2009年 04月 18日
骨盤のコントロールレバー |
「骨盤力・・アスリートボディの取り扱い説明書」手塚一志著からご紹介します。
▼身体の扱い方を変えて“技”を高める!
アスリートならば、「心・技・体」すべてを高水準に保っておく必要がある。
また、そのそれぞれが単独で高水準に維持し続けるだけでなく、「心・技・体」相互の関係性もとても重要だ。
この3つのうち、どれか1つが欠けても最高のパフォーマンスは望めず、また、その道に優れた一要素が他の劣る部分を見えなくする、もしくは引き上げることも少なくない。
そう、この三者は互いに影響し合い、高め合ったり、足を引っ張り合ったりする関係なのだ。
本書で紹介する『骨盤力』を使った身体操作術、すなわち「骨盤の中に眠るコントロールレバーを動かすことで400の筋肉と200の関節、200の骨が、統括的に連結しオートマチックに運用され、望むパフォーマンスを発揮する方法」は、心・技・体のすべてに好ましい影響を与えることが可能である。
その中で、まずは“技”の要素の変化から。
その競技に必要な“技術”を向上させることができる。
それはこの操作術に出合ったその日から徐々に始まるだろう。
骨盤のコントロールレバー(弓状線)での身体の動かし方がわかってくれば、少しずつ、少しずつ新たな感覚がキミの身体の中に湧き起こってくるはずである。
それを繰り返していくうちに、気がつけばキミの動作からはムダな部分が削ぎ落とされ、洗練され、キレ味が鋭くなり、さらに他者の眼にはキミの姿は優雅に映るように変わっていく。
そうしてこれまで体験したことのない快感に、
「なんなんだこの感覚は!生まれて初めての味わう心地よさだ……」
と感動の声を漏らすのである。
技術練習でうまくなるのとはまた一味違う、身体の操作方法を改めることでうまくなる上達法。
この骨盤の中の弓状線という場所を使った身体操作術は、キミの“技のレベル”をこれまで味わったことのない新境地へと誘い出す。
▼『骨盤力』は“心”に効く!
骨盤コントロールレバーによる身体操作術を身につける。
このことは“技”を高めるだけでは終わらない。その“技”を磨くことに成功すれば、キミの知らぬ間に“心”も変化していることがあるからだ。
1つの傑出した要素が、他の2つの要素を引き上げてしまう現象。1+1が3にも5にもになって飛躍的にパフォーマンスレベルが上がることがある。不思議だ。でも、これがあるから人間はやめられない。
たとえば、精神的に弱いと思われていた投手が、この身体の操縦法を身につけることで技術が磨かれ、投げるボールの質が変化したとしよう。この操作術を駆使できるようになったことで、以前よりボールのスピードが上がり、キレが増し、コントロールがよくなったのだ。
すると、それまでは通用しなかった自分のボールに自信を持ち始め、心理面の変化も現れる。
それまでは、打たれるのが怖くてストライクゾーンの隅っこギリギリばかりを狙う「逃げのピッチング」しかできなかった。それが、たまたま間違えてど真ん中に投げてしまったとき、その甘いコースのボールを打者が打ち損じて凡打したことをきっかけに、「エッ、オレのボール、通用するじゃん!」と、自分のボールに力がついたことに気づき、ストライク先行でグイグイいく「攻めのピッチングスタイル」に変化することがあるのだ。
同じ一人の投手の中でこの現象は起こる。
ある日、骨盤の中に身体を操るコントロールレバーがあることを知っただけで、これまでは「決してやってはならない失敗」が、「もし間違えても取り返せる程度の失敗」に変わっていく。そうすると自ずと結果がついてくる。
だから、また攻める。そして、また結果がついてくる。
そのうち結果は以前ほど気にならなくなり、むしろそれまでの内向的思考から、相手との勝負に集中できるように変化していくのである。
これを繰り返しているうちに、あの“チキンハート”が一転、“心臓に毛の生えた”ような根っからの強気な選手へと変身してしまうこととなる。
『骨盤力』は、プレーヤーの技の成長を促すことによって、心の持ちよう、さらには性格までをも変えてしまう力がある。
#楽隠居です
弓状線に関しては、治療家の人達に詳しくお聞きしたいと思います。そして、この本の解説も全てが理解できる訳ではありませんので、残念ながらコメントは差し控えさせていただきます。
腰の動きが指先にまでつながるということは、合気の稽古でも同様ですので、18日の合気観照塾では、合気養成スーパーエッグ?を使って稽古します。持っておられる方は、ご持参ください。
ゆで卵や生卵は、稽古には使えませんので不可ということにさせていただきますが、食べさせていただくのは歓迎いたします。尚、卵を立てたり回転させたりするのは、各自で研究してください。
参照1:股関節のとらえ/骨盤の細分化
参照2:「悪いからだ」なんてひとつもない!
参照3:姿勢を直したとたんに、気持ちのいい呼吸を取り戻せた
参照4:おしり対策
参照5:O脚と骨盤の関係
参照6:均等圧での緊張
by centeringkokyu
| 2009-04-18 00:02
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