2011年 06月 23日
腹直筋をぐっと上下にのばす |
瞑想ヨガ入門――解脱・悟り・三昧―― 沖正弘著からご紹介します。
▼禅定行法の実施法例
禅定行法の修行にほ、目をつぶってやる場合と、半眼に開いてやる場合、目を大きく開いてやる場合とがあります。目をつぶって冥想する場合についてのべてみます。
目をつぶって禅行をする場合には、第一に、あごをひいて背骨をのばし、目玉を意識的に後ろに引っ込めるつもりになります。あごを前に出して背骨を曲げると目玉が前に出ます。目玉が前に出るとゆるんできます。たとえば、意識的に目玉を前に出し腰の力を抜いて背骨を曲げるとすぐに眠たくなります。冥想中や講義中に眠ってしまうのは、腰のカが抜けて目玉が前に出る姿勢をするからです。催眠法はこの目玉を前に出す方法を使っているのです。首をぐっと意識的に後ろに引き上げて背骨を上下にのばしてごらんなさい。意識が明瞭になり感覚が鋭敏になります。それは、覚醒神経を刺激するからです。
あごを引いた状態を維持するためには、髪の毛を頭からぐっとひっばりあげられている気持になります。第二は、胸を左右に広く開けます。こうすると上半身の力が抜けます。第三は腰をつき出して腹直筋をぐっと上下にのばして上半身をもちあげるつもりで尻で床をおしつけます。こうすると下半身にカがこもります。このためには、舌で上あごをおしてあげ、腹をちょっとひっこめぎみにして肛門をしめて上半身をもちあげひざの内側に力をこめて床を圧するようにすると、自然に丹田にもカがこもってきます。丹田に力がこもってくると、背骨がのびて、胸から上の力が抜けるので深く長く静かな自然呼吸になります。逆に丹田呼吸を試みると自然にこの姿勢になります。また、丹田がバランス維持の統一点ですから、ここにこもる力が強いほど心の安定力と体の抵抗力とが高くなります。
心身および生活の正しい状態とは、プラスとマイナス、陰性と陽性、求心力と遠心力、吸収度と消耗度、この二つの相反した働きが最高度に協力し統一されて和合している状態です。身体で陽の役割をする代表が背骨であり、陰の役割をする代表が筋肉ですから、背骨にほできるだ謡い力がこもっていることが必要であり、筋肉の力はできるだけ抜けきっていることが必要です。この自然状態を養うためには運動訓練のほかに、陰陽虚実のバランスのとれた食物と呼吸と心構えが必要であり、修行に食物の戒律があるのはこのためです。いちばん正しい食事の仕方とは、酸性とアルカリ性、陰性と陽性、実性と虚性のバランスのとれた食事の仕方をすることです。呼吸は力をこめて(陽性力高揚)、しかも静かにゆっくり長く行うのです(陰性力高揚)。心構えは、人事を尽くして天命にまかせるという必死の求め方で行うと同時にまかせきるというくつろいでいる心の工夫をするのです。
力を意識的に抜くためには、自分で自分に暗示をかけるようにするのがよいのです。たとえば、頭の力が抜けた、手の力が抜けた、というようにつぎつぎと自己暗示を加えてしかもそのつもりになる(これが映像化)のです。
姿勢の緊張と弛緩のバランス度が高まるほど、意識が明瞭になり同時に心の落着度が増し、呼吸に力がこもるとともに深く長く整ってきます。
#楽隠居です
このところは、腹直筋を伸ばすことを意識したレッスンをしています。しかし、『腹筋を鍛える』という呪縛から抜けられない人もおられるようです。でも、ご本人としては、ごく普通の身体の使い方をしておられるので、気付きにくいことは仕方ないのかもしれません。
動かないで身体と呼吸に意識を向けても、違うやり方には気付きにくいものなのでしょうねぇ~
私としては、帯を使って呼吸する方法が結構気に入っているのですが、帯を持つと緊張してしまう方もおられます。
それに、最近は和式の生活がされなくなっているので、身体の使い方も自然に楽な方に偏りがちなのだと思います。ですから、何かしようとすると筋肉を収縮させる習慣がついてしまっているのでしょうネ!
私が小学生の頃には、まだ教室は油引きしていなくて、箒で掃いてから雑巾がけをしたものです。ですから、腹直筋を伸ばして使うということや、肋骨を締めたり、薄筋を使うということも自然にできていたのかもしれません。
ぞうきんがけレース 宇和米博物館から転載させていただきます。
旧宇和町小学校の校舎を、平成2年10月に高台の地に移築して米博物館として生まれ変わり、12教室を連ねた平屋校舎は全長が109メートルにも及び長大な廊下をすべて見通すことができる。この米博物館を見学に訪れた、福岡県久留米市の入江敬一さんがぞうきんがけレースを提唱し、平成11年5月からスタートした。この109メートルのぞうきんがけレースは、第一位が21秒という驚異的記録で、平成19年3月現在7500人がエントリーしている。(転載終了)
こんなに長い廊下を造ることは、まず不可能ですが、なんらかの工夫をして身体を使ってみる価値はあるのではないでしょうか?
ご参考までに、横綱白鵬が仕切りをしている写真を貼り付けておきます。
参照1:いろいろな方の教えの総合
参照2:骨盤と骨盤底筋
参照3:和式生活の勧め
参照4:五輪の身体
参照5:姿勢を直したとたんに、気持ちのいい呼吸を取り戻せた
参照6:日本文化の身体的な基礎
参照7:考えている暇は無い?
参照8:型ができる以前を考える
参照9:礼法とセンタリング呼吸法
参照10:コツを得た動きは「体感する力」が小さい
参照11:棒高跳び
参照12:ハイジャンプ
参照13:水泳
参照14:ウエイトリフティング
参照15:100メートル走
参照16:ゴルフ
参照17:剣道
参照18:柔道
参照19:合気道
参照20:中心網要
☆リンク先で更新された記事
・陽気比
・「生かされている」
・「ちょっとの影響」
・感じれる事は感じる。解らない事は聞く。
▼禅定行法の実施法例
禅定行法の修行にほ、目をつぶってやる場合と、半眼に開いてやる場合、目を大きく開いてやる場合とがあります。目をつぶって冥想する場合についてのべてみます。
目をつぶって禅行をする場合には、第一に、あごをひいて背骨をのばし、目玉を意識的に後ろに引っ込めるつもりになります。あごを前に出して背骨を曲げると目玉が前に出ます。目玉が前に出るとゆるんできます。たとえば、意識的に目玉を前に出し腰の力を抜いて背骨を曲げるとすぐに眠たくなります。冥想中や講義中に眠ってしまうのは、腰のカが抜けて目玉が前に出る姿勢をするからです。催眠法はこの目玉を前に出す方法を使っているのです。首をぐっと意識的に後ろに引き上げて背骨を上下にのばしてごらんなさい。意識が明瞭になり感覚が鋭敏になります。それは、覚醒神経を刺激するからです。
あごを引いた状態を維持するためには、髪の毛を頭からぐっとひっばりあげられている気持になります。第二は、胸を左右に広く開けます。こうすると上半身の力が抜けます。第三は腰をつき出して腹直筋をぐっと上下にのばして上半身をもちあげるつもりで尻で床をおしつけます。こうすると下半身にカがこもります。このためには、舌で上あごをおしてあげ、腹をちょっとひっこめぎみにして肛門をしめて上半身をもちあげひざの内側に力をこめて床を圧するようにすると、自然に丹田にもカがこもってきます。丹田に力がこもってくると、背骨がのびて、胸から上の力が抜けるので深く長く静かな自然呼吸になります。逆に丹田呼吸を試みると自然にこの姿勢になります。また、丹田がバランス維持の統一点ですから、ここにこもる力が強いほど心の安定力と体の抵抗力とが高くなります。
心身および生活の正しい状態とは、プラスとマイナス、陰性と陽性、求心力と遠心力、吸収度と消耗度、この二つの相反した働きが最高度に協力し統一されて和合している状態です。身体で陽の役割をする代表が背骨であり、陰の役割をする代表が筋肉ですから、背骨にほできるだ謡い力がこもっていることが必要であり、筋肉の力はできるだけ抜けきっていることが必要です。この自然状態を養うためには運動訓練のほかに、陰陽虚実のバランスのとれた食物と呼吸と心構えが必要であり、修行に食物の戒律があるのはこのためです。いちばん正しい食事の仕方とは、酸性とアルカリ性、陰性と陽性、実性と虚性のバランスのとれた食事の仕方をすることです。呼吸は力をこめて(陽性力高揚)、しかも静かにゆっくり長く行うのです(陰性力高揚)。心構えは、人事を尽くして天命にまかせるという必死の求め方で行うと同時にまかせきるというくつろいでいる心の工夫をするのです。
力を意識的に抜くためには、自分で自分に暗示をかけるようにするのがよいのです。たとえば、頭の力が抜けた、手の力が抜けた、というようにつぎつぎと自己暗示を加えてしかもそのつもりになる(これが映像化)のです。
姿勢の緊張と弛緩のバランス度が高まるほど、意識が明瞭になり同時に心の落着度が増し、呼吸に力がこもるとともに深く長く整ってきます。
#楽隠居です
このところは、腹直筋を伸ばすことを意識したレッスンをしています。しかし、『腹筋を鍛える』という呪縛から抜けられない人もおられるようです。でも、ご本人としては、ごく普通の身体の使い方をしておられるので、気付きにくいことは仕方ないのかもしれません。
動かないで身体と呼吸に意識を向けても、違うやり方には気付きにくいものなのでしょうねぇ~
私としては、帯を使って呼吸する方法が結構気に入っているのですが、帯を持つと緊張してしまう方もおられます。
それに、最近は和式の生活がされなくなっているので、身体の使い方も自然に楽な方に偏りがちなのだと思います。ですから、何かしようとすると筋肉を収縮させる習慣がついてしまっているのでしょうネ!
私が小学生の頃には、まだ教室は油引きしていなくて、箒で掃いてから雑巾がけをしたものです。ですから、腹直筋を伸ばして使うということや、肋骨を締めたり、薄筋を使うということも自然にできていたのかもしれません。
ぞうきんがけレース 宇和米博物館から転載させていただきます。
旧宇和町小学校の校舎を、平成2年10月に高台の地に移築して米博物館として生まれ変わり、12教室を連ねた平屋校舎は全長が109メートルにも及び長大な廊下をすべて見通すことができる。この米博物館を見学に訪れた、福岡県久留米市の入江敬一さんがぞうきんがけレースを提唱し、平成11年5月からスタートした。この109メートルのぞうきんがけレースは、第一位が21秒という驚異的記録で、平成19年3月現在7500人がエントリーしている。(転載終了)
こんなに長い廊下を造ることは、まず不可能ですが、なんらかの工夫をして身体を使ってみる価値はあるのではないでしょうか?
ご参考までに、横綱白鵬が仕切りをしている写真を貼り付けておきます。
参照1:いろいろな方の教えの総合
参照2:骨盤と骨盤底筋
参照3:和式生活の勧め
参照4:五輪の身体
参照5:姿勢を直したとたんに、気持ちのいい呼吸を取り戻せた
参照6:日本文化の身体的な基礎
参照7:考えている暇は無い?
参照8:型ができる以前を考える
参照9:礼法とセンタリング呼吸法
参照10:コツを得た動きは「体感する力」が小さい
参照11:棒高跳び
参照12:ハイジャンプ
参照13:水泳
参照14:ウエイトリフティング
参照15:100メートル走
参照16:ゴルフ
参照17:剣道
参照18:柔道
参照19:合気道
参照20:中心網要
☆リンク先で更新された記事
・陽気比
・「生かされている」
・「ちょっとの影響」
・感じれる事は感じる。解らない事は聞く。
by centeringkokyu
| 2011-06-23 00:01
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