2009年 01月 23日
平均値に意味はない? |
学力もダメ 体力もダメ 橋下知事激怒 2009年1月22日 産経関西
「学力もダメ、体力もダメ。大阪の教育はどうなっているのか!」。文部科学省が21日に結果を公表した全国体力テストで、大阪府は全国学力テストと同様、平均値を大きく下回り、下位に低迷した。激高する橋下徹知事。会見で「教育委員会にはいい加減にしてもらわないと困る」と憤りをあらわにし、「文科省の役人は教育現場に来い」と国の姿勢にも批判の矛先を向けた。
今回のテストで大阪府は、小中学校の各8種目すべてで全国平均を下回り、とりわけ反復横とびとシャトルランで差が開いた。調査への参加率の低さも特徴で、小学校は全国平均の71・6%に対し51・1%、中学校が同73・2%に対し52%。生活習慣調査では、朝食を食べる子供の少なさも浮き彫りとなった。
特に低かった2種目の結果について、府教委保健体育課は「人口密集地が多く、敏捷(びんしょう)性を養う遊びがしにくいからなのか…」とし、参加率の低さに関しては「市町村教委の意識の低さのあらわれ」と推測する。
大阪の小中学生の運動能力の低さは、以前から府独自の調査でも明らかになっている。このため府教委は5年ほど前から、府内全域の子供が参加する駅伝や縄跳びの大会を開催し、体力向上を模索してきたが、結果にはつながっていない。
「普通は勉強ができないなら体育はできる。両方悪かったら何が残るのか」。橋下知事はこう強調したうえで、「市町村別の結果を公表して現場にハッパをかけるべきだ」と、学力テストの際と同じ手法で打開を目指す考えを示した。
学力テストの際、約8割の市町村教委が知事の主張を受け入れ結果を公表したことを引き合いに、「前年のずさんなデータ分析が、やり過ぎなくらい充実したものに変わった。体力テストで公表しないという理屈はない」。そのうえで「府教委が方針を出し、市町村議会議員が自治体を突き上げる『挟み撃ち』でなければ現場は動かない」と訴えた。
具体的な体力向上策を問われると、「授業でできること。体育は半袖、半パンが原則だと言いたい」と答えた。
国に対する批判も飛び出し、「(文科省への批判を言い出したら)3時間あっても足りない」。さらに、「文科省は『体格の違い』を強調するが、そんなに大差はない。彼らは運動をしたことがないのではないか。体育で体力が築かれる。役人も現場を見ないと」と注文をつけた。
◎全国体力テスト 教員、戸惑いの声 『子ども像 国が押し付け』 東京新聞 からも抜粋してご紹介します。
全国の小学六年と中学三年の学力テストに続き、今度は小学五年と中学二年の都道府県別の体力測定結果が二十一日、初めて公表された。文部科学省の全国体力テスト。学力テストと同様に、学校や子供たちが結果を体力向上につなげるよう求めている。だが、現場の教員や識者には「子供が運動するにはどうすればいいのか」と戸惑う声も出ている。
「“あるべき子供像の体力版”の押し付けだ。個々の家庭の子育てに国が口を出す意味はあるのか」と首をかしげるのは横浜市内の中学教諭の男性(55)。「日々、私たちは生徒や保護者に接し、それぞれの状況を考慮した指導に心を砕いている。上からポンと言われてもやりにくいし迷惑。テストに意義を見いだすとすれば、国がしんどい所へ支援を行う参考にすべきだ」
◆運動環境づくり優先を
<解説> 約一億八千万円かけた全国体力テストの結果は従来の抽出調査と内容が重複し、分析内容に新味はない。屋上屋を架すような全員調査が必要だったとは思えない。
文科省は「数字に一喜一憂せず、子供が自分を知り、努力することを促したい」とする。だが、十代前半の子供の発達にはばらつきがあり、体格差は運動能力に大きく影響する。子供に平均値をつきつけてハッパを掛けることが体力向上に有効なのか。むしろ苦手意識を招く危険がある。
スポーツクラブなどに入る子供や毎日朝食を取る子供は運動能力が高い-など当たり前の分析にも疑問が残る。経済格差や家族構成の複雑化が進む中、睡眠や朝食をきちんと取らせ、スポーツクラブに通わせる余裕がない家庭もあるはずだ。
個々の事情や家庭環境を考慮しないままのテスト結果を子供に丸投げする前に、文科省は財政や人材を手当てし、地域や家族ぐるみで運動に親しめる環境づくりを優先させるべきだ。(中沢佳子)
#楽隠居です
同じ結果に対する意見でも、この程度の違いはでてくるんですねぇ〜
東京新聞というのは、どんな新聞社なのかは知りませんが、何となく朝日新聞的な部分があるような気がするのは、私だけでしょうか・・・
「子供に平均値をつきつけてハッパを掛ける」のは、学力や体力向上には無効で、むしろ苦手意識を招く危険があるということですが、子供にハッパをかけないから社会に出てから、何ごとに対しても消極的になり、苦手意識を招いているとは考えないんですかねぇ〜
いったい何時になったら、苦手なことを少しでも克服する喜びを体験させる積もりなのでしょうか?
私の場合は、学力も体力も運動能力もダメだったから、いまだに健康法や合気を工夫し続けているのです!
参照1:知的正直
参照2:自分で工夫・努力&不断の練習
「学力もダメ、体力もダメ。大阪の教育はどうなっているのか!」。文部科学省が21日に結果を公表した全国体力テストで、大阪府は全国学力テストと同様、平均値を大きく下回り、下位に低迷した。激高する橋下徹知事。会見で「教育委員会にはいい加減にしてもらわないと困る」と憤りをあらわにし、「文科省の役人は教育現場に来い」と国の姿勢にも批判の矛先を向けた。
今回のテストで大阪府は、小中学校の各8種目すべてで全国平均を下回り、とりわけ反復横とびとシャトルランで差が開いた。調査への参加率の低さも特徴で、小学校は全国平均の71・6%に対し51・1%、中学校が同73・2%に対し52%。生活習慣調査では、朝食を食べる子供の少なさも浮き彫りとなった。
特に低かった2種目の結果について、府教委保健体育課は「人口密集地が多く、敏捷(びんしょう)性を養う遊びがしにくいからなのか…」とし、参加率の低さに関しては「市町村教委の意識の低さのあらわれ」と推測する。
大阪の小中学生の運動能力の低さは、以前から府独自の調査でも明らかになっている。このため府教委は5年ほど前から、府内全域の子供が参加する駅伝や縄跳びの大会を開催し、体力向上を模索してきたが、結果にはつながっていない。
「普通は勉強ができないなら体育はできる。両方悪かったら何が残るのか」。橋下知事はこう強調したうえで、「市町村別の結果を公表して現場にハッパをかけるべきだ」と、学力テストの際と同じ手法で打開を目指す考えを示した。
学力テストの際、約8割の市町村教委が知事の主張を受け入れ結果を公表したことを引き合いに、「前年のずさんなデータ分析が、やり過ぎなくらい充実したものに変わった。体力テストで公表しないという理屈はない」。そのうえで「府教委が方針を出し、市町村議会議員が自治体を突き上げる『挟み撃ち』でなければ現場は動かない」と訴えた。
具体的な体力向上策を問われると、「授業でできること。体育は半袖、半パンが原則だと言いたい」と答えた。
国に対する批判も飛び出し、「(文科省への批判を言い出したら)3時間あっても足りない」。さらに、「文科省は『体格の違い』を強調するが、そんなに大差はない。彼らは運動をしたことがないのではないか。体育で体力が築かれる。役人も現場を見ないと」と注文をつけた。
◎全国体力テスト 教員、戸惑いの声 『子ども像 国が押し付け』 東京新聞 からも抜粋してご紹介します。
全国の小学六年と中学三年の学力テストに続き、今度は小学五年と中学二年の都道府県別の体力測定結果が二十一日、初めて公表された。文部科学省の全国体力テスト。学力テストと同様に、学校や子供たちが結果を体力向上につなげるよう求めている。だが、現場の教員や識者には「子供が運動するにはどうすればいいのか」と戸惑う声も出ている。
「“あるべき子供像の体力版”の押し付けだ。個々の家庭の子育てに国が口を出す意味はあるのか」と首をかしげるのは横浜市内の中学教諭の男性(55)。「日々、私たちは生徒や保護者に接し、それぞれの状況を考慮した指導に心を砕いている。上からポンと言われてもやりにくいし迷惑。テストに意義を見いだすとすれば、国がしんどい所へ支援を行う参考にすべきだ」
◆運動環境づくり優先を
<解説> 約一億八千万円かけた全国体力テストの結果は従来の抽出調査と内容が重複し、分析内容に新味はない。屋上屋を架すような全員調査が必要だったとは思えない。
文科省は「数字に一喜一憂せず、子供が自分を知り、努力することを促したい」とする。だが、十代前半の子供の発達にはばらつきがあり、体格差は運動能力に大きく影響する。子供に平均値をつきつけてハッパを掛けることが体力向上に有効なのか。むしろ苦手意識を招く危険がある。
スポーツクラブなどに入る子供や毎日朝食を取る子供は運動能力が高い-など当たり前の分析にも疑問が残る。経済格差や家族構成の複雑化が進む中、睡眠や朝食をきちんと取らせ、スポーツクラブに通わせる余裕がない家庭もあるはずだ。
個々の事情や家庭環境を考慮しないままのテスト結果を子供に丸投げする前に、文科省は財政や人材を手当てし、地域や家族ぐるみで運動に親しめる環境づくりを優先させるべきだ。(中沢佳子)
#楽隠居です
同じ結果に対する意見でも、この程度の違いはでてくるんですねぇ〜
東京新聞というのは、どんな新聞社なのかは知りませんが、何となく朝日新聞的な部分があるような気がするのは、私だけでしょうか・・・
「子供に平均値をつきつけてハッパを掛ける」のは、学力や体力向上には無効で、むしろ苦手意識を招く危険があるということですが、子供にハッパをかけないから社会に出てから、何ごとに対しても消極的になり、苦手意識を招いているとは考えないんですかねぇ〜
いったい何時になったら、苦手なことを少しでも克服する喜びを体験させる積もりなのでしょうか?
私の場合は、学力も体力も運動能力もダメだったから、いまだに健康法や合気を工夫し続けているのです!
参照1:知的正直
参照2:自分で工夫・努力&不断の練習
by centeringkokyu
| 2009-01-23 00:01
| 日常