2014年 12月 23日
恥骨手強し |
あの日の夜の出来事ですが~
陣痛で入院して来た初産婦さんが、痛がるわりに、子宮口が開大せず、のたうちまわっていました。
何故だろう~?と、思い
それとなく骨盤を衣服の上から触ってみると、仙骨のあたりが、ボコっと1cmぐらい丸く飛び出していました。
内診した時にも、恥骨弓角が狭く出っ歯のように前へ飛び出しているのが、よくわかりました。
私の経験から、こういう恥骨の方は、難産になる傾向があります。
子宮口が、全部開いて赤ちゃんの頭が膣を通過しても、骨盤の出口部で恥骨に、邪魔をされて、第3回旋が出来ないのです。
最終的には、
産婦さんのお腹を軽く押しながら、
吸引カップで医師が、
赤ちゃんの頭を引っ張る方法を、とる確率が高いです。
当然そのような異常分娩の後は、恥骨や、股関節の痛みを訴える方が多いですね。
子宮口が全部開いてから、産科的には2時間内で赤ちゃんを娩出する方が好ましいとマニュアル化されています。
わぁー今から2時間で、赤ちゃん出せるかな~と、困惑しました。
とりあえず、K野先生に教えて頂いたように、側臥位でポジショニングをとりながら、飛び出した仙骨が動くように、揺らぎをかけてみよう~
と、取り組んでみました。
腸骨と坐骨のどの位置を、支点にすれば、坐骨は動くかな~?
股関節の角度は、どれくらいが影響するかな~?
どうして、恥骨が前へかぶさっているのかな~?
色々やってみて、最後にこの産婦さんは、腰をそる癖があるから、恥骨が前に落ちてきているんだ……
腰を反らさないように、顎をひいて、おへそを見ながらいきませる!
私も産婦さんのいきみにあわせて、腸骨を後ろへ少し引き寄せてあげる!
と、いう結果になりました。
2時間やり続け、突出していた仙骨は、
飛び出さなくなりました。
でも、それだけでは、やっぱり赤ちゃんは、出てこれなくて、
私の時間は、交代となりました。
その後、申し送り中に、
本能で陣痛に合わせて、しゃがみこみをしていきんでいるよ~
と、次のスタッフから聞いたので、
わぁー凄い!
今まで座りこんでも、ぐっと両足を締め付けてしか、いきんでいなかったのに…
足が自然と、開くようになったんや~
坐骨の影響かな~
よしよし、これなら産めるかな?
と、期待して帰ったのですが、
陣痛促進剤を使用しても
産婦さんが力つきてしまって、
帝王切開になってしまったようです。
その後の産婦さんの身体の調子は、まだ見れていませんが、仙骨はどうなったのでしょうか?気になりますね……。
たかが恥骨…されど恥骨…
手強いですよ~。
目の前に骨盤があり、
触りたい放題の私達…
K野先生に出会うまでは、
見ても見ぬふりでした…
興味もなかったし…
自分の人差し指で、恥骨と戦っていた…
でも、今は違うんだなぁ~
骨…筋…癖…揺らぎ…面白い~o(^o^)o
何でそうなるの~?と、
探求してしまう~
出口王仁三郎が、鼻から絵を書いたのは、鼻に意識を集中して全体像を絵書きたかったのではないかな~
私は、しばらく人の姿勢に意識してみて、全体像をみてみようかな~
来年もたくさん学び、自分なりに体験して習得していきたいです。
来年も刺激的な先生方と、一緒に勉強させて頂きますね。
メリークリスマスと、
良いお年をお迎えくださいませ。
参照:胎児の産道通過の過程
#楽隠居です
12月28日(日)は、互助会に乱入させていただくことになりました。
SRさんの治療院への漫遊のつもりが、互助会への漫遊になってしまったのです!
「靴のインソールと足のセンタリング」がテーマになるはずですが・・・?
今年は、27日の東雲道場の稽古で、精根尽き果てる予定だったのですが、
忘年会で余計なことを口走った為に、乱入することになった訳です。
口は禍の元ですなぁ〜
来年からは、気をつけようと心に誓っています!
by centeringkokyu
| 2014-12-23 23:31
| 助産師さん