2009年 09月 12日
忘筌 |
以前破壊と創造で、「學書筌蹄」のことにふれました。そこで、筌蹄について検索してみました。
▼「忘筌」
中国の古典、『荘子』外物篇(がいぶつへん)にあります。
筌(せん)は魚(うお)に在(あ)る 所以(ゆえん)、魚を得て筌を忘る。蹄(てい)は兎(うさぎ)に在る 所以、兎を得て蹄を忘る。言(げん)は意に在る所以、意を得て言を忘る。吾(われ)、安(いづく)にか夫(そ)の忘言(ぼうげん)の人を得て、之(こ)れと与(とも)に言わんや。
「筌」は「うえ」といい、細い割竹で作った魚を捕らえる道具。「蹄」は兎などを捕らえる「わな」の事。即ち、川に仕掛ける筌は、魚をとるための道具であり、魚をとってしまえば、もはや用のないものです。また、山に仕掛けておく蹄は、兎を生けどりにするための道具であり、兎をとってしまえば、無用の長物となります。また、今の学者は、言葉や文字は、意、即ち心のあり方を説明する手段道具でしかないはずなのに、言葉や文字を余りに重用しすぎて、「意」をないがしろにしている……というわけです。
あくまでも筌は魚をとるための道具であり、蹄は兎をとるための道具であり、言は意を伝える手段でしかないのです。
「何が目的で、何が手段なのか、間違いのないように注意せよ」というわけです。
▼気と練功そして意念についてから引用します。
老師曰く、「君は既に川を渡ってしまっているのに、いつまで筏を担いでいるのだ!」これは、中国語で言われた言葉ですから、微妙な表現の違いはあるとおもいますが、要は「基本的な要訣はマスターしてしまっているのに、いつまで初心者用の要訣にしがみついているのだ。」ということだと思います。実際、筏を乗り捨てるタイミングは、難しいものです。私は何度も筏を組み直しては使っています。ハイ!
▼年間カリキュラムから引用します。
合気観照塾のカリキュラム
4~6月 伝達系回路を改善する為の円運動と呼吸。
「合気の身体になれるかもしれない体操」 ・ 「ボールに習う」
7~9月 皆さん交代で、自発的に講師をして頂きます。
テーマは、どこか合気につながりそうであれば、自由です。
10~12月 中心感覚育成の為に丹田・視線・意識と股関節の関連づけ。
「短棒のメニュー」・「杖に習う」
1~3月 動力系回路を改善する為の歩法と立て替え。
「歩法と素振りのメニュー」他
※カリキュラムは、予告無く変更されることもあります。
#楽隠居です
センタリング呼吸法も練功法も合気を習得する為の稽古であり、合気が掛かるようになれば何もする必要はありません。ですから、稽古の時は出来るだけ合気の稽古をして、自分の欠点に気づき、それを修正する為に、独り稽古でセンタリング呼吸法や練功法を工夫しながら、合気のレベルアップを図っていただきたいのです。
合気の理論が先にあるのではなく、合気が「掛かるか・掛からないか」ということを確認することが大切です。
参照1:レッスンの組み立て方
参照2:知るための訓練 スローモーション
参照3:分からないから工夫する
▼「忘筌」
中国の古典、『荘子』外物篇(がいぶつへん)にあります。
筌(せん)は魚(うお)に在(あ)る 所以(ゆえん)、魚を得て筌を忘る。蹄(てい)は兎(うさぎ)に在る 所以、兎を得て蹄を忘る。言(げん)は意に在る所以、意を得て言を忘る。吾(われ)、安(いづく)にか夫(そ)の忘言(ぼうげん)の人を得て、之(こ)れと与(とも)に言わんや。
「筌」は「うえ」といい、細い割竹で作った魚を捕らえる道具。「蹄」は兎などを捕らえる「わな」の事。即ち、川に仕掛ける筌は、魚をとるための道具であり、魚をとってしまえば、もはや用のないものです。また、山に仕掛けておく蹄は、兎を生けどりにするための道具であり、兎をとってしまえば、無用の長物となります。また、今の学者は、言葉や文字は、意、即ち心のあり方を説明する手段道具でしかないはずなのに、言葉や文字を余りに重用しすぎて、「意」をないがしろにしている……というわけです。
あくまでも筌は魚をとるための道具であり、蹄は兎をとるための道具であり、言は意を伝える手段でしかないのです。
「何が目的で、何が手段なのか、間違いのないように注意せよ」というわけです。
▼気と練功そして意念についてから引用します。
老師曰く、「君は既に川を渡ってしまっているのに、いつまで筏を担いでいるのだ!」これは、中国語で言われた言葉ですから、微妙な表現の違いはあるとおもいますが、要は「基本的な要訣はマスターしてしまっているのに、いつまで初心者用の要訣にしがみついているのだ。」ということだと思います。実際、筏を乗り捨てるタイミングは、難しいものです。私は何度も筏を組み直しては使っています。ハイ!
▼年間カリキュラムから引用します。
合気観照塾のカリキュラム
4~6月 伝達系回路を改善する為の円運動と呼吸。
「合気の身体になれるかもしれない体操」 ・ 「ボールに習う」
7~9月 皆さん交代で、自発的に講師をして頂きます。
テーマは、どこか合気につながりそうであれば、自由です。
10~12月 中心感覚育成の為に丹田・視線・意識と股関節の関連づけ。
「短棒のメニュー」・「杖に習う」
1~3月 動力系回路を改善する為の歩法と立て替え。
「歩法と素振りのメニュー」他
※カリキュラムは、予告無く変更されることもあります。
#楽隠居です
センタリング呼吸法も練功法も合気を習得する為の稽古であり、合気が掛かるようになれば何もする必要はありません。ですから、稽古の時は出来るだけ合気の稽古をして、自分の欠点に気づき、それを修正する為に、独り稽古でセンタリング呼吸法や練功法を工夫しながら、合気のレベルアップを図っていただきたいのです。
合気の理論が先にあるのではなく、合気が「掛かるか・掛からないか」ということを確認することが大切です。
参照1:レッスンの組み立て方
参照2:知るための訓練 スローモーション
参照3:分からないから工夫する
by centeringkokyu
| 2009-09-12 01:16
| 合気観照塾