2016年 01月 23日
ゼロ・ポジションって? |
☆リンク先で更新された記事
◆肩を先に動かさない事で起こる現象
◎肩を先に動かさない様にすると何が起きるか?
○横隔膜の動く部分が増える
○胸椎、頸椎周辺の過緊張が解けていく
○脊柱が伸展して後頭下筋群の弛みが取れる
○頸から薄筋が吊るされる
◎芯出し
○重りをゆする
○不安定の中で脱力
○ゆっくりじっくりロッキングチェア
※重りを使った時は前後に必ず、噴水やコンドルポーズを行う
◎椅子のポジショニング
○吸った時の緊張と弛めてをメインに観察
・膝の下に足が有る時無い時
・親指一本分ずつずらす(幅)
・親指の爪分だけ前後にずらす
・趾を少し浮かした時地面を握った時
・軽く足踏み
・薄筋の根元を椅子の縁に付けた時と深く座った時
・恥骨の寄せと坐骨の重さ
◎歩法
○すり足
・踵の意識
・坐骨の重さと踵の重さの連動
・趾の上げと恥骨の寄せ
・寄せと送り出し
◎立ち座り
・椅子との距離感
・椅子に触れた瞬間に脱力(安心感)
・座った時のポジショニングは?
◎施術では
・明らかにいつもより深くにコンタクトしている
・説明しながらの調整が楽になっている
・参加型の調整も楽になっている
・一人一人の切り替えがハッキリしてきた
参照:スパイクとゼロ・ポジション
ゼロ・ポジションになると上腕骨への外旋や内旋といった回旋の力が加わりません。(力がゼロ)
◎ゼロ・ポジション時の筋配列
上はゼロ・ポジションの時の筋の配列ですが、上腕骨に向かってきれいな配列をしています。
特定の筋が収縮している訳ではありません。この特性は医療の現場で使われていて、上腕骨の骨折の牽引整復法に用いられます。骨折を起こした骨のずれが元に戻せないのは自分の筋肉の力により骨片が引っ張られてしまうのも一因です。骨折を起こした上腕をゼロ・ポジションで引っぱると、余分な力が骨片に加わらず、骨が解剖学的ないい位置に寄って来ます。
また、肩関節の脱臼の時もゼロ・ポジションで引っ張るとかなり簡単に戻ります。肩の脱臼が戻りにくいのも筋肉に上腕骨が引っ張られるためなのです。肩の腱板損傷の手術後にもしばらくの間、このポジションで固定や牽引をします。
このため上腕骨は余計な筋力を使わず、挙上位で非常に安定しています。
もともと、Sahaが手術をせず(多くの医療費をかけずに)に骨折の治療や肩の治療をするために考案したポジションのようです。Sahaの原著にはゼロ・ポジションで肩を牽引したり、ギプスを巻いて骨折の治療をしているインドの人々の写真が多く掲載されています。ゼロ・ポジションはこういった患者さんを治そうという整形外科医の熱意から生まれた概念である事を覚えておいて下さい。
しかし、このような機能的な肩の肢位を述べたのはSahaが最初ではありません。Sahaに先立ち肩関節の大家のCodmanも「ハンモック・ポジション」として同様の肢位を述べていました。ハンモックの上で両手を頭の後ろに組み、これを枕にして横たわる姿勢で、一番リラックス(=余分な力が入っていない)出来るポジションだからです。
さらに動物に目を向けると、獲物に飛び掛かる前や速く駆ける時に前足を前方に伸ばして地面に足を着ける時の安定させるポジションです。
#楽隠居です
私は、力が入りにくくなるポイントをゼロ・ポジションだと考えています。その位置で浮かせて待っていると、自然に伸展してくるからです。個々人の身体の使い方や癖は、微妙に違うものですから、ここがゼロ・ポジションだと決める事は出来ないのではないでしょうか?
歩法の場合も、一般的には1・2・1・2・1・2・3・4というようなリズムで動きますが、今月稽古している歩法は、0・1・0・1・0・1・0・1というリズムを大切にしています。
そうすれば、太股の前の筋肉主動ではなく、股関節とお尻の下側の筋肉を使って歩くことになるかもしれません。
お年寄りの歩き方を見ていると、前に突っ込んだ状態で、足の指で地面を掴んで蹴り出すような感じがします。そうすると、視界も狭まり、耳が遠くなっていると、周りの人や自転車などの動きにも気づきにくくなるのでしょう。
ロコモティブ・シンドロームにならないように、筋肉を鍛えましょう。という考え方のようですが、筋肉を鍛えるというよりも、使える筋肉を出来るだけ増やしておき、0・1・0・1・0・1・0・1というリズムで、歩く練習をするべきではないかと考えています。
いろいろな姿勢での、ゼロ・ポジションを味わっていただきたいと思っています。
◆肩を先に動かさない事で起こる現象
◎肩を先に動かさない様にすると何が起きるか?
○横隔膜の動く部分が増える
○胸椎、頸椎周辺の過緊張が解けていく
○脊柱が伸展して後頭下筋群の弛みが取れる
○頸から薄筋が吊るされる
◎芯出し
○重りをゆする
○不安定の中で脱力
○ゆっくりじっくりロッキングチェア
※重りを使った時は前後に必ず、噴水やコンドルポーズを行う
◎椅子のポジショニング
○吸った時の緊張と弛めてをメインに観察
・膝の下に足が有る時無い時
・親指一本分ずつずらす(幅)
・親指の爪分だけ前後にずらす
・趾を少し浮かした時地面を握った時
・軽く足踏み
・薄筋の根元を椅子の縁に付けた時と深く座った時
・恥骨の寄せと坐骨の重さ
◎歩法
○すり足
・踵の意識
・坐骨の重さと踵の重さの連動
・趾の上げと恥骨の寄せ
・寄せと送り出し
◎立ち座り
・椅子との距離感
・椅子に触れた瞬間に脱力(安心感)
・座った時のポジショニングは?
◎施術では
・明らかにいつもより深くにコンタクトしている
・説明しながらの調整が楽になっている
・参加型の調整も楽になっている
・一人一人の切り替えがハッキリしてきた
参照:スパイクとゼロ・ポジション
ゼロ・ポジションになると上腕骨への外旋や内旋といった回旋の力が加わりません。(力がゼロ)
◎ゼロ・ポジション時の筋配列
上はゼロ・ポジションの時の筋の配列ですが、上腕骨に向かってきれいな配列をしています。
特定の筋が収縮している訳ではありません。この特性は医療の現場で使われていて、上腕骨の骨折の牽引整復法に用いられます。骨折を起こした骨のずれが元に戻せないのは自分の筋肉の力により骨片が引っ張られてしまうのも一因です。骨折を起こした上腕をゼロ・ポジションで引っぱると、余分な力が骨片に加わらず、骨が解剖学的ないい位置に寄って来ます。
また、肩関節の脱臼の時もゼロ・ポジションで引っ張るとかなり簡単に戻ります。肩の脱臼が戻りにくいのも筋肉に上腕骨が引っ張られるためなのです。肩の腱板損傷の手術後にもしばらくの間、このポジションで固定や牽引をします。
このため上腕骨は余計な筋力を使わず、挙上位で非常に安定しています。
もともと、Sahaが手術をせず(多くの医療費をかけずに)に骨折の治療や肩の治療をするために考案したポジションのようです。Sahaの原著にはゼロ・ポジションで肩を牽引したり、ギプスを巻いて骨折の治療をしているインドの人々の写真が多く掲載されています。ゼロ・ポジションはこういった患者さんを治そうという整形外科医の熱意から生まれた概念である事を覚えておいて下さい。
しかし、このような機能的な肩の肢位を述べたのはSahaが最初ではありません。Sahaに先立ち肩関節の大家のCodmanも「ハンモック・ポジション」として同様の肢位を述べていました。ハンモックの上で両手を頭の後ろに組み、これを枕にして横たわる姿勢で、一番リラックス(=余分な力が入っていない)出来るポジションだからです。
さらに動物に目を向けると、獲物に飛び掛かる前や速く駆ける時に前足を前方に伸ばして地面に足を着ける時の安定させるポジションです。
#楽隠居です
私は、力が入りにくくなるポイントをゼロ・ポジションだと考えています。その位置で浮かせて待っていると、自然に伸展してくるからです。個々人の身体の使い方や癖は、微妙に違うものですから、ここがゼロ・ポジションだと決める事は出来ないのではないでしょうか?
歩法の場合も、一般的には1・2・1・2・1・2・3・4というようなリズムで動きますが、今月稽古している歩法は、0・1・0・1・0・1・0・1というリズムを大切にしています。
そうすれば、太股の前の筋肉主動ではなく、股関節とお尻の下側の筋肉を使って歩くことになるかもしれません。
お年寄りの歩き方を見ていると、前に突っ込んだ状態で、足の指で地面を掴んで蹴り出すような感じがします。そうすると、視界も狭まり、耳が遠くなっていると、周りの人や自転車などの動きにも気づきにくくなるのでしょう。
ロコモティブ・シンドロームにならないように、筋肉を鍛えましょう。という考え方のようですが、筋肉を鍛えるというよりも、使える筋肉を出来るだけ増やしておき、0・1・0・1・0・1・0・1というリズムで、歩く練習をするべきではないかと考えています。
いろいろな姿勢での、ゼロ・ポジションを味わっていただきたいと思っています。
by centeringkokyu
| 2016-01-23 00:46
| リンク先記事