さえられたところから、剣を上げていくときと同じ働きを伝える
剣の高さは変わらなくても、体内を行き来する力は同様に伝わり、相手を浮かせる働きとして表れることを体感した
・接点の圧を持続しながら、剣や相手から受け取った重みを丹田に落とす
高まった実感が抜けないように丹田から動いて、相手の向こう側まで伸びを伝える
・息を吸って相手の背側にバランスを移し、弛めてそこからさらに後方にずらし、息を吐きながら傾いていく相手に付いていく
軸をずらした状態で力を抜いて弛めることで、相手は抵抗する拠り所が無くなり、ぶつかることなく楽に前に進めることを体験した
・手首を決めたまま、母指球と小指球で挟んだ玉を転がすことで、浮かせたり落としたり斬ったりする
体幹から上肢尺側を通っていく経路を伸ばして刀の反りに繋げ、母指側と小指側での引きと攻めを伝える
・相手のバランスで剣を持たせ、右手と左手の手の内が決まるようにそれぞれ緩みを取る
お互いの身体が繋がるバランスに近付け、自分の体内で起こっている変化を相手に反映することで、技が掛かることを体感した
▼柄の握りから転載させていただきます。
竹刀を持つ時には、左手は柄頭から小指が出ないようにいっぱいに持ち、右手は鍔に触れるか触れない程度に持つのが基本とされています。
中には左手の小指半分を柄頭にかけて軽く締めるという持ち方を指導される場合もあるようです。
これは日本刀と違って「斬る」のではなく「打つ」という作用をする竹刀の場合、打突時の反動が日本刀より強く柄頭に戻ってきてしまいますが、小指を半がけにしておくと、その衝撃が小指に強くかからず、自然に手の平に抜けますので、小指を締めた手の内が緩まずに打突に冴えを出すことが出来ます。
ただし、これは竹刀に特化した持ち方ですので、日本刀と竹刀の違いを十分に認識した上で工夫されることをお勧めします。
柄の握りは、左右両手とも親指と人差し指は軽く添える程度に握り、中指は締めず緩めず、小指と薬指とを十分に締める心持ちで握ります。
手の平を開き加減にして親指人差し指を柄から離し、中指と薬指の先に乗せるようにして持っている人をたまに見かけますが、これでは瞬間的に竹刀を払われたときなどに取り落としたり対処が遅れたりする場合がありますので、極端に握りが緩すぎるのも良くありません。
宮本武蔵も「手の内にはくつろぎの有る事あしゝ」と言っています。
柄の握りには、「小鳥や生卵を握るように」とか、「左手は傘の柄を握るように」という昔からの教えもありますので、各自で研究し工夫してみてください。
また、肘は伸びすぎず、両腕の間接を柔らかくして肘の内側をやや上に向けるような心持ちで脇を軽く締めます。
この時、濡れ手ぬぐいを絞る気持ちで両手首を締め入れるというような教えもありますが、あまり手首を絞ることを意識しすぎると、肘が伸びきったり肩に力が入ってしまいやすくなります。両手それぞれの親指と人さし指の割れ目が竹刀の弦の延長上に来るようにすることを心がけると良いと思います。
#楽隠居です
私の場合は、合気柔術を稽古しながら、新陰流も稽古していたのですが、『手の内』というのは、なかなか難しいものだと感じたので、いろいろと実験しながら稽古しています。
竹刀の形状と操作法は、刀とは違うということや、剣術の流派によっても微妙な違いはあるのだと思います。
私は、合気の為の剣術稽古と考えていますので、引きと攻めが出来ないような『手の内』は、問題外だと考えています。
更に、先日の比較写真『青岸』では、背後の意識の違いを想像していただきたいと思います。剣道の場合には、自分の前にしか相手は存在しませんし、打ってはいけない部位もあるようですから、心持ちもそれなりになっているのだと思います。
参照1:衝撃的な大変化?
参照2:横隔膜の操作
先生方の姿勢にご注目ください。
◆稽古記録23
東雲道場 2016.04.30
・中心から上ってきた動きを、胸鎖関節で方向を変えて上肢に伝達し、肩を力の通過点にする
ペットボトルの中の水の動きを感じながら、鎖骨、肩、肘、手首と、順に吸い上げたり弛めたりする動作を観察する
・相手に物打ちを押さえられたところから、剣を上げていくときと同じ働きを伝える
剣の高さは変わらなくても、体内を行き来する力は同様に伝わり、相手を浮かせる働きとして表れることを体感した
・接点の圧を持続しながら、剣や相手から受け取った重みを丹田に落とす
高まった実感が抜けないように丹田から動いて、相手の向こう側まで伸びを伝える
・息を吸って相手の背側にバランスを移し、弛めてそこからさらに後方にずらし、息を吐きながら傾いていく相手に付いていく
軸をずらした状態で力を抜いて弛めることで、相手は抵抗する拠り所が無くなり、ぶつかることなく楽に前に進めることを体験した
・手首を決めたまま、母指球と小指球で挟んだ玉を転がすことで、浮かせたり落としたり斬ったりする
体幹から上肢尺側を通っていく経路を伸ばして刀の反りに繋げ、母指側と小指側での引きと攻めを伝える
・相手のバランスで剣を持たせ、右手と左手の手の内が決まるようにそれぞれ緩みを取る
お互いの身体が繋がるバランスに近付け、自分の体内で起こっている変化を相手に反映することで、技が掛かることを体感した
▼柄の握りから転載させていただきます。
竹刀を持つ時には、左手は柄頭から小指が出ないようにいっぱいに持ち、右手は鍔に触れるか触れない程度に持つのが基本とされています。
中には左手の小指半分を柄頭にかけて軽く締めるという持ち方を指導される場合もあるようです。
これは日本刀と違って「斬る」のではなく「打つ」という作用をする竹刀の場合、打突時の反動が日本刀より強く柄頭に戻ってきてしまいますが、小指を半がけにしておくと、その衝撃が小指に強くかからず、自然に手の平に抜けますので、小指を締めた手の内が緩まずに打突に冴えを出すことが出来ます。
ただし、これは竹刀に特化した持ち方ですので、日本刀と竹刀の違いを十分に認識した上で工夫されることをお勧めします。
柄の握りは、左右両手とも親指と人差し指は軽く添える程度に握り、中指は締めず緩めず、小指と薬指とを十分に締める心持ちで握ります。
手の平を開き加減にして親指人差し指を柄から離し、中指と薬指の先に乗せるようにして持っている人をたまに見かけますが、これでは瞬間的に竹刀を払われたときなどに取り落としたり対処が遅れたりする場合がありますので、極端に握りが緩すぎるのも良くありません。
宮本武蔵も「手の内にはくつろぎの有る事あしゝ」と言っています。
柄の握りには、「小鳥や生卵を握るように」とか、「左手は傘の柄を握るように」という昔からの教えもありますので、各自で研究し工夫してみてください。
また、肘は伸びすぎず、両腕の間接を柔らかくして肘の内側をやや上に向けるような心持ちで脇を軽く締めます。
この時、濡れ手ぬぐいを絞る気持ちで両手首を締め入れるというような教えもありますが、あまり手首を絞ることを意識しすぎると、肘が伸びきったり肩に力が入ってしまいやすくなります。両手それぞれの親指と人さし指の割れ目が竹刀の弦の延長上に来るようにすることを心がけると良いと思います。
#楽隠居です
私の場合は、合気柔術を稽古しながら、新陰流も稽古していたのですが、『手の内』というのは、なかなか難しいものだと感じたので、いろいろと実験しながら稽古しています。
竹刀の形状と操作法は、刀とは違うということや、剣術の流派によっても微妙な違いはあるのだと思います。
私は、合気の為の剣術稽古と考えていますので、引きと攻めが出来ないような『手の内』は、問題外だと考えています。
更に、先日の比較写真『青岸』では、背後の意識の違いを想像していただきたいと思います。剣道の場合には、自分の前にしか相手は存在しませんし、打ってはいけない部位もあるようですから、心持ちもそれなりになっているのだと思います。
参照1:衝撃的な大変化?
参照2:横隔膜の操作
先生方の姿勢にご注目ください。
by centeringkokyu
| 2016-05-02 08:37
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