2011年 11月 08日
表現が自由で変化も無限 |
「草書の秘訣 草訣百韻歌」 加藤達成監修からご紹介します。
▼草書学習のポイント32則
1.草書は動的な書体である。表現が自由で、変化も無限である。
【真の中心をえて静止することはない】
2.草書は均衡の美をとる。また、草書は変化と統一によって支えられる。
【からだの基本原理】
3.古人の書の筆力を観、用筆の妙を観、古人と競う心意気が肝要である。
【博(ひろ)く他流の妙所を味わう】
4.書は、確かな書法に豊かな感情を盛り込むことである。
【“思い”はなぜ伝わるのか?】
5.草書の学習は、草略法を正しく理解し、体得することである。
【腹部ゆるめて気をおさめる】
6.草書は直線と曲線との転動よりなる。筆路が明快で、点画が癒着しないことが大事である。
7.筆鋒は充実した気力を打ち込むことによって生きて働く。
【気を高めればよいわけではない】
8.用筆法は、筆の性能を理解し、働かすことができたとき、はじめて体得できたのである。 【相手からやり方を見付ける】
9.書法は体得できたとき不要となり、法から解放される。
【なぞって、なぞって、謎を解く?】
10.草書の用筆法は多様である。字形はリズムを通して整えられ、自然に帰する。 【それは毎日の日常生活のなかにあった】
11.書法を学ばすして書に入ることはできないが、書法を覚えていてもよい書が書けるとはいえない。書法は書そのものではない。 【見えない動き】
12.草書は生命の躍動の表現に適する。 【体にとって自然な動きをする】
13.執筆法は、懸腕直筆、虚掌実指を基本とし、筋肉を書的に鍛錬することである。 【虚円正緊】
14.書く姿勢はやや不安定な態勢であって、はじめて全身全霊が一点に集中し、筆鋒が活躍する。 【よい姿勢】
15.用筆法が自然に適えば、筆意が自然に表れ、気持が弾み、変化も多様になる。 【生命を保つ為には自然のはたらきを活かす】
16.草書は、筆鋒の表裏が次から次へと変化し、裏返しを繰り返しながら展開する。 【按腹図解】
17.筆鋒はいじめて使うこと。甘く使えば弛んだ線となって定着する。
18.筆鋒は、「意先筆後」でしまり、その活躍に伴って情の動きが流露する。また、運筆の活躍は流動そのものである。 【気と練功そして意念について】
19.書は筆鋒の活躍によって骨格ができ、弾力を帯びて活躍するとき、「活鋒」となる。
20.書は筆鋒の活躍がないと骨格ができず、弾力もなくなり、「死鋒」となる。
21.筆は落筆瞬間のバネによって次の展開が変わる。また用筆によって表裏が全く逆に働くこともある。 【陰主陽従】
22.起筆は落筆によってきまる。落筆は落筆以前の胸中によってきまる。
【触れる以前】
23.運筆は、水平運動と垂直運動とが相調和し、リズミカルに運行されなければならない。 【間について】
24.運筆は速くとも遅くともよい、速く書ける力があって遅く書け、遅く書ける力があって速く書けるのが良い。 【合気道修行】
25.運筆では筆脈の貫通が大事である。筆脈は気脈より生ずる。筆脈が「断処皆連」でないと結体が歪む。【意識を切らない】
26.運筆の条件は、筆勢が生気に充ちていることである。生気は「活鋒」から生ずる。
27.運筆の秘訣は、遅速緩急の理を体得することである。筆鋒の開閉、弾力の強弱、挫いたり、捻ったり、その変化は無限である。
【力やスピードを求めず 力を使わない】
28.書は筆鋒の活躍が主体である。墨は筆鋒の活躍にしたがって紙面に定着する。これが書線である。【無智と達人の間】
29.墨を筆鋒の先端から流出させるのを「摂墨」という。「摂墨」は「活鋒」に係る。 【得体の知れない力】
30.墨を筆鋒の腹から流出させるのを「漲墨」という。「漲墨」は「死鋒」に係る。
31.潤筆・渇筆は、運筆の速度と筆鋒の活躍から生ずる。その呼吸を体得すれば、そこに「墨気」が生ずる。
32.墨色の移り変わりを見れば、その人のリズム感と筆意がわかる。墨色の織りなす色彩が多彩で澄んでいれば「墨気」を発つ。
☆リンク先で更新された記事
・同じ動き
・体内操作とチェックポイント
・感想文77
・考えて、やる
・「リンク」
・正倉院展
・意識、無意識。
#楽隠居です
最近、漢字用と仮名用半紙の見本を合計10種類ほど取り寄せました。そして、以前M岡さんやUさんから頂いた半紙とお客様から頂いた毛辺紙、更には中国製の画仙紙も使って書き比べをしています。
筆は、鼬・貂・狸・猫・山馬・ミンク・羊・コリンスキーなどの毛を使ったものを大小取り混ぜて、気分に合わせて使っています。中には毛の種類がはっきりしない筆もあります。メーカーがすでにつぶれてしまって、ネット検索しても調べられないのです。毛の質も筆づくりの技術も昔の方が良いかもしれませんし、少し筆の軸が焼けていても曲がってさえいなければ、値段の安い方がいろいろ楽しめますからねぇ~
墨も、中国産や仮名用や画墨など10本ぐらいの磨り心地や乾いた時の色(青・茶・黒)と香りの違いを比べて楽しんでいます。
トレーシング・ペーパーを使って写し書きをするのは、何も考えないでなぞるだけなので楽しめます。時間が無い時には、筆ペンも使っています。
昔、お習字を習っていた時に、してはいけないと教えられていたことも、全て無視して遊んでいます。
書道関係の資料も段ボール箱二杯分は溜まったので、年内には不要な本を処分しようと思っています。
来年ぐらいからは、ちょっと時間をかけて遊ぶつもりでいます。
参照1:これまで身につけたいろいろな過去の蓄積を生かす
参照2:意が先で筆はあとから
参照3:技法習得の上に大事なこと
参照4:早く俺のまねをやめろ
参照5:言葉では表わせぬ+α
参照6:技法は実習の経験から生まれる
参照7:力を抜く、力の抜き方
参照8:砂時計の動きをつなげる
参照9:見抜く力・感性
参照10:手の内は見せられない
参照11:合気探究と練功法
▼草書学習のポイント32則
1.草書は動的な書体である。表現が自由で、変化も無限である。
【真の中心をえて静止することはない】
2.草書は均衡の美をとる。また、草書は変化と統一によって支えられる。
【からだの基本原理】
3.古人の書の筆力を観、用筆の妙を観、古人と競う心意気が肝要である。
【博(ひろ)く他流の妙所を味わう】
4.書は、確かな書法に豊かな感情を盛り込むことである。
【“思い”はなぜ伝わるのか?】
5.草書の学習は、草略法を正しく理解し、体得することである。
【腹部ゆるめて気をおさめる】
6.草書は直線と曲線との転動よりなる。筆路が明快で、点画が癒着しないことが大事である。
7.筆鋒は充実した気力を打ち込むことによって生きて働く。
【気を高めればよいわけではない】
8.用筆法は、筆の性能を理解し、働かすことができたとき、はじめて体得できたのである。 【相手からやり方を見付ける】
9.書法は体得できたとき不要となり、法から解放される。
【なぞって、なぞって、謎を解く?】
10.草書の用筆法は多様である。字形はリズムを通して整えられ、自然に帰する。 【それは毎日の日常生活のなかにあった】
11.書法を学ばすして書に入ることはできないが、書法を覚えていてもよい書が書けるとはいえない。書法は書そのものではない。 【見えない動き】
12.草書は生命の躍動の表現に適する。 【体にとって自然な動きをする】
13.執筆法は、懸腕直筆、虚掌実指を基本とし、筋肉を書的に鍛錬することである。 【虚円正緊】
14.書く姿勢はやや不安定な態勢であって、はじめて全身全霊が一点に集中し、筆鋒が活躍する。 【よい姿勢】
15.用筆法が自然に適えば、筆意が自然に表れ、気持が弾み、変化も多様になる。 【生命を保つ為には自然のはたらきを活かす】
16.草書は、筆鋒の表裏が次から次へと変化し、裏返しを繰り返しながら展開する。 【按腹図解】
17.筆鋒はいじめて使うこと。甘く使えば弛んだ線となって定着する。
18.筆鋒は、「意先筆後」でしまり、その活躍に伴って情の動きが流露する。また、運筆の活躍は流動そのものである。 【気と練功そして意念について】
19.書は筆鋒の活躍によって骨格ができ、弾力を帯びて活躍するとき、「活鋒」となる。
20.書は筆鋒の活躍がないと骨格ができず、弾力もなくなり、「死鋒」となる。
21.筆は落筆瞬間のバネによって次の展開が変わる。また用筆によって表裏が全く逆に働くこともある。 【陰主陽従】
22.起筆は落筆によってきまる。落筆は落筆以前の胸中によってきまる。
【触れる以前】
23.運筆は、水平運動と垂直運動とが相調和し、リズミカルに運行されなければならない。 【間について】
24.運筆は速くとも遅くともよい、速く書ける力があって遅く書け、遅く書ける力があって速く書けるのが良い。 【合気道修行】
25.運筆では筆脈の貫通が大事である。筆脈は気脈より生ずる。筆脈が「断処皆連」でないと結体が歪む。【意識を切らない】
26.運筆の条件は、筆勢が生気に充ちていることである。生気は「活鋒」から生ずる。
27.運筆の秘訣は、遅速緩急の理を体得することである。筆鋒の開閉、弾力の強弱、挫いたり、捻ったり、その変化は無限である。
【力やスピードを求めず 力を使わない】
28.書は筆鋒の活躍が主体である。墨は筆鋒の活躍にしたがって紙面に定着する。これが書線である。【無智と達人の間】
29.墨を筆鋒の先端から流出させるのを「摂墨」という。「摂墨」は「活鋒」に係る。 【得体の知れない力】
30.墨を筆鋒の腹から流出させるのを「漲墨」という。「漲墨」は「死鋒」に係る。
31.潤筆・渇筆は、運筆の速度と筆鋒の活躍から生ずる。その呼吸を体得すれば、そこに「墨気」が生ずる。
32.墨色の移り変わりを見れば、その人のリズム感と筆意がわかる。墨色の織りなす色彩が多彩で澄んでいれば「墨気」を発つ。
☆リンク先で更新された記事
・同じ動き
・体内操作とチェックポイント
・感想文77
・考えて、やる
・「リンク」
・正倉院展
・意識、無意識。
#楽隠居です
最近、漢字用と仮名用半紙の見本を合計10種類ほど取り寄せました。そして、以前M岡さんやUさんから頂いた半紙とお客様から頂いた毛辺紙、更には中国製の画仙紙も使って書き比べをしています。
筆は、鼬・貂・狸・猫・山馬・ミンク・羊・コリンスキーなどの毛を使ったものを大小取り混ぜて、気分に合わせて使っています。中には毛の種類がはっきりしない筆もあります。メーカーがすでにつぶれてしまって、ネット検索しても調べられないのです。毛の質も筆づくりの技術も昔の方が良いかもしれませんし、少し筆の軸が焼けていても曲がってさえいなければ、値段の安い方がいろいろ楽しめますからねぇ~
墨も、中国産や仮名用や画墨など10本ぐらいの磨り心地や乾いた時の色(青・茶・黒)と香りの違いを比べて楽しんでいます。
トレーシング・ペーパーを使って写し書きをするのは、何も考えないでなぞるだけなので楽しめます。時間が無い時には、筆ペンも使っています。
昔、お習字を習っていた時に、してはいけないと教えられていたことも、全て無視して遊んでいます。
書道関係の資料も段ボール箱二杯分は溜まったので、年内には不要な本を処分しようと思っています。
来年ぐらいからは、ちょっと時間をかけて遊ぶつもりでいます。
参照1:これまで身につけたいろいろな過去の蓄積を生かす
参照2:意が先で筆はあとから
参照3:技法習得の上に大事なこと
参照4:早く俺のまねをやめろ
参照5:言葉では表わせぬ+α
参照6:技法は実習の経験から生まれる
参照7:力を抜く、力の抜き方
参照8:砂時計の動きをつなげる
参照9:見抜く力・感性
参照10:手の内は見せられない
参照11:合気探究と練功法
by centeringkokyu
| 2011-11-08 00:06
| 書き方関連