2005年 06月 12日
脳の迷路の冒険 |
フェルデンクライスの治療の実際 壮神社 安井 武訳 訳者あとがきから抜粋します。
フェルデンクライスのキーワードとも言うべきこの「気づき(アウェアニス)」については、彼自身度々触れていますが、それを要約すると、「意識のなかで起こっていること、あるいは、意識しているときに自分の内部で進行していることにたいする認識をともなった意識」(『フェルデンクライス身体訓練法』大和書房、71ページより)ということになります。つまり、意識のより高い次元あるいは深まった状態を意味しています。または、意識していることの意味を自分ではっきり捉え感じている状態とも言えます。
ところで、人間が直立するということは、重力に抗して姿勢を保持することにほかなりません。人間は成長するにつれて、抗重力体験を積み重ねるわけですが、社会的な規制のもとに長年それをつづけると、同種の動きを反復する結果、筋肉は習慣的な運動パターン、つまり癖を習得してしまいます。癖を個性と取り違える錯誤が横行していますが、個性というものは、癖という習慣的パターンを解体して有機的な自然を再発見したときに初めて開花するもののことです。
フェルデンクライスのレッスンでは、床の上や机の上に寝る場合がほとんどですが、体を横たえた場合、直立姿勢では無意識のうちに使用している抗重力性の筋肉を不必要な緊張から開放することがよりたやすくなります。その姿勢で動きを行えば、不必要な筋肉と必要な筋肉の働きに気づきやすくなり、エネルギーの使い方は改善され、全身の動きは自然なものに変わってきます。そのような身体感覚の目覚めによって、直立した場合にも動きは自然に改善されてくるのです。
動きのさまざまの癖は、中枢神経系の歪んだ運動パターンの反映です。フェルデンクライス・メソードの本質は、そのパターンを変化させること、脳の運動皮質と筋肉組織の連絡回路を再組織することにあり、悪い習慣や慢性的緊張、身体的外傷によって短絡したり歪んだり断絶したりしている神経回路を修復し活性化することを目指します。そうすれば、神経系は自然なバランスを回復し、だれしも生まれながらに持っていた無限の可能性を再発見することが可能になります。
※管理人です
何時も言っているのですが、私の基本的な考え方は、フェルデンクライス身体訓練法を独習しながら気付いた事が殆どです。詳しくは、配付資料093をお読み下さい。
フェルデンクライスのキーワードとも言うべきこの「気づき(アウェアニス)」については、彼自身度々触れていますが、それを要約すると、「意識のなかで起こっていること、あるいは、意識しているときに自分の内部で進行していることにたいする認識をともなった意識」(『フェルデンクライス身体訓練法』大和書房、71ページより)ということになります。つまり、意識のより高い次元あるいは深まった状態を意味しています。または、意識していることの意味を自分ではっきり捉え感じている状態とも言えます。
ところで、人間が直立するということは、重力に抗して姿勢を保持することにほかなりません。人間は成長するにつれて、抗重力体験を積み重ねるわけですが、社会的な規制のもとに長年それをつづけると、同種の動きを反復する結果、筋肉は習慣的な運動パターン、つまり癖を習得してしまいます。癖を個性と取り違える錯誤が横行していますが、個性というものは、癖という習慣的パターンを解体して有機的な自然を再発見したときに初めて開花するもののことです。
フェルデンクライスのレッスンでは、床の上や机の上に寝る場合がほとんどですが、体を横たえた場合、直立姿勢では無意識のうちに使用している抗重力性の筋肉を不必要な緊張から開放することがよりたやすくなります。その姿勢で動きを行えば、不必要な筋肉と必要な筋肉の働きに気づきやすくなり、エネルギーの使い方は改善され、全身の動きは自然なものに変わってきます。そのような身体感覚の目覚めによって、直立した場合にも動きは自然に改善されてくるのです。
動きのさまざまの癖は、中枢神経系の歪んだ運動パターンの反映です。フェルデンクライス・メソードの本質は、そのパターンを変化させること、脳の運動皮質と筋肉組織の連絡回路を再組織することにあり、悪い習慣や慢性的緊張、身体的外傷によって短絡したり歪んだり断絶したりしている神経回路を修復し活性化することを目指します。そうすれば、神経系は自然なバランスを回復し、だれしも生まれながらに持っていた無限の可能性を再発見することが可能になります。
※管理人です
何時も言っているのですが、私の基本的な考え方は、フェルデンクライス身体訓練法を独習しながら気付いた事が殆どです。詳しくは、配付資料093をお読み下さい。
by centeringkokyu
| 2005-06-12 11:13
| フェルデンクライス関連